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梅雨のダルさを改善!40・50代がすべき「気象病」対策3つ

つやプラ / 2023年5月21日 12時0分

梅雨のダルさを改善!40・50代がすべき「気象病」対策3つ

毎年、梅雨のシーズンになると、なぜかからだがだるくなってしまう……。それは気のせいではありません。

こういった症状は「気象病」と呼ばれています。とくに40・50代に多くみられ、更年期とも深い関わりがあります。

今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、40・50代が悩まされることの多い気象病について教えていただきました。

■更年期と「梅雨だる」の関係

梅雨のダルさを改善!40・50代がすべき「気象病」対策3つ

梅雨は、不調が起こりやすい時期といわれます。雨がずっと続き、急に気圧が変化しがちな梅雨の季節は、血管の膨張によって、頭痛やめまいが起こりやすいのです。

また、梅雨の季節は副交感神経が優位になり、からだがお休みモードに入るため、だるさや不眠も生じます。

さらに、日照時間の短さも、梅雨のだるさ「梅雨だる」の原因になります。日照時間が短くなると、安定した睡眠に深く関係するセロトニンやメラトニンの分泌が減少し、不眠や気分の落ち込みに悩まされることが多くなります。

そもそも、更年期はホルモンバランスが変化するので、自律神経が乱れ、体調やメンタルに不調が出やすい状態です。そこに、さらに梅雨の急な気候の変化が合わさるので、症状が強く出てしまう方もいます。

■「梅雨だる」を撃退する対策3つ

日常的に行える簡単な「梅雨だる」対策を3つご紹介します。習慣にすれば「梅雨だる」の症状を軽減できます。

朝同じ時間に起きてカーテンを開ける

毎朝の起床時間を決めることで、からだが一定のリズムを保てます。朝に日光を浴びれば、睡眠ホルモンのメラトニン、そしてその原料のセロトニンがきちんと分泌され、夜の寝つきもよくなります。

メラトニンは、起床してから約15時間経った後に分泌されます。朝日を浴びてしっかり体内時計を調整すれば、生活リズムも狂いにくくなります。

雨や曇りで量は減るものの、太陽光は毎朝届いているので、毎日きちんとカーテンを開けて朝の光を浴びましょう。

頭痛を和らげるツボ押し

いきなり頭痛が起きた場合の応急処置として、ツボ押しを覚えておくと安心です。

頭痛を和らげるのにおすすめのツボをご紹介します。

太陽のツボ

梅雨のダルさを改善!40・50代がすべき「気象病」対策3つ

太陽のツボは、眉尻と目尻の中間から後ろ2cmほど、少しくぼんでいる部分にあります。

軽く押すと、頭痛だけでなくめまいや眼精疲労の改善も期待できます。

指の腹で10秒ほど押し、それを10~20回ほど繰り返しましょう。

目の周辺なので、強く押しすぎたり、指がすべって目に入ったりしないように気をつけてください。

合谷(ごうこく)のツボ

梅雨のダルさを改善!40・50代がすべき「気象病」対策3つ

手の親指と人差し指の付け根のところにあるのが合谷のツボです。

頭痛以外にも、歯痛、肩こり、生理痛などさまざまな症状に対応でき、万能のツボとも呼ばれます。

10秒ほど、痛くならない程度に押してゆっくり離し、それを3~5回ほど繰り返してください。

おうち時間を充実させる

プライベートを充実させ、リラックスすることも気象病を和らげるコツです。無理に頑張らず、おうちでゆっくり過ごしてみましょう。

好きな映画を観たり、凝った料理を作ったりするのはいかがでしょうか。オンライン英会話のように集中できてスキルアップにつながるものもおすすめです。

■「梅雨だる」対策に漢方薬の力を借りてみる

梅雨は、からだに必要ない余計な水分がたまってしまいがちな季節でもあります。天気や気圧の変化でからだの水分バランスが悪くなると、頭痛やむくみなどの気象病を引き起こします。

からだの水分代謝をよくするには、漢方薬もおすすめです。

梅雨時期の頭痛やめまいの解消に役立つ漢方薬を2つご紹介します。

頭痛やめまいにおすすめの漢方薬

五苓散(ごれいさん)

むくみやすい方に。水分代謝をうながし、からだの余分な水分を取り除きます。頭痛やめまい、吐き気、倦怠感、二日酔いも改善します。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

めまい、たちくらみのある方に。からだに不要な水分を排出し、水のバランスを整えます。頭痛やそれにともなう耳鳴り、動悸やたちくらみ、めまいなどを改善します。

慢性的に頭痛やめまいが気になる場合には、中長期的な服用で体質からの改善を目指しましょう。

漢方薬を選ぶときに重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。漢方薬の服用時には、薬剤師や医師などに相談するようにしましょう。

■気象病はまず生活リズムの改善から

じめじめした梅雨の季節は、なんとなく気分も沈んでしまいがちです。毎日規則正しい生活を心がけ、健康を気遣うだけでも不調は改善できます。

梅雨のだるさに負けず、気持ちのいい毎日を過ごしましょう!

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。新刊本『今朝の院長の独り言』(青春出版社)は10万人の患者が癒されたポジティブなメッセージに溢れていると話題に。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

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