腸活効果がUP！効果的な納豆を食べる時間&食べ方

日本が誇る発酵食品のひとつである納豆。納豆菌という有用菌が摂れるだけでなく、大豆由来の植物性タンパク質や、食物繊維も摂ることができる、腸活に優れた食べ物です。

そのまま食べるだけで腸活のサポートになる納豆ですが、食べるタイミングやちょい足しを工夫して、さらに効果的に摂ってみませんか？

美容と健康に役立つ食スタイルを提案して19年の美養フードクリエイターである筆者が、より効果的に腸活をサポートする納豆の食べ方や、食べるタイミングなどをご紹介します。

■腸活に納豆がおすすめの理由2つ

(1)納豆菌は強い

食べ物から摂った乳酸菌などの有用菌は、腸にたどり着くまでに胃酸などの消化液によって死んでしまいます。また、生きて腸までたどり着いたとしても、通常は1〜2日で体外に排出されてしまいます。

ところが、納豆菌は環境が悪いところでは芽胞という固い殻で自分を守ることができるため、冷蔵庫という低温の環境では芽胞を作って自分を守っています。

そのため、消化液にも強く、生きて腸までたどり着く可能性が高い有用菌です。

また、腸内にも他の有用菌より長くとどまることができるため、より長く腸内で有用菌のサポートができます。

(2)食物繊維が一緒に摂れる

腸内環境を良い状態に保つためには、良い菌を摂るだけでなく、すでに腸内に棲みついている腸内細菌のエサとなる成分を摂ることも大切です。

納豆なら、大豆由来の食物繊維が含まれているため、良い菌と腸内細菌のエサを同時に摂ることができて、より腸活に役立ちます。

■腸活に効果的なタイミングとは

納豆は、夜に食べたほうが良いといわれることが多いのですが、それは納豆に含まれるナットウキナーゼという成分のためです。

ナットウキナーゼは、血液をサラサラに保つ働きがあるため、就寝中に血液が凝縮されて流れが悪くなるのを防ぐためには、夜に食べたほうが良いといわれています。

ですが、腸活のために納豆を食べるのであれば、朝がおすすめ！

水溶性食物繊維の仲間である納豆の粘り成分は、一緒に食べた物の糖や脂肪の吸収を穏やかにするだけでなく、その後に食べる物の糖や脂肪の吸収も穏やかにする「セカンドミール効果」があります。

そのため、朝に食べることで、悪玉菌の好物である糖や脂肪の吸収を一日穏やかにしてくれる効果が期待できます。

■腸活効果UPのちょい足し2つ

(1)オリーブオイル

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、腸を刺激してぜん動運動を促すといわれています。

納豆とオリーブオイルは意外な組み合わせかもしれませんが、意外と相性が良いだけでなく、オリーブオイルと合わせることで、独特の納豆臭も抑えられますから、納豆が苦手な方にもおすすめの組み合わせです。

(2)酢と合わせる

酢と納豆も、意外な組み合わせかもしれませんが、腸活のためには相性の良い組み合わせです。

酢に含まれるグルコン酸は、善玉菌のエサとなってビフィズス菌を増やす働きがあることで知られています。

酢もオリーブオイルと同様に、納豆臭を抑える働きもありますから、食べやすさもアップしますよ。

どんなに良い菌であっても、食べ物から摂った有用菌は腸内に棲みつくことができません。そのため、毎日続けることが大切です。身近な納豆を食生活に取り入れて、腸活をサポートしてみてはいかがでしょうか。

（美養フードクリエイター・中医薬膳師　岩田まなみ）