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更年期の不調を手軽に改善!医者がすすめる飲み物5つ

つやプラ / 2023年9月20日 20時30分

更年期の不調を手軽に改善!医者がすすめる飲み物5つ

「更年期を迎えてからイライラが止まらない」「疲れや肩こりが目立つようになった」……そんな悩みを抱えていませんか?

40・50代の女性にとって、更年期症状は大きな悩みですよね。

「もっと手軽に改善する方法はないの?」という方に向けて、今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、更年期の不調を改善する飲み物について教えていただきました。

■更年期の不調、もっと手軽に改善するには?

50歳前後の10年間、更年期を迎えた女性はホルモンバランスが乱れ、からだのさまざまな部分に不調があらわれます。

乱れたホルモンバランスを整えるには、生活習慣の改善はもちろん、必要な栄養を摂取して補うことも大事です。

しかし、忙しい生活のなかで、「食事を作ることに加えて栄養バランスに気を配るのはとても大変……」というのが本音でしょう。

そこでおすすめなのが、「更年期症状の緩和が期待できる飲み物をとり入れる」という方法です。飲み物なら気軽に摂取できるうえ、習慣化もしやすいですよね。

■飲むだけ!更年期症状を改善する飲み物5選

更年期の不調を改善!医者がすすめる飲み物5つ

飲むだけで更年期症状の改善ができる飲み物を、不調に合わせて5種類ご紹介します。

(1)イライラ・不安には「緑茶」

イライラや不安など、精神的な症状が目立つ場合は、緑茶がおすすめです。

緑茶に含まれる旨味成分のテアニンには、脳波のアルファ波を増加させ、自律神経に働きかけてストレス反応を抑制するなどのリラックス効果があり、うつ病などの精神疾患にも有用な可能性があるとされています。

テアニンは茶葉に含まれるアミノ酸の一種です。緑茶にして習慣的に飲むことで、効率よくテアニンをとり入れることができます。

(2)疲れ・肩こりなどに「はちみつレモン」

からだに疲れがたまると、筋肉が疲れて肩こりが起こりやすくなります。

レモンなどの柑橘類に多く含まれるクエン酸は、乳酸を代謝し、疲労や肩こりなど筋肉の疲労解消にも役立ちます。

とくに、はちみつレモンとして摂取すると、吸収の早いはちみつの単糖類も同時に摂れるので、更年期の疲れやすい症状にもぴったりです。

(3)冷えには「黒豆茶」

黒豆茶に含まれるビタミンB1は、血行をよくし、疲労物質の排出を促してくれるので、冷えやむくみの改善が期待できます。

とくに温かい黒豆茶は、手足の末端まで温めてくれます。

また、黒豆茶には女性ホルモンのエストロゲンに似た効果を発揮する、大豆イソフラボンも含まれているので、更年期症状の緩和に適しています。

(4)ホットフラッシュには「アーモンドミルク」

上半身がカーッとほてり、のぼせを感じる更年期のホットフラッシュ症状には、ビタミンEを豊富に含むアーモンドミルクがおすすめです。

ビタミンEを摂取した女性はホットフラッシュ症状の回数が軽減したという研究報告例もあります(※2)。

アーモンドミルクにはビタミンEが豊富に含まれており、摂取効率もよいです。コンビニやスーパーなどで手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。

(5)不眠には「ホットミルク」

更年期は自律神経が乱れやすく、緊張や興奮によって寝つきが悪くなることがあります。

牛乳に含まれるカルシウムは、交感神経の働きを抑えるので、緊張やイライラなどを鎮めてくれます。

さらに、牛乳に含まれるトリプトファンが、睡眠ホルモンのメラトニンを作り出すのに必要なセロトニンの原料になるのも大きなポイントです。

睡眠の質を高め、安眠効果も期待できるでしょう。

人のからだは体温が下がっていくときに眠気を感じやすいため、就寝する1時間くらい前にホットミルクを飲むのがおすすめです。

■飲むだけで更年期の不調を改善できる漢方薬

飲むだけで手軽にできる更年期の不調改善方法としては、漢方薬という選択肢もあります。

更年期症状の治療では、ホルモン補充療法以外に、自然由来の治療薬として漢方薬も標準治療のひとつになっています。

漢方薬は、更年期の不調の原因となる血流や自律神経、ホルモンバランスの乱れを整えることで、心身の不調の根本改善を目指します。

更年期症状には、次の漢方薬がよく使われます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

血液の循環を改善して、からだにこもった熱を冷ますことで気分を落ち着かせます。イライラしがちな方におすすめです。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

エネルギーの循環を整え、からだにこもっている余計な熱を冷ますことで、疲労や精神的ストレスに作用します。

眠りが浅い方や、なかなか寝つけない方におすすめです。

当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん)

血行を促進して、からだにたまった余分な水分を取り去ることで、婦人科系疾患に働きかけます。冷えや貧血症状のある方におすすめです。

慢性的に更年期の不調が気になる場合には、中長期的な服用で体質からの改善を目指しましょう。

漢方薬は、人それぞれの体質に合ったものを選ぶのがとても大事です。体質に合った漢方薬でないと、本来の作用が期待できないどころか、副作用が起こる場合もあります。

漢方薬を服用する際は、医師や薬剤師に相談し、体質を見極めて適したものを選んでもらうのが安心です。

■更年期の不調は気軽に飲み物でも改善できる

更年期対策は、少しずつ生活習慣を見直すところから始めましょう。

今回ご紹介したように、それぞれの不調に適した飲み物を摂ることもおすすめです。まずは毎日できることからスタートしてみましょう!

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。新刊本『今朝の院長の独り言』(青春出版社)は10万人の患者が癒されたポジティブなメッセージに溢れていると話題に。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

【前回の記事】
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・更年期の滝汗を和らげる!40・50代がすべき習慣4つ
・これって更年期症状?見極め方&行くべき診療科
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