40・50代の老け肌を改善!効率的に美肌になる方法
つやプラ / 2023年9月11日 19時30分
時間や金額を考えて効率的に美肌になるためには、基本的なケアを見直すことが大切。そこに大きく関わるのが「ターンオーバー」です。
この言葉をよく聞くけれど、実は詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。
肌育美容家の筆者が、効率的に美肌に導く方法をご紹介します。
■知っておきたい「ターンオーバー」のメカニズム
肌のターンオーバーとは、角質層で生まれた皮膚が剥がれ落ちるまでのサイクルのこと。通常はどんどん新しい皮膚が生まれ、古い部分は剥がれていきます。
ところが、加齢や外的刺激などによってそのサイクルが乱れると、メラニン色素が停滞してシミを招いたり、角質が剥がれ落ちずにくすみの原因につながったりします。
10〜20代の頃は28〜30日周期といわれるサイクルも、年齢を重ねると倍の60日前後になることもあるのだそう。これでは、なかなか新しい皮膚に生まれ変わらず、美肌とは無縁になってしまいます。
なので、40・50代はターンオーバーを整えることが美肌への近道です。
■40・50代に起こりやすいターンオーバーの乱れ
60日前後になることもある40・50代のターンオーバーの原因は、加齢だけではありません。見直すべきポイントを確認してみましょう。
足りないor必要以上のスキンケア
クレンジングや洗顔をおろそかにすると、不必要な角質が剥がれ落ちずに角質がどんどん厚くなり、「角質肥厚」という状態を招きます。
また、過度な角質ケアは、かえって逆効果になる場合もあります。
対策方法
毎日、メイクや汚れを丁寧に落とし、最低でも2週間に1度はゴマージュやピーリングで肌をクリアな状態にしましょう。
角質内で生まれた細胞が角質細胞になるまでが2週間、そしてそれが剥がれ落ちるまでに2週間かかるというサイクルがあります。ゴマージュやピーリングケアが2週間に1度を目安にするのは、このベストタイミングを逃さないためです。
ただし、過度なケアはNG。バリア機能が乱れ、保水力や外的刺激から守る力が弱くなってしまう場合があります。
特別なケアをした後は、肌に化粧水で水分を与え、乳液やクリームで水分蒸散を防ぐ“基本のステップ”を忘れないようにしてください。
紫外線対策が不十分
日焼けをした後に皮剥けを起こすのは、ターンオーバーが急激に早まっているからです。ダメージを受けると新しい皮膚を大急ぎで作り始めるため、一番上の皮膚が剥がれ落ちる仕組みになっています。
ターンオーバーが早すぎることも、肌にとっては大問題。まだ成熟しきっていない無防備な状態の皮膚が外に押し出されるため、赤みやかゆみの原因につながってしまいます。
対策方法
日焼けをした場合、それは“炎症”と同じなので、まずは冷やすことから始めてください。
その後、収れん化粧水などで肌の状態を落ち着かせてから、高保湿化粧水をたっぷりと塗布してください。補った水分を逃さないよう、バーム系のクリームをしばらくの間使うことも対策のひとつです。
秋冬は日焼け止めの使用をやめてしまう人も多いかもしれませんが、UVケアは365日必須です。
1年中乾燥を感じる
季節を問わず乾燥を感じる肌は、バリア機能が落ちている可能性があります。
バリア機能が正常に働かない肌は、ターンオーバーの周期が不定期になり乾燥が進むという負のループを招きやすくなります。
対策方法
あれこれ美容液を使うのではなく、まずはバリア機能を高めましょう。そのためには、角質細胞の間を埋める細胞間脂質に含まれる「セラミド」を補うことが大切です。
バリア機能が高まれば肌の内側もうるおい、役目を終えた皮膚だけが剥がれ、ターンオーバーも整っていきます。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や運動不足、過度なストレス、暴飲暴食もターンオーバーの乱れを招きます。
40・50代になると「女性ホルモン」の減少により、不安定なターンオーバーに拍車がかかることも。
対策方法
足りない栄養はサプリで補給する、一駅分歩いてみるなど、自分にできる“ほんの少しのこと”を日々の生活に取り入れてみましょう。
ただし、40・50代は、無理をせずストレスを溜めないようにしてください。
意外と知らない肌の「ターンオーバー」。このサイクルが早すぎても遅すぎても、老け見えの原因につながります。ターンオーバーが正常だと、効率よくキメ細やかな美肌に近づくことができます。「ゴワつきを感じたらターンオーバーが遅くなっている」「かゆみや皮剥けがあったらターンオーバーが早すぎている」ということを目安に、毎日少しずつ対策してみてください。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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