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爪が割れる原因は●●!?注意すべき爪トラブル&対策

つやプラ / 2023年12月11日 12時0分

爪が割れる原因は●●!?注意すべき爪トラブル&対策

最近、爪が割れやすくなったと感じていませんか? 爪の表面がはがれたり、変色したりすることもあります。

女性の爪にトラブルがおこるのは、なんらかの原因で爪がもろくなっているからかもしれません。

今回は横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、40・50代の女性に多い爪トラブルの原因や特徴、対策について教えていただきました。

■爪トラブルの原因は●●だった!?

爪にトラブルがおこるのは、更年期が原因かもしれません。

更年期になると女性ホルモンが低下して、皮膚の水分や爪に含まれるケラチンが不足することがあります。

その結果、爪が割れやすくなったり、他のなんらかのトラブルに見舞われたりします。

(1)皮膚の水分量が少なくなる

皮膚の水分は女性ホルモンの作用により保たれています。そのため更年期に女性ホルモンが減少すると、皮膚の水分量も少なくなるのです。

皮膚の水分が少なくなると、爪床(そうしょう)と呼ばれる爪の下にある皮膚から爪に供給される水分も減少します。

それにより、爪が弾力を失い、割れやすくなります。

(2)ケラチンが不足する

女性ホルモンには、ケラチンと呼ばれるタンパク質を保つ働きもあります。

爪はケラチンからできているため、ケラチンの不足により爪がもろくなり、割れやすくなるのです。

■更年期におこる爪トラブルの特徴

爪が割れる原因は●●!?注意すべき爪トラブル&対策

更年期になると形状や色が変化したり、もろくなったりと、さまざまな爪トラブルを抱えます。

(1)形状が変化する

爪の形状が変化して、二枚になることがあります。

爪が二枚になった状態は二枚爪とも呼ばれ、正式には爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)といいます。

爪の水分量の低下や栄養不足により、爪先の表面が薄く層状にはがれて、二枚の爪が重なったように見えることが特徴です。

(2)線があらわれたり、色が変化したりする

爪の色が変化した場合、縦横の線があらわれたり、濁ったりします。

爪に縦の線があらわれた状態は、一種の老化現象といわれており、50代の更年期にさしかかる頃に少しずつ見られることが特徴です。

一方で爪に横の線があらわれる場合は、爪の成長が妨げられている可能性があります。その原因として、糖尿病や感染症、亜鉛欠乏症、薬の影響などが考えられます。

爪が白く濁っている場合は、白癬菌(はくせんきん)が爪に感染して、爪水虫になっているかもしれません。感染の有無を判定するためには、皮膚科で検査を受ける必要があります。

(3)もろくなる

更年期における女性ホルモンの低下によりケラチンが不足すると、爪がもろくなり、縦横に割れたり、欠けたりすることがあります。

また、爪水虫になった場合も爪がもろくなり、割れやすくなる可能性があります。

■爪トラブルへの対策方法

更年期になって爪のトラブルが気になり始めたら、次の3つの対策方法を実践してみてください。

(1)保湿をする

更年期の爪は水分不足により乾燥しやすくなるため、保湿をこまめに行うようにしましょう。

ネイルオイルを爪に塗布したり、ハンドクリームで手の表面をカバーしたりして、爪や皮膚の潤いを保つように心がけてみてください。

(2)バランスのよい食事を心がける

爪トラブルを防ぐためには、バランスのよい食事を摂ることも大切です。

爪の主な成分であるケラチンを補うためにも、タンパク質をとくに意識して摂りましょう。

また、タンパク質を補うビタミンAや、爪の成長をサポートするビタミンBも積極的に摂るように心がけると、爪トラブルの予防につながります。

(3)紫外線対策をする

紫外線は肌だけでなく、爪にもダメージを与えます。そのため、外出の際には肌に使用する日焼け止めを爪先まで塗って、紫外線対策を行いましょう。

■更年期におこる爪トラブルを予防したい場合は漢方薬もおすすめ

爪が割れる原因は●●!?注意すべき爪トラブル&対策

更年期におこる爪トラブル対策には、爪に優しい生活を心がけながら、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。

健康な爪を育てるためには、以下のような働きのある生薬を含む漢方薬を選びましょう。

・ホルモンバランスの乱れを整えて、加齢による爪トラブルを軽減する

・血流をよくして爪に栄養を届ける

・水分の循環をよくして爪の乾燥を防ぐ

・胃腸の調子を改善し、タンパク質の吸収をよくする

更年期におこる爪トラブルによく利用される漢方薬

温清飲(うんせいいん)

血(栄養や潤い)を増やし、巡りをよくすることで、皮膚や爪などに栄養と潤いを届ける漢方薬です。皮膚の色つやが悪くのぼせやすい人におすすめです。

四物湯(しもつとう)

血(栄養や潤い)を補うことで頭皮、皮膚、爪などに栄養や潤いを与える漢方薬です。皮膚が乾燥して色つやの悪い人におすすめです。

慢性的に爪トラブルが気になる場合には、中長期的な服用で体質からの改善を目指しましょう。

また、漢方薬は自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。体質に合わない場合、十分な効果を得られなかったり、副作用が生じたりすることもあります。初めて飲むときは、漢方に精通した医師、薬剤師などにご相談ください。

最近はオンラインで漢方薬の専門家に、自分に合った漢方薬を気軽に無料相談できるサービスもありますので、試してみるのもいいでしょう。

■保湿や食事に気を付けて更年期の爪トラブルを予防しよう

更年期の爪トラブルを予防するためには、保湿を心がけながら、栄養バランスのよい食事を摂ることが大切です。爪先まで日焼け止めを塗り、紫外線対策も欠かさないようにしましょう。

いつまでも若々しい指先を保てるように、爪に優しい生活を心がけてみてください。

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。新刊本『今朝の院長の独り言』(青春出版社)は10万人の患者が癒されたポジティブなメッセージに溢れていると話題に。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

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