タンパク質摂り過ぎ注意!医師おすすめ「パインデトックス」
つやプラ / 2017年11月16日 19時30分
糖質制限ダイエットやMEC食などの食トレンドや、筋トレブームの影響から「タンパク質」をたくさん摂るように意識している、という女性も少なくないのでは。
鶴見クリニック理事長の鶴見隆史先生によると、過剰摂取したタンパク質は腸で吸収されず、腸内環境悪化の原因となることもあるそう。現代人が陥りがちな、タンパク質過剰リスク対策として、鶴見先生が提案する「パインデトックス」をご紹介します。
■タンパク質の過剰摂取で腸内環境悪化!?
この3年で、タンパク質過剰摂取に
農林水産省の調査では、この3年で日本の成人男女の野菜や果物、魚介類の摂取量が減少しているのに対し、肉類の摂取は増え続けているそう。
「平成28年国民健康・栄養調査」では、20代のタンパク質平均摂取量は、男性が74.5g、女性が60.5gとなり、厚労省が定めている日本人の食事摂取基準(男性:60g、女性:50g)よりも上回る結果に。
■過剰なタンパク質は消化されずに腸に留まる
この結果に警鐘を鳴らす鶴見先生によると、過剰なタンパク質は腸で吸収されずに不消化タンパク質となって残り、大腸内で有害物質である「窒素残留物」を作るのだそう。その結果、便秘や肌荒れ、重大な病気を引き起こす一因にも。
代謝が滞り、摂取した栄養が働かない!?
特に動物性タンパク質は腸内に残りやすく、体内の消化酵素だけでは消化しきれず、その他の栄養素をきちんと吸収できなくなることも。消化を促し、腸内環境を改善するには「消化酵素の働き」が重要なのだそう。
■タンパク質過剰リスクに◎!「パインデトックス」のすすめ
第9の栄養素と言われる「酵素」には、人の体にある「潜在酵素」と外部から取り入れる「食物酵素」があり、限りある「潜在酵素」を働かせ続けるには、消化が良く酵素をたっぷり含んだ「生」の食物、特にフルーツを摂取するのが良いとのこと。
中でも、鶴見先生がおすすめするのが、パイナップル。
タンパク質の消化を助ける!パイナップルの独自酵素「ブロメライン」に注目
パイナップル独自の酵素「ブロメライン」は、肉などのたんぱく質を柔らかくする作用があるほか、胃腸の負担を軽減し、消化吸収を高める働きをすることが調査によってわかっています。また、炎症を抑えたり、腸内の老廃物を分解する作用によって、下痢や消化不良などの症状を抑える効果も。
加熱しないで!「生パイナップル」を食間・食後に
ブロメラインは60°C以上に加熱すると酵素が変性し、たんぱく質分解酵素の働きが失われてしまうため、生食がおすすめとのこと。効果的なタイミングは、食事として、おやつ、デザートとして、食間や食後に摂ると良いそうです。
■朝、昼、晩に簡単!「生パイナップル」レシピ3つ
料理研究家・関口絢子先生による、生パイナップルを朝・昼・晩に手軽に取り入れられるレシピ3つをご紹介。
(1)【朝食に】自然な甘みが美味しい!「パインボウル」
パイナップルの酵素、バナナのビタミンB6(タンパク質代謝ビタミン)、シリアル(食物繊維、ビタミン)を組み合わせたヘルシーなモーニングメニューです。
材料(1人分)
・パイナップル 1/3カット
・バナナ 1本
・プレーンヨーグルト 1/2カップ
・シリアル 適量、ミント 3枚
作り方
(1)器にバナナを入れフォークの背で潰す。パイナップルは半量を細かく刻み、残りはスライスする。
(2)(1)のバナナにヨーグルト、刻んだパイナップルを入れて混ぜる。スライスしたパイナップルとシリアル、ミントをトッピングする。
(2)【ランチタイムに】オフィスでも作れる!?「パインデトックスウォーター」
パイナップル同様に消化酵素を助ける生姜、アンチエイジングやリラックス効果のバジルで爽やかな仕上がりに。生姜は、ジンジャーパウダーやジンジャーシロップに代用可能。
材料
・パイナップル 1/4カット
・生姜 1かけ
・バジル 2〜3枚
・ミネラルウォーター 300ml
作り方
大きめのガラスピッチャー(メイソンジャー、タンブラーなど)に、適当な大きさに切った材料と水を入れる。
(3)【夕食に】オードブルにぴったりな大人の味「パイナップルのグリーンソースがけ」
パイナップルの酵素に加え、タンパク質を代謝するビタミンB6が豊富なクルミ、消化酵素を助けるパセリ、ニンニク等で仕上げたグリーンソースを合わせたオードブルレシピ。肉料理やディナーの添え物や前菜としておすすめ!
材料
・パイナップル 1/6
・カットソース パセリ1枝(5g)
・クルミ 3粒
・オリーブオイル 大さじ1
・ニンニク 1/4かけ
・塩 少々
作り方
(1)パセリは茎を除いた葉の部分、クルミ、にんにくをまな板の上で細かく刻みながら全体を合わせ、包丁でたたく。オリーブオイル、塩を加えて混ぜる。
(2)カットしたパイナップルの上にソースを乗せる。
アレンジ次第で楽しみ方が広がる、生パイナップルを毎日の食事に取り入れて、健やかな腸内環境をキープして。(LAR編集部)
【監修者プロフィール】
鶴見隆史(つるみたかふみ)先生
鶴見クリニック理事長
1948年石川県生まれ、金沢医科大学卒業。様々な代替医療を追求していくうち酵素栄養学に出合い研究を始め、鶴見式免疫治療を確立。特に酵素栄養学に関する著作は日本における酵素研究の第一人者として、ロングセラーとなっている。
関口絢子(せきぐちあやこ)先生
料理研究家
1969年1月17日東京生まれ。川村学園短期大学食物学科卒業。企業やWEBサイト・各種メディアや媒体を中心に、レシピやコラム、企画提案などを行う。斬新なアイデアやニーズを捉えた企画が人気を博し多岐に活動。毎日続けられる事をモットーに、簡単・おいしい・お洒落、そして美容と健康に直結したレシピを発信。「食から始めるアンチエイジング」をテーマに、一生女性が輝き続けるための食事法を紹介。セミナーや女性誌の特集で人気を集めている。
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