乾燥肌はこれでOK!知っておきたい「乾燥肌の原因と対策」
つやプラ / 2018年1月28日 20時30分
「お風呂上がりに顔がつっぱる」、「どれだけ保湿をしても乾いてしまう」そんなお悩みはありませんか? 心当たりのある人は、乾燥肌の可能性があります。
乾燥は肌の大敵。かさついたり、つっぱったり、赤みが出たり、かゆくなったりと、さまざまなトラブルを招きます。乾燥肌をケアするためには、まず原因を知ることが大切です。そのうえで、適切な対処法を選びましょう。
■目次
1.乾燥肌のサインは?
2.乾燥肌になりやすいタイプ
3.乾燥肌の原因と対策
(1)気温低下で乾燥肌に!冷えから守ってうるおいキープ
(2)湿度低下による乾燥には、室内の加湿対策を
(3)入浴時はお湯の温度、つかる時間、洗い方に注意
(4)食事、睡眠不足など生活習慣の見直しも
(5)加齢によるうるおい低下には、不足しがちな成分をチャージ
4.顔の乾燥肌対策に適した化粧品の選び方、スキンケア
(1)「落とすケア」は洗浄力に注目を
(2)「与えるケア」は保湿成分に注目を
5.乾燥肌を予防する食べ物
■1.乾燥肌のサインは?
肌質は大きく分けて、脂性肌、混合肌、普通肌、乾燥肌の4タイプがあります。乾燥肌とは一体どんな肌なのでしょうか。下記のようなトラブルやお悩みを感じやすい人は、乾燥肌の可能性があります。
・洗顔後に肌がつっぱる
・日中に肌がつっぱることがある
・頬や口の周りがかさつきやすい
・化粧のりが悪く、仕上がりが粉っぽい
特に、空気が乾燥する冬や、気温や湿度の変動が激しい季節の変わり目は、このようなトラブルが起こりやすくなります。
■2.乾燥肌になりやすい肌質タイプ
では、どんな肌質の人が乾燥肌になりやすいのでしょうか? 肌質は、主に水分量と皮脂量のバランスで分類されます。乾燥肌になりやすいのは、水分と皮脂のどちらもが少なく、うるおいを保つ力が不足している人です。
キメが細かく毛穴も目立ちにくい一方で、皮脂腺が小さく乾燥しやすい肌といえます。バリア機能が低下しがちなので、外気の乾燥や紫外線、スキンケア時の摩擦など、外部からの刺激に注意が必要です。
■3.乾燥肌の原因と対策
肌質は生まれもった性質もありますが、環境によっても大きく左右されます。気温や湿度、エアコン、入浴方法、生活習慣、加齢などさまざまな要素が原因となるため、暮らしのなかで乾燥しないように対策をとることが大切です。ここでは、原因ごとの対策を考えてみましょう。
(1)気温低下で乾燥肌に!冷えから守ってうるおいキープ
私たちの肌は、外気の温度が下がると体温を維持するために血管を収縮させます。すると、血流が低下して肌にまで十分に栄養が行き渡りにくくなり、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のリズムが乱れがちになることがあります。ターンオーバーのリズムがくずれると古い角質がはがれにくくなったり、新しい角質が未熟なままだったりするため、乾燥につながります。
温活のコツは首元を温かく
冬はもちろん、季節の変わり目など気温が低下する時期は、乾燥や肌あれが起こりやすくなります。お風呂でじっくり温めたり、温かい紅茶を飲んだりして、身体を冷やさないよう温活に努めましょう。また、首や足首などを冷えから守ることも大切です。特に、首元を温めると身体が効率よく温まりますよ。
(2)湿度低下による乾燥には、室内の加湿対策を
湿度の低下もまた、乾燥の原因になります。湿度が低下するほど肌の水分量が減少し、肌の乾燥が進みます。気温と湿度の両方が低下する冬は、もっとも乾燥しやすい時期といえるでしょう。エアコンなどの暖房器具は、さらに空気を乾燥させる原因になります。
コップ一杯の水でも加湿ができる
湿度低下による乾燥を防ぐためには、部屋の湿度を意識したいところです。エアコンを使うときは加湿器を併用するなどして、湿度を調節するとよいでしょう。水を入れたコップを置いておくだけでも、室内のうるおいをキープできます。花や観葉植物を飾るのもいいですね。
(3)入浴時はお湯の温度、つかる時間、洗い方に注意
美容のために入浴しているつもりが、方法次第でかえって逆効果になることもあるので、注意しましょう。熱いお湯に長くつかると、NMF(天然保湿因子)やセラミドなど、肌がもつ保湿成分が流れ出てしまい乾燥を招きます。ぬるめに感じるかもしれませんが、お湯の温度は38℃〜40℃に設定するとよいでしょう。つかる時間は長くても15分以内にすることをおすすめします。
低刺激のアイテムでやさしく洗う
また、身体の洗い方にも注意が必要です。ゴシゴシこすって洗ったり、洗浄力の強いボディソープやナイロンタオルで洗ったりする場合も、乾燥肌につながります。表皮の一番外側にある角層は乾燥から肌を守る役割を担っているので、低刺激のアイテムでやさしく洗うことが大切です。
(4)食事、睡眠不足など生活習慣の見直しも
毎日の生活習慣に乾燥の原因が潜んでいる可能性もあります。美と健康の基本といえる食事が乱れていると、栄養バランスがくずれて肌にも悪影響が。不規則な食事や無理なダイエットは控え、バランスのよい食事をとることが大切です。
良質な睡眠が美肌をそだてる
睡眠不足も乾燥を引き起こします。ターンオーバーの周期を保つ成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠時間が少ないと成長ホルモンの分泌量も低下して、ターンオーバーが乱れてしまうことがあります。特に、眠り始めてから3時間は成長ホルモンが盛んに分泌されるので、深い眠りをとれるようにしたいところです。
(5)加齢によるうるおい低下には、不足しがちな成分をチャージ
加齢によって若いころと肌質が変わり、乾燥肌になるケースも少なくありません。これは肌のうるおいのもととなるヒアルロン酸やコラーゲンが、加齢によって減少していくためと考えられます。食事やスキンケアで不足しがちな成分を補給し、うるおい成分を上手に補いましょう。
■4.顔の乾燥肌対策に適した化粧品の選び方、スキンケア
顔の乾燥が気になるときは、化粧品の選び方やスキンケアの見直しも重要です。肌に直接触れるものだからこそ、正しい方法を覚えておきたいですね。
(1)「落とすケア」は洗浄力に注目を
肌のお手入れでは「与えるケア」と同じくらい「落とすケア」も大切なもの。クレンジングや洗顔料を選ぶときは、洗浄力が高すぎるものは選ばないようにしましょう。オイルクレンジングは洗浄力が高くメイクをすっきりと落とせますが、肌が必要とする皮脂まで洗い流してしまいます。
クレンジングの使い分けで肌の負担をカット
ナチュラルメイクならミルクやクリームタイプでも落とせるので、その日のメイクに合わせてクレンジングを切り替えることをおすすめします。洗顔料も弱酸性やアミノ酸系など、低刺激なアイテムを選ぶとよいでしょう。
(2)「与えるケア」は保湿成分に注目を
化粧水や乳液、クリームなどによる「与えるケア」は、配合されている保湿成分に注目してください。おすすめは、スクワランやアミノ酸、セラミドなど肌がもつ成分に近い保湿成分です。乾燥で失われた成分を補うことができるでしょう。
また、与える順番も大切です。まずは、化粧水で肌に水分をしっかりと含ませ、その上に美容液、乳液やクリームなどを重ねていきます。
アイテム別、おすすめ保湿成分
化粧水や美容液を選ぶときは、水分をかかえこむヒアルロン酸やコラーゲン、水分をはさみこむセラミドやレシチンなどが配合されたアイテムを選ぶとよいでしょう。乳液やクリームは、水分の蒸発を防ぐスクワランやホホバ油、ワセリンなどのフタとなる成分を。これで水分を長時間キープすることができます。
■5.乾燥肌を予防する食べ物
健やかな肌を保つには、食べ物の選び方にも意識を向けたいところです。特に注目したいのが、肌をつくる栄養素であるタンパク質。もともと肌にある保湿物質・NMF(天然保湿因子)を構成するのは主にアミノ酸です。乾燥対策に、肉や卵などアミノ酸を豊富に含む食品は欠かせません。
加えて、良質な脂質も積極的にとりましょう。肌や健康の味方となるオメガ3系脂肪酸は、青魚に多く含まれています。
健康な肌を保つビタミンAをたっぷりと
さらに、肌や粘膜を清浄に保つビタミンAも不可欠です。緑黄色野菜に含まれるβカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAとして働くので、緑黄色野菜を中心に摂取するのがおすすめです。ビタミンAはレバーやうなぎ、卵など、βカロテンはほうれん草やニンジンなどに豊富に含まれています。
乾燥肌の原因は、環境や食事、生活習慣、スキンケアなどさまざまな要素が考えられます。どれかひとつを見直したとしても、ほかの影響が強ければ肌の状態は変わらないでしょう。食事の栄養バランスや睡眠時間、生活環境などを整えて、いきいきとした暮らしを目指すことが大切です。そのうえでスキンケアを正しく行い、うるおいに満ちた肌を手に入れましょう!
(コスメコンシェルジュ 古賀令奈
フリーライター/エディター/コスメコンシェルジュ。美容・ヘルスケアを中心として「わかりやすく試しやすい」をコンセプトに執筆。日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュを取得し、美容法の提案活動も展開。)
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