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医師に聞く!女性の腰痛に潜む原因とその対策とは?

ごきげん手帖 / 2018年4月24日 20時0分

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腰痛に悩む女性は少なくありません。その痛みは、日常的なものでしょうか。

腰痛を引き起こす原因は人によって様々ですが、なかには早めのケアが必要なものも。

そこで今回は、女性の腰痛について、産婦人科医の髙橋怜奈先生に伺いました。自分の症状と照らし合わせてチェックしてみてくださいね!

■プロフィール
産婦人科医:髙橋怜奈先生
女医+(じょいぷらす)所属。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科在籍。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。
2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍中。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う。

一般的な腰痛の原因とは?

腰痛の原因には、動作が要因となるもの、環境が要因となるもの、個人的な要因によるもの、心理・社会的要因によるものなど複数あります。

まずは自分の腰痛の要因が何なのかを知ることが大切です。考えられるものをチェックしてみましょう!

動作が要因となるもの

悪い姿勢が習慣になっている場合は、腰への負担がどんどん蓄積されている可能性があります。

長時間同じ体勢でいることや、重いものを持ち上げる時などの体勢にも注意が必要です。

環境が要因となるもの

寒さによる体の冷えは、血流を悪くさせたり、筋肉を硬直させます。

動きも鈍くなるため、代謝が低下することも原因のひとつとなります。

個人的な要因となるもの

年齢や性別、筋力によって、なりやすくなる傾向があります。体重が増えることも、腰に負担をかけてしまいます。

基礎疾患などがある場合は、より注意が必要です。

心理・社会的要因

ストレスなどの心理的ダメージもひとつの要因となります。長時間の労働や疲労は、症状を慢性化させてしまう恐れがあります。

女性の腰痛の原因とは?

月経時は、人によっては腹痛や腰痛が出る場合があります。腰痛に対しては鎮痛剤の服用や湿布が有効ですが、毎月ひどい腰痛が出る場合には婦人科で検査を。低用量ピルの内服は、腰痛を含めた月経痛の緩和になります。

また、妊娠によってお腹が大きくなることで姿勢が変化し、そのために、腰痛を発症することが多くあります。とくに、妊娠末期に近づくにつれて強い腰痛が出る人もいます。

その場合は骨盤ベルトをしたり、産婦人科で湿布を処方してもらうなどの対症療法が中心となります。

さらに、出産時には骨盤が開き、恥骨や尾てい骨の痛みや腰痛が出る事があります。痛みが強く続くのであれば、整形外科を受診することをお勧めします。

出産後は、授乳を長時間同じ体勢でしたり、疲労が重なることで腰痛が悪化してしまう傾向があります。ストレッチや軽い有酸素運動は症状の予防、緩和に繋がるので意識して行うと良いでしょう。

女性特有の腰痛には、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍などの婦人科の疾患が原因となっている場合もあるので、注意深く観察する必要があります。

腰痛をともなう疾患には何がある?(ぎっくり腰やヘルニアなど)

腰痛のうち原因が特定できるものはわずか15%程度と言われています。

代表的なものは、腰椎が直接障害される圧迫骨折や、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と呼ばれる疾患があります。

また、細菌感染やがん、臓器や血管などの病気が原因となり、腰痛を引き起こすこともあります。

残りの約85%は、画像検査をしても原因が特定できないもので、生活習慣、ストレスや不安、不眠などが影響していることもあります。また、神経の障害によって痛みが生じていることもあります。

さらには、腰椎の異常ではなく、胃潰瘍などの消化器系の病気、尿路結石などの泌尿器系の病気、子宮筋腫や子宮内膜症など婦人科系の病気、解離性大動脈瘤など循環器系の病気などが隠れている場合もあります。

婦人科系の症状に対する腰痛対策とは?

腰痛には、婦人科系の疾患が隠れている可能性があります。

子宮筋腫や卵巣腫瘍などの器質的な疾患の可能性が考えられる場合は、婦人科にて診察を受けてみましょう。

月経痛として腰痛が出ている場合には、我慢せずに痛み止めを使用することもひとつの方法です。また、低用量ピルも効果があります。

冷えは症状を悪化させてしまいます。夏だからといって極度な薄着は避け、足元や腰・お腹周りは特に冷やさないようにしましょう。

食事でも冷たい飲み物ばかりを飲むことや、体を冷やすとされる食べ物の摂りすぎにも注意しましょう。

食事による腰痛対策

体が冷えると腰痛が悪化するため、冷たい物より温かい飲み物や食べ物を意識して摂るようにしましょう。

体を温める食べ物には、玉ねぎ・しょうが・にんにく・ネギ・カボチャ・にんじん・鶏肉・納豆などがあります。

しょうがやにんにくは料理の隠し味として積極的に使ってみましょう。

また、便秘も腰痛の原因になるので、排便を促す食物繊維も積極的に摂ってください。

玉ねぎを使った温かいスープも良いですが、玉ねぎとヨーグルトをまぜた『玉ねぎヨーグルト』は体を温め、豊富な食物繊維が便秘を解消してくれるのでお勧めです。

食事制限などによる極端なダイエットは、筋量が減少し、代謝も悪くなります。体が冷えやすくなり、腰痛も起こりやすくなるので注意しましょう。

腰痛時に控えたほうがよい、体を冷やす食べ物とは…?

レタス・キャベツ・白菜・ほうれんそう・きゅうり・トマト・なす・ゴーヤ・もやし・おくら・大根・バナナ・マンゴー・すいか・みかん・なし・パイナップルなど。夏が旬の野菜が代表的です。

仕事(オフィスなど)でのNG行為と腰痛対策とは?

同じ姿勢を続けないようにすることが大切です。長時間座っていることは、腰椎に負担がかかっています。猫背や頬杖、固い椅子に長時間座ることや足を組む行為もNGです。

1時間に1回は立ち上がって歩いたり、ストレッチをするなど、体をこまめに動かすようにしましょう。

寒い環境は腰痛を悪化させる原因になります。

可能であれば空調をこまめに調節したり、寒い職場であれば暖かい服装をしたり、座布団やひざ掛け、湯たんぽやカイロを利用して体を温め、冷やさないようにすることが大切です。

体操・ストレッチで改善できる腰痛対策とは?

同じ姿勢や無理な体勢は腰痛の原因となるため、軽い有酸素運動を心がけましょう。腰回りのストレッチで筋肉を柔らかくすることで、腰痛を軽減させることができます。

また、半身浴など、熱過ぎないお風呂に長めに浸かって体を温めることは腰痛対策になります。

夏の暑い時期でもシャワーのみにすることは避け、なるべく入浴することを習慣づけましょう。

両手を腰骨にあて、地面と水平に円を描くようにゆっくりと腰を回すことは、腰回りの筋肉強化&ストレッチになります。こまめに実践してみてくださいね。

まとめ

腰痛があると活動的に動けなくなり、気持ちまでもが沈みがちになってしまいますよね。まずは、自分の症状としっかりと向き合いましょう。原因となっているものが分かったら、それをまず取り除くことから始めましょう。痛みが慢性化してしまう前に、早めに対処することが大事ですよ!


(LBR編集部)

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