ネットの退会・解約トラップを見抜いて「出口」まで辿りつくには

lifehacker / 2018年8月9日 20時0分

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たいていのオンラインアカウントの登録が信じられないほど簡単にできる一方、退会するのがとても難しいことに気づいたことはありませんか? 

まれに、退会オプションが思ったとおりの場所にあるケースもありますが、たいていは、メニューをクリックしまくって探し回らなければ、退会方法を見つけられないようになっています。

この現象は「ダークパターン」と呼ばれています。

ダークパターンには、退会オプションを隠す以外にも、ユーザーにトリックを仕掛けて、ウェブサービスに入会させたり、商品を買わせたり、メールを購読させたり、退会を思いとどまらせたりするものがあります。

基本的に、企業がユーザーにさせたい行動をさせるために仕掛けられるもの。いわばUXのダークサイドです。

典型的な「ダークパターン」

The Nerdwriteによるこの動画は、ダークパターンとは何であるかを教えるとともに、ウェブ上で遭遇する典型的なパターンを例示しています。

また、UXの研究者Harry Brignull氏が手がけるdarkpatterns.orgにもダークパターンの解説が掲載されています。このサイトでは、Twitterで集めたダークパターンの事例集「Hall of Shame(恥の殿堂)」や、ダークパターンをカテゴライズした解説を見ることができます。

たとえば、よくあるダークパターンの1つに、入るのは簡単にして出るのを難しくする「roach motel(ごきぶりホイホイ)」と呼ばれるものがあります。

このトリックはAmazonでも使われていて、退会オプションを、階層化されたコンテキストメニューの奥深くに隠しています。たとえそのオプションを見つけたとしても、退会するにはチャットでカスタマーサービスに連絡しなければなりません。つまり、Amazonにはもう一度あなたを説得するチャンスがあるということです。

動画で紹介されているダークパターンのもう1つの例は、タッチスクリーンデバイスに表示される広告で、画面にほこりがついているようにみせかけるというものです。指で払おうとすると、広告をタップしてしまう仕掛けになっています。

幸運なことに、ダークパターンはたいてい、カーニングがおかしかったり、不必要なクオーテーションマークがついていたりするので、いちど意識しはじめれば見分けられるようになるはずです。

ユーザーは企業を信用できなくなる

私自身、上の解説動画を見て1時間もしないうちに、下のツイートが目に入ってきました。Googleが検索サイト『DuckDuckGo』を探しているユーザーを混乱させようとしています。これもダークパターンの1つです。

if it looks like a duck, swims like a duck, and quacks like a duck, then it probably is google. https://t.co/hKEW3L5RnN

— Mikko Hypponen (@mikko) 2018年7月19日

[Googleがduck.comというドメインを所有していて、そこに来たユーザーをGoogleサイトに転送している]

また、今年の5月にGDRP(EU一般データ保護規則)が施行され、ユーザーからデータを収集して販売していたサイトが急にそのことを公開し、ユーザーにオプトアウトさせなければならなくなったときにも、多くのダークパータンが見られました。

TumblrのこのUXの悪夢を覚えていますか?

明らかに、UXデザイナーはわざと「すべてのチェックを外す」ボタンをつけず、ユーザーが面倒になってあきらめることを狙っていました。

Some seriously unethical UX design from @tumblr - forcing anyone to untick 350+ boxes in order to prevent EACH INDIVIDUAL AD COMPANY from using our data. Taking the piss. #darkpatterns #unethicalUI #unethicaldesign pic.twitter.com/emjN4qG1Ox

— Depressing Vibes Sam (@Millstab) 2018年5月24日

[企業広告を無効にするためには、無効にしたい企業のチェックを1つ1つ外さなければならない仕様になっている]

ダークパータンを見分けられるようになれば、回避できるようになります。そして、ダークパターンを見つけるたびに、ユーザーにそうしたトリックを仕掛ける企業を信用できなくなっていくことでしょう。

#darkpatterns をつけて投稿する

こんどネットでダークパターンを見つけたら、スクリーンショットを撮影して、Twitterでハッシュタグ #darkpatterns をつけて投稿してください。

また、こうしたトリックを仕掛ける企業に少しでも恥をかかせるために、 #darkpatterns に投稿されているほかのツイートをリツイートしてください。

人々がそのトリックを非倫理的だと考えていることを企業側が理解して、もう少し誠実なデザインパターンに変えてくれることを祈りましょう。

善良な企業ならそうするはずです。悪徳な企業はさらなる悪巧みをするのかもしれませんが…。そのときは、「さらにダークなダークパターン」と呼ぶことにしましょう。

Image: Richard Leeming/flickr

Source: The Nerdwrite, YouTube, Harry Brignull, darkpatterns.org, Hall of Shame, Types of Dark Patterns, BoredPanda, Buzzfeed

Susie Ochs - Lifehacker US[原文]

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