「上司に身につけて欲しい対人スキル」トップ5。1位は?

lifehacker / 2020年10月9日 10時0分

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「人は仕事が嫌で退職するわけではない。上司が嫌いで辞めるのだ」と言われています。多くの場合、リーダーの対人スキルが弱いことがこの問題の原因です。

今日、多くの企業はソフトスキルが強い人材を採用していますが、それでは、ソフトスキルが弱い既存のマネージャーの問題は解決されません。

「この問題の一因は最近の人材不足にありました」とSociety for Human Resource Management(SHRM)の編集担当副社長であるTony Lee氏は言います。

企業はさまざまなポジションを埋める必要があったので、これまでより速いペースで社員を昇進させていました。そのため、初めてマネージャーになる人が大勢発生しました。

優秀な社員が必ずしも優秀な管理職になるとは限りません。管理職はさまざまなスキルが必要なのに、部下の管理方法に関するトレーニングやガイダンスを受けた人はほとんどいませんでした。

不幸にして、そのしわ寄せは社員に及びます。

SHRMが行なった最近の調査によると、労働者の84%が、マネージャーが不必要なストレスの原因になっていると非難しています。

この調査は、上司が部下を管理する能力に関するフィードバックも収集しました。その結果、社員が挙げた「上司に身につけて欲しいスキル」トップ5は次の通りです。

目次

5位:チームのパフォーマンスをうまく管理する能力 4位:インクルーシブな企業文化を育てる能力 3位:上手な時間管理と部下に仕事を任せる能力 2位:チームを訓練してスキルを伸ばす能力 1位:効果的なコミュニケーション能力

5位:チームのパフォーマンスをうまく管理する能力

ブルーインパルス Image: Shutterstock

社員の35%が、上司にチームのパフォーマンスを管理する能力を磨いてほしいと思っています。

「一般的に、これは、誰もが自分の役割をきちんと果たすようにマネージャーは管理すべきだという意味です」とLee氏は言います。

「本気で仕事に取り組んでいない人、つまり自分の役割をきちんと果たしていない人がいて、誰かが介入しなければならなくなると、チームは苛立ちを覚える傾向があります。

そんなとき、マネージャーが一切対策を講じず放置していると、残りのチームメンバーに悪影響を及ぼす可能性があります。

どんなチームにもスーパースターもいれば平均的なパフォーマーもいますが、平均未満のパフォーマーが放置されていると、チームの士気が下がります」

「リモートワーク中のチームのパフォーマンスを監督するのは当然普段より難しくなります」と、Workplace from Facebookのアメリカの責任者であるChristine Trodella氏は言います。

「マネージャーは、チームのモチベーションをフルに引き出し、目標と優先事項を共有するために、チームに対する信頼感を伝えることが重要です。

今、米国内では新型コロナのパンデミック、西海岸で山火事、南部のハリケーンといった危機と戦っていることを考慮すると、普段通りの能力でパフォーマンスできていない社員に共感を示すことも大切です。

人によっては、子どもの学校が再開してさらに大変になっているかもしれません」

4位:インクルーシブな企業文化を育てる能力

企業文化は組織の上層部から降りてくる傾向があり、そうした信条を受け入れ、行動に移し、貫徹することがマネージャーの双肩にかかっています。

しかし、社員の35%が、これに関してマネージャーは努力する必要があると述べています。

「マネージャーは、社員が前向きな気持ちになり、あらゆる側面で自分も参加していると感じるようにする必要があります」とLee氏は言います。

「共感を示しながらチームを統率するとインクルーシブな企業文化が培われます。このことは、ますます重要性を増しています」とTrodella氏は言います。

「マネージャーは、チームメンバー1人1人にその人ならではの働き方があるため、管理の仕方も人に応じて変える必要があることを忘れがちです。

私は、自分の直属の部下がどのように管理されるのを好むか判断して、それに応じたやり方で仕事の進捗を確認しています。

ビジネスリーダーはあらゆる言動に共感を織り込むことが可能であり、それはチームの成果と仕事に対する姿勢に表れます」

「今は、リーダーが共感と思いやりを持つことが期待されています」と、アクセンチュアの人材・組織管理グループのマネージングディレクターであるNicholas Whittall氏は付け加えます。

「各人の目的共有意識が強い世界では、共感を示すことはもはや必須であり、マネージャーに無くてはならない性質です」

よりインクルーシブな文化は、思いやりを基盤にして築かれる必要があります。

「みんなを仲間に入れる包容力と多様性をめぐる企業文化の変化は非常に根本的なものなので、一朝一夕には無理であり、ゆっくりと形成されていきます。」とWhittall氏は言います。

「リーダーは、旧来のスコアカードやパフォーマンスの測定基準を捨てて、チームを統率する方法やチームの日常的な説明責任の範囲について定義し直す必要があります」

3位:上手な時間管理と部下に仕事を任せる能力

会議 Image: Shutterstock

時間の管理がヘタなマネージャーは、部下に任せた方が良い仕事を自分でしてしまいがちです。

Lee氏によると、社員の37%がこれを問題視して、マネージャーは部下に仕事を与えるべきだと思っています。

「社員が『私にもっと仕事をください』と言っているのは変な感じがするかもしれませんが、実際には『マネージャーは私を蚊帳の外に置いて、重要なことをさせてくれない』ということを意味しているのです」

部下に仕事を任せることは、新米マネージャーが学ぶべき最も重要なスキルの1つだとMatsis-McCready氏は言います。

「今までの習慣でタスクを自分でさっさと片づけるのは簡単ですが、マネージャーがこれをすると、自分自身にもチームにも不利益をもたらします。

マネージャーが、部下に任せるべきプロジェクトに自分で直接取り組むと、チームを管理する時間がその分減ってしまいますし、チームメンバーは、任せてもらうはずのプロジェクトに取り組む貴重な経験を逃してしまいます」

2位:チームを訓練してスキルを伸ばす能力

社員はキャリアアップにつながる働き方をしたいと考えており、社員の38%がマネージャーに支援して欲しいと望んでいます。

「すぐに上司と同じポジションに就くことはできないにしても、社員は会社の中でステップアップしたポジションに移れるように訓練されるべきです」とLee氏は言います。

「社員は、『私を訓練し、育ててくれないなら、退職します』と言っているのです」

Whittall氏は、成功するためのトレーニングと適切なツールを社員に与えることが今ほど重要なときは無いと述べています。

「創造性、批評的思考、社会的知性と感情的知性に関連する新しいスキルの重要性が高まっています。

新たに生まれる労働者のニーズへの理解と進行中のビジネスの課題をうまくバランスできるリーダーこそ、変革を成功させる戦略の考案に適しています」

「コミュニケーションスキルはチームが発展する能力を培うことができる」と、人事サービスを提供するEngage PEOの法務副部長兼人事部長であるVanessa Matsis-McCready氏は付け加えます。

「定期的なフィードバックを通じて、マネージャーはチームメンバーがサポートを必要としている分野や、伸ばしたい専門能力の分野を把握できます。

それができると、マネージャーはプロジェクトやタスクを調整して、社員の弱点を強化し、専門的な成長が必要な分野について論じることができます。

このようなニーズと関心に基づいて的を絞ったトレーニングと能力開発により、社員は『マネージャーにサポートされている。話を聞いてもらっている』と感じられるようになります」

1位:効果的なコミュニケーション能力

対人関係 Image: Shutterstock

この調査で判明した最も求められるスキルは、効果的なコミュニケーション能力であり、社員の41%が、マネージャーに改善して欲しいとしています。

「コミュニケーションは常に重要です」とLee氏は言います。

「これは、マネージャーは自身の上司やCEOから組織で起こっていることを聞き、部下とその情報を共有する義務があるのに、実際にはそれがうまくできていないという意味です」

優れたコミュニケーターになるために、マネージャーは共感力を養い、部下に寄り添う態度で話を聞くスキルを身に付ける必要があると『Solving the Productivity Puzzle』の著者であるTim Ringo氏は言います。

「新型コロナウイルスのパンデミックのせいで多くの人がトラウマを抱えている今、これは特に重要です。

このスキルが自然に備わっているマネージャーは、部下の面倒見が良いので、この先数年はスーパースターになるでしょう。

このスキルが備わっていないマネージャーは、大急ぎでこのスキルを身につける必要があります」

「ここでご紹介したマネージャーに求められる5つの対人スキルは、社員全員が身につける責任があります」とLee氏は言います。

「対人スキルが弱い人がいると、組織の人事部員は、苦情を聞いたり、問題が発生するのを目の当たりにするので、真っ先に対人スキルの必要性を認識します。

組織の幹部は、対人スキルの重要性を認識して、トレーニングに投資すべきです。

また、マネージャーも、仕事で成功したいなら、自分のスキルを磨く必要があることを認識して、部下を管理する能力を鍛えるために必要な措置を講じる必要があります」

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