年間休日休暇120日、時短、複業…。飲食業界の常識を変えたスープストックトーキョーの「働き方開拓」

lifehacker / 2020年10月23日 11時0分

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おいしい食べ物や楽しい時間など、日常に彩りを与えてくれる飲食業界。しかし働く側の人は、営業時間外も仕込みや片付けに追われ、長時間労働を強いられることも少なくないといいます。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、人気の外食チェーンスープストックトーキョー(以下、SST)が実現した「働き方開拓」が紹介されていました。

飲食業界では驚きの施策と言われる「年間休日休暇120日」「誰もが申請できる時短勤務」「社員の複業OK」など、大胆な人事制度実現の秘密とは。

アルバイトから副社長へ。叩き上げ女性が実現した、革命的な人事制度

インタビューに登場していたのは、アルバイトから副社長まで駆け上がった実績をお持ちの江澤身和さん。

その江澤さんが人材開発部の部長時代に実現した数々の人事制度において、最も特徴的なのが「年間休日休暇120日」制です。カレンダーと同じ日数を休日とするのは、飲食業界では異例といえる改革でした。

その実現のために行なったことは、大きく分けて2つあります。

1つは、高めの目標を掲げること。年間120日(=月間8日)を達成するため、あえて「月9日」とハードルを少し上げることで実現性を高めます。

2つ目が「特殊部隊」の結成。人員の足りない店舗があれば、どの店舗にも属さない店長クラスの助っ人メンバーが助けに向かい、社員がしっかり休みを取れる仕組みをつくりました。

飲食業だってできる。休日120日、複業・時短OKなど、スープストックトーキョーが実現した「働き方開拓」 Image: Mugendai(無限大)

慢性的な人手不足はSSTでも問題だったそうで、「人員不足→社員が休みを取れない→疲弊がたまり退職」という負のスパイラルが続いていたといいます。

休日を増やせば人件費は上がりますが、その分残業代の削減=残業時間の減少に成功。これにより、社員の私生活の充実度を上げることで社員希望者を増やす好循環を生み出しました。

女性が働きやすい職場は男性も幸せになる

「時短勤務制度Ver. 2」と呼ばれる制度も、江澤さんが実現したルール改定の1つです。

時短勤務制度自体はそれまでもありましたが、江澤さんは当時、利用する社員が「肩身の狭い思いをしている」と感じたそう。

制度を利用するのは、主に子どもを持つお母さん。育児に仕事に頑張る人たちの口から「フルで働けず申し訳ない」といった言葉が出る環境を変えたいと、江澤さんは申請が受理されれば誰もが時短で働ける制度に変革します。

同制度は現在、育児や介護などはもちろん、勉強のための時間が欲しいなど、理由を問わず全社員が取得可能。妙な特別感や不平等感が払拭され、結果的に男性社員にとっても働きやすい環境になったそうです。

飲食業だってできる。休日120日、複業・時短OKなど、スープストックトーキョーが実現した「働き方開拓」 Image: Mugendai(無限大)

ルールを作り、その実現に向けて行動する江澤さん。活力の源について、インタビューでは以下のように語っています。

どの制度もそうなんですが、基本的に「その制度を使ってほしい」と思う人の顔が浮かんだり、「こういう制度がなければこの人をサポートできないな」と思ったりするところから考え始めることが多いです。

制度を作ったとしても、ひとりも使ってくれる人の顔が浮かばないのなら、いくら会社のブランドイメージを高めるものであってもまったく意味がないと思うので、導入時にはそれはいつも意識しています。

他にも、複業を認める「ピボットワーク制度」の実現のほか、コロナ禍で変化した店舗経営や現場とのコミュニケーション方法など、インタビューの続きはMugendai(無限大)よりお楽しみください。

Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

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