重責抱えるオーバー20アイドルが、ファンの愛に応える近道は「仕事で成功すること」

リッスンジャパン / 2012年4月26日 20時0分

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重責抱えるオーバー20アイドルがファンの無償の愛に応える近道は「仕事で成功すること」(Listen Japan)

「20歳(はたち)の夢に向かって、動き出さなきゃいけないと、改めて思いました」
AKB48・前田敦子(20)の卒業発表時のコメントだ。

20歳。社会人としてはやっと大人の仲間入りだけど、10代から芸能界で活躍してきたアイドルにとっては、「アイドルとしてはベテラン」ということも少なくない。10代のフレッシュな後輩たちは台頭してくる、上を見れば先輩の歌手や女優と比べてまだまだキャリア不足…と、上と下との板ばさみ状態。アイドルをずっとやってきて20歳を越えて…この先、どうよ?というところ。実は一番ファンの熱烈な応援が必要なのは、前田に限らず、オーバー20のアイドルたちかもしれない。

中森明菜は20歳を前に「飾りじゃないのよ涙は」をリリース。アイドルからシンガーへのターニングポイントになった。また、20歳を迎えた年の1月には近藤真彦と主演を務めた映画「愛・旅立ち」が公開、この作品が2人の交際のきっかけになったとも言われる。
松田聖子だって20歳になる直前にミディアムテンポの「赤いスイートピー」をリリースし、当時のアイドルたちの流行にまでなっていたヘアスタイル「聖子ちゃんカット」もバッサリ、ショートヘアにイメチェンして世間をアッと驚かせた。

そして2人とも20代前半にして、アイドルにはタブーとされる恋愛がらみのニュース、それも超ド級のニュースで芸能界をにぎわせた。明菜は近藤のマンションで自殺未遂騒動から芸能活動休止、謝罪会見。聖子は郷ひろみとの破局を会見で公表、そして一転、神田正輝との結婚…。まるで、出来過ぎた連ドラを見ているかのようなダイナミックな展開。それもこれも、2人がその時すでにれっきとしたスターで、色恋沙汰をもキャリアの一部にしてしまえるほどの存在だったから許されたことなのだろうけれど。

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今日、アイドルってすごく幅広いものになっていて、極端な話、「わたしアイドル!」って言っちゃえばその日からアイドルになれてしまう。ブログや動画などネットで個人が簡単に情報を発信して自己プロデュースできる時代、アイドルの裾野はどんどん広がっている。また、グループアイドル全盛で、ピンでは目立たない子も集団に紛れて総体として良く見えればなんとかなっちゃう…といった面もある。
「まともな歌番組も少ないですよね。以前は各局がゴールデンのベストテン番組を中心に歌番組を持っていたんですが、今は歌の部分で活躍できる場が少なくなってきた。ピンのアイドル歌手ということで言えば、松浦亜弥以降は出てきてないのでは?」と嘆くのは、某テレビ関係者だ。

聖子や明菜の時代とは事情が違うとはいえ、アイドルが芸能人であるならば、20歳を越えて何年も経って、なお「処女性」だけがウリ…なんて状態では先が思いやられる。アイドルとファンの関係は恋愛に近いものがあるけれど、好きなアイドルがそれなりの年齢になってから、「ああ、10代の頃から応援してきたあの子が、もうこんなに立派なスターになった。浮いた噂のひとつもないのが心配だけど、将来はできるだけいい男と一緒になってくれよ」などとファンが思えるとしたら、とても幸せなことでは。アイドルがファンの無償の愛に応える近道は、仕事で成功することだ。

前田敦子は、そんな重責をひしひしと感じているに違いない。でも、彼女自身もコメントしている通り、不安もたくさんあるだろう。だから、ファンの応援が何より必要だ。

オーバー20のアイドルたちに、心からの声援を送ることのできるアイドルファンが、一人でも多くいることを願ってやまない。アイドルという、このすばらしい芸能界の宝物のためにも!

文・志和浩司
アイドルサイトIDOOOLにて『志和浩司のアイドル・スープレックス!』連載中
(i.listen.jp/st/sp/sp/idoool/column.html)

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