青春をモーニング娘。に捧げた新垣里沙、10年間の足跡を振り返る

リッスンジャパン / 2012年5月20日 2時0分

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青春をモーニング娘。に捧げた新垣里沙、10年間の足跡を振り返る(Listen Japan)

新垣里沙が5月18日に日本武道館で行われた「モーニング娘。コンサートツアー2012春~ウルトラスマート~」最終公演をもって、光井愛佳とともにモーニング娘。から卒業した。

新垣は、2001年にオーディションを受ける前からモーニング娘。の大ファンだった。もともとはシャ乱Q女性ロックボーカリストオーディションの落選組から結成されたモーニング娘。だが、新垣の時代にはすでにモーニング娘。に入ること自体が夢となっていたのだ。

天にものぼるような気持ちでモーニング娘。に入ったであろう新垣だが、同じ5期の高橋愛、小川麻琴、紺野あさ美が着実に人気をのばす陰で、どちらかというと地味な印象だったせいか今ひとつ伸び悩んだ時期もあった。新垣人気がファンの間でじわじわ高まってきたのは、2004年にそれまでのおさげの髪型をやめてからだったように記憶している。
「ハロプロショップ(オフィシャルショップ)でも、デコ出しをやめて前髪をおろしたとたんガキさん(新垣)の写真が売れて在庫がなくなって。入荷まで待たされましたよ」(30代男性ファン)
もちろん見た目だけではなく、メンバーになって2年3年とキャリアを積み重ねていく中で、新たなステップにたどり着いたのだろう。

モーニング娘。 - アーティスト情報

そんな新垣からモーニング娘。やステージにかける情熱をひしひしと感じさせられたのが2005年5月7日、同じ日本武道館で行われた「モーニング娘。コンサートツアー2005春~第6感ヒット満開!~」だった。石川梨華の卒業を夜に控えたこの日の昼公演、新垣はおなじみのナンバー「ふるさと」をソロで歌った。私はこの時、ちょうどステージの斜め後ろのスタンド席にいた。セットの階段上にいる新垣は、後ろ姿だ。表情は見えなかったが、武道館でソロを歌うガチガチの緊張ぶりが背中からもつたわってくるほどだった。しかし新垣は曲のひとつひとつのフレーズを、じつにていねいに、心をこめて、しっかりと歌った。私はその時、ロングドレスの裾からのぞいた白いストラップパンプスの踵が、懸命に、そして確実に、リズムをとっているのを見た。

あの、懸命にリズムをとっていた一途な踵が、今でも忘れられない。新垣里沙の、ステージにかける真摯な思いを感じた。

その年のNHK紅白歌合戦、モーニング娘。は当時の現役メンバーにOGメンバーをプラスし、「ドリームモーニング娘。(今のドリームモーニング娘。ではなくこの時の紅白のみの企画)」として出場した。報道陣向けのインタビューでメンバーたちが口々に「緊張感はあるがこのワンステージを楽しみたい」「久々に卒業メンバーたちと一緒で、自分なりに楽しんでいる」「一年の締めくくりなので、心に残るステージにしたい」などと意気込みを語る中、新垣は前を向いてキッパリと「初めて19人で歌い楽しんだけど、いまの新生・モーニング娘。の10人は、自分たちらしく、明るくはじけたステージにしたいです」とコメントした。
その言葉には、お祭りはお祭りで楽しむけど、今自分たちがやっている現役のモーニング娘。こそがモーニング娘。なんだ、といった責任感とプライドがにじんでいるようだった。

モーニング娘。在籍最長記録の持ち主となったのは、モーニング娘。が大好きな新垣里沙だった。卒業セレモニーで、「みんなからのたくさんの愛を胸に、私は前に進んでいきます」と宣言した新垣。

モーニング娘。が大好きで、青春をモーニング娘。に捧げた新垣の、第2の青春を見守ろうではないか!


文・志和浩司
アイドルサイトIDOOOLにて『志和浩司のアイドル・スープレックス!』連載中
(i.listen.jp/st/sp/sp/idoool/column.html)

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