京大寮へのガサ入れと中核派摘発に「公安はどこまでヒマなんだ」と失笑

リテラ / 2014年11月21日 8時0分

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 寮の敷地内になだれこむものすごい数の機動隊員、それに対して抵抗の声を上げるヘルメット、マスク姿の学生たち......。警視庁公安部による京都大学熊野寮ガサ入れのニュースに驚いた読者も多いのではないだろうか。

 報道によれば、その10日ほど前に東京・銀座のデモで中核派の京大生3人が公務執行妨害で逮捕されたことを受けての家宅捜索らしいが、動員された機動隊員はなんと120人! ワイドショーやスポーツ紙もこのニュースを大きく取り上げ、「京大の熊野寮というのは中核派の拠点になっている」「プロの活動家が入り込んで、何も知らない学生を洗脳している」などとしたり顔の解説を加えた。

 新左翼過激派なんて化石のような存在だと思っていたのに、まさかこの時代にまだ寮を占拠して公安からマークされるくらいの勢力をもっているとは......。さすがは京大!と妙なところで感心していたら、少し取材しただけで、この驚きは脱力感に変わった。関西在住の公安問題に詳しいジャーナリストがこう笑う。

「そんなわけないじゃないですか。たしかに京大は他に比べるとまだ新左翼の活動は活発だけど、それでも中核派なんて数えるほどしかいない。公安も熊野寮が中核派の拠点だなんて誰も思ってないですよ」

 最近まで熊野寮に住んでいた京大OBもこの話を裏付ける。

「たしかに熊野寮の自治会は中核派が執行部を握っていますが、実際に中核派の学生は400人定員の寮の中で10人に満たないんじゃないか。執行部だって、年によっては中核派が選挙に落ちて一般の学生が代表になることもある。自治寮といっても今はもうユルいもんですよ。しかも、熊野寮には京都府警が嫌がらせでしょっちゅうガサ入れをしていますから、危険なものなんて出てくる訳がない」

 実は当日、機動隊委員と対峙していたヘルメット姿の学生たちも、多くは中核派じゃなかったらしい。

「京大の中核派はふだんヘルメットやマスクをつけていないですからね。当日は京大のもうひとつの自治寮である吉田寮の連中が応援にきていたんですが、ヘルメットにマスクやサングラスというのは、彼らが一種のパフォーマンスとしてやってた可能性が高いんじゃないかな。吉田寮は執行部も新左翼とは何の関係もなくて、ただの変人がいっぱい住んでるんですが(笑)、昔からガサ入れがあると、お祭り気分でああいうパフォーマンスをやるんです」(前出・熊野寮OB)

 ようするにこの程度のものに、警視庁公安部がわざわざ東京から大挙して出向き、あんな大仰な捜索をしたというわけだ。公安ってどこまでヒマなんだよ!といいたくなる所業だが、この背景にはお察しの通り、例の"京大版ポポロ事件"がある。

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