月9『民衆の敵』で篠原涼子が政治参加を呼びかけた演説が素晴らしい! でも、フジ上層部の圧力で放送延期に

リテラ / 2017年10月30日 22時0分

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 総選挙の投開票翌日10月23日にスタートした、フジテレビの月9ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』。篠原涼子演じる40歳の子持ち主婦・佐藤智子がお金欲しさに市議会議員に立候補するという、政治を題材にしたドラマなのだが、前評判は「いかにもフジ的な荒唐無稽ストーリー、安易すぎる」「政治ネタなんて誰もドラマで見たがらない、大コケ必至」と散々だった。

 でも、23日に放送された第1話を見てみると、これが予想外におもしろかったのである。たしかに、ストーリーは荒唐無稽ではあるのだが、ディテールがリアリティを感じさせるし、何より現在の日本社会が抱える問題点や、政治と市民の意識の乖離など、本質を突くような描写がいくつも盛り込まれていたのだ。

 とくに素晴らしかったのが、篠原涼子の演説だ。同時に仕事をクビになった夫と2人きりで、手探りで選挙活動を始めた篠原。当然選挙カーもなくトラメガひとつで「安心して子育てできる街の......」などとテンプレの話をしていたのだが、そこに大きな選挙カーで、高橋一生演じるライバル候補・藤堂誠が元総理とともにやってくる。祖父は大臣、父も兄も国会議員で、大学院で政治を学び、コロンビア大学にも留学という華々しい経歴の高橋一生を、元総理は「生まれながらの政治家」「政治家に生まれるべくして生まれたのが、この藤堂誠くん」と応援演説する。

 それを聴いていた篠原は、テンプレのメモを捨て、地べたからトラメガでこんな演説をぶつのだ。

「わたしは、高校中退です。父親はギャンブル狂いで、母親は男にだらしないホステス。生まれるべくして生まれた、高校中退です。だから、17のときから、必死でがんばって働いてきました。もちろんグレそうになったときもありましたけど、それでも、しあわせになりたい、って。
 で、結婚して、子どもも生まれて、やっとしあわせになれました。時給950円のしあわせなんだって。うちの息子、卵焼きをステーキだと思って食べてるんです。
 上を見ちゃダメ、下を見てればしあわせなんだって、ずっとそう思って生きてきました。でも、もうヤだ! 
 だって、それって、本当にしあわせなんですか? ずっと、ずうっと、ふざけんな!って思ってたんです。
 だって、おかしくないですか? 生まれた時点で自分の人生決まっちゃうなんて、おかしくないですか? 時給950円の生活も知らない奴らが、市民のしあわせ、語るな! 自己責任? ワケわかんない! 卵焼きはどうがんばったってステーキじゃないんだよ。
 本物のステーキが食べたい!!! 誰にだって、ステーキ食べられる権利、ありますよね? あるでしょう、あるんです!
 だから、しあわせなフリは止めて、本当の、本当に、しあわせになりましょうよ!」

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