“サブカル女優“二階堂ふみが小説連載を開始! その筆力と文化度を検証

リテラ / 2014年10月6日 12時30分

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 現在、若手のなかでひときわ熱い注目を浴びている女優、二階堂ふみ。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』では、豊臣秀吉から寵愛を受ける茶々(淀君)の"小悪魔ぶり"を表現し、映画でも『私の男』『渇き。』と注目作に立て続けに出演。なかでも『私の男』は10代にして大胆な濡れ場を演じて話題を呼んだが、11月公開予定の『日々ロック』では一転、キラキラのトップアイドル役を演じるという。

 このように群を抜いた演技力でいまや引く手あまたの二階堂だが、一方で芸能界を代表する"サブカル女子"としても有名。セックス・ピストルズのジョン・ライドンをこよなく愛していたり、親交のあるOKAMOTO'Sのアルバムにコーラスとして参加するなど音楽にも明るく、さらにTwitterでオススメの本を尋ねられて、「室生犀星の『性に目覚める頃』今のところ1番好きです。」と答えたり、好きな作家に泉鏡花を挙げるなど、いちいち文化系のツボを押さえまくる"筋のよさ"に、サブカル男子&おじさんたちは歓喜。他方、現在通っている慶應義塾大学では「テニスの王子様サークル」に所属しているという腐女子的な一面も"幅の厚さ"を感じさせる。

 そんな二階堂が新たに挑戦しているのが、小説の執筆だ。「小説新潮」(新潮社)10月号からスタートさせた連載では、なんと「毎回一冊の本を取り上げ、そこから触発されて生まれた物語」を綴っている。いわば"書評小説"ともいえるものだ。

 なにせ、近親相姦というタブーを描いた桜庭一樹の『私の男』を中学生にして読み込んでいたという二階堂。しかも、出演した『脳男』の撮影中エピソードとして「みんな死ねって思ってました」と答えたり、インタビューで「もっと変態と仕事がしたい」「かくいう私も変態です」と言い出すなど、かわいいルックスに似合わぬ奔放な発言と毒舌で鳴らす彼女なだけあり、どんな刺激的な小説を描くのかと否が応でも期待は高まる。だが、掲載された小説は、そんな思惑を大きく裏切るものだった。

 この連載第一回目で二階堂が取り上げたのは、長野まゆみの『団地で暮らそう!』(毎日新聞社)。築50年になる団地に引っ越した青年の"団地生活"が描かれた小説だが、この作品に対して二階堂は、〈貴方がそちらに移って、はや一年が経ちましたね〉という書き出しからはじまる手紙形式の物語を展開させる。そして、〈貴方からたまに来る、団地生活の便りは共同生活の面白さが伝わってきます〉と綴り、長野の小説に詰まっている"団地生活のあれこれ"のおもしろさを伝えながら、〈貴方が大学院を卒業する頃、私もそちらの団地に移ろうかと考えています〉と、独自の物語をふくらませていく。

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