弁護士が語る!「司法修習」って一体何やってるの?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年3月24日 11時56分

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「懲役3~4年、罰金1、000万円」

裁判員裁判の判決ではありません。少し前の読売新聞朝刊で、弁護士・裁判官・検察官(法曹三者)になるために必要な最低限の時間とお金を皮肉った言葉として紹介されていたものですが、現実はまさにそのとおりです。

今回は、一般の方にあまり知られていない司法修習の内容をご紹介します。

■司法修習とは

現在、法曹になるためには、大学卒業後、法科大学院に2年ないし3年通って修了するか予備試験に通った後、司法試験に合格し、1年間無給で司法修習をして、司法研修所の卒業試験に受かる必要があります。

したがって、大学を卒業した後、法曹資格を取得するまで最短でも3~4年の時間と、その間の学費・生活費が必要となるのです。

このような状況ですが、特に司法修習生に給与が支給されていた数年前までは、司法試験に受かった後の司法修習は、給与が支給され、弁護士になる直前の希望に満ちた時期で、どの弁護士に聞いても「司法修習は楽しかった」という答えが返ってくるものでした。

今は法科大学院の学費や生活費でつくった多額の借金を抱えてさらに無給の司法修習をこなす人も多く、以前のように夢と希望に満ちたものではなくなりましたが、苦しい受験生活が終わり、目標だった法曹資格目前の時期として、今もそれなりに有意義な時間であることに変わりありません。

■どんなことをする?

司法修習は、裁判所で裁判官の横や後ろに座って傍聴をし、裁判が終われば裁判官室で裁判官と一緒に事件の内容について検討したり、実際の判決を起案して裁判官に講評してもらったりします(裁判修習)。

また、検察庁修習では、捜査記録を読んで起訴状を書いたり、被疑者の取調べの一部を担当させてもらえたりすることもあります。

弁護士修習もあり、割り当てられた法律事務所で指導担当弁護士に2か月間付きっきりで行動し、事務所経営も含め、弁護士業務の全てを学びます。

■どんな生活?

司法修習生は、研修医と公務員の中間のような生活です。

裁判修習と検察修習では、基本的に職員と同じように朝9時頃出勤し、夕方の定時には帰ります。その後は、修習生仲間や指導担当の教官に飲みに連れて行ってもらったり、各種の社会見学をすることも多いです。地方の検察庁では、ご遺体の司法解剖立会や海上保安庁の巡視船やヘリコプターに同乗することもあります。

地方都市での修習になると、普段東京からは遠くて行きにくい観光地巡りをすることもでき、旅行好きの人はかなり楽しめます。

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