注目のビッグデータ「Suica」情報活用は適法?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年3月27日 17時15分

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JR東日本がSuicaから取得されるビッグデータを日立製作所に販売をすると発表したところ、問い合わせや苦情を多く受け、それを見合わせるとともに、「Suica に関するデータの社外への提供についての有識者会議」が設置されていました。

このほど、この有識者会議は、5回の開催を経て「中間とりまとめ」を発表しました。その結果、データの社外提供は引き続き見合わせられることとなりました。

今回は、ビックデータの提供に関する法的問題点について解説したいと思います。

JR東日本が販売しようとしたビックデータは、Suica利用に際し集積されたものであり、駅利用者の性別年代構成のほか、改札を通過した駅の名前や日時、Suicaで買い物した店や物、利用額などが含まれているようです。

このデータを利用すると、「この駅の利用者には高齢者が多い」とか「この駅は、夜間の利用者が多く、主に30~40代男性が利用している」といった情報が分かります。このような情報は、効率的なマーケティングに活かすことができます。

では、このようなビッグデータを提供することに個人情報保護法との関係で問題は生じないのでしょうか。

■ビッグデータ提供と個人情報保護法

個人情報保護法にいう「個人情報」とは、「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)」と定義されています(個人情報保護法2条1項)。

JR東日本が販売しようとしたビックデータは、自社で保有するSuica利用データから氏名・電話番号・物販情報等を除外し、生年月日を生年月に変換した上、さらに、SuicaID番号を不可逆の別異の番号に変換したデータであるとされ、IDについても長期的にひとつのIDのデータを追いかけることはできないようにされていたようです。

そうすると、特定の個人を識別することはできないため、「個人情報」とはいえないということになります。

「個人情報」に当たる場合には、個人情報を本人の同意なく第三者へ提供することは禁止されていますが(同法23条)、個人情報に当たらない以上、その提供に個人情報保護法上の問題はなかったということができそうです。

■プライバシーとは?

なお、個人情報とよく似た概念としてプライバシーという概念があります。プライバシーは一般に、私生活上の事実または事実らしく受け取られる情報で、一般に知られておらず、一般人なら公開を欲しない情報を指すとされます。

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