ネット自衛の基礎知識「インフォマティブデータ」とは

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年3月31日 18時0分

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一般社団法人インターネット広告推進協会(JIAA)は、3月24日、「プライバシーポリシー作成のためのガイドライン」と「行動ターゲティング広告ガイドライン」を改定したと発表しました。

インターネットショッピングをしたり、あるサイトを利用したりする場合に、そのサイトには「プライバシーポリシー」とか「個人情報保護方針」といったものが表示されていることが多いと思いますが、これを作成する際のガイドラインが変わったということです。

今回は、具体的にはどの点が変わり、どのように反映させる必要があるのかという点を検討してみようと思います。

そもそも、プライバシーポリシーは、収集した個人情報をどのように扱うかをサイト管理者が定めた規範です。そのため、当然のことながら、プライバシーポリシーにおいて定めるべきものは、個人情報の取扱いに関することになります。

ここで「個人情報」が何を指すかですが、個人情報保護法では「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)」とされます。

そのため、これまでは、プライバシーポリシーでは個人情報に当たるものについてのみ規定しておけばよかったといえます。

■インフォマティブデータとは?

しかし、今回発表されたガイドラインでは、それのみでは個人情報といえるかどうかが必ずしも判然としないものの、プライバシー上の懸念が生じうる情報や、情報が集積化されることで特定個人と結びつかない形で使用される情報を、インフォマティブ(=情報価値を持つ)データとして新たに定義づけ、それについては基本的に個人情報と同じように扱うように要請しています。

情報が集積化されることで特定個人と結びつかない形で使用される情報であれば、プライバシーの問題は生じないのではないかとも思えます。しかし、たとえばある人物の行動データだけを集積したとすれば、その人物がどのような人物であるかということが割り出せてしまう可能性もあり、そうするとプライバシーの問題が生じ得ることになります。

このように、今回発表されたガイドラインは、インフォマティブデータという定義づけをすることにより、個人情報のみならず、プライバシーへの配慮を高めたということができそうです。

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