楽天イーグルスの「休日でも球場でケア」は労働基準法違反かもしれない?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年11月15日 21時36分

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「デーブ楽天が来季完全オフ撤廃、休日にも選手に顔を出させる」というニュースが話題になっていたのはご存知でしょうか?

つまり、休みの日でも球場に来て他の選手とコミュニケーションをとったり、ストレッチするなどを行って欲しいということのようです。この「休日にも球場に行かなくてはいけない」という環境に対して「労働基準法違反では?」という声もあがっているようです。

それでは、労働基準法で休日についてはどのように定められているのでしょうか?今回は、楽天イーグルスの話を踏まえて、休日労働について解説したいと思います。

■労働基準法で「休日」は週に1日で良い

労働基準法は、労働者に対し、少なくとも1週間に1日、あるいは4週間を通じて4日以上の休日を与えないといけませんよ、と使用者に義務付けています(労働基準法35条)。

これを週休制の原則といい、労働者が人間らしい生活を営むための最低条件の一つです(労働基準法1条参照)。

最近、「週休二日」がほとんどだと思いますが、労働基準法上は、週1日休日を与えれば、法律に違反していないことになります。

「週休二日」の場合、1日が労働基準法で義務づけられた休日(法定休日)、もう1日が会社自らが任意に決めた休日(法定外休日)ということになります。

法定外休日に出勤させた場合、労働者との契約には反するかもしれませんが、労働基準法違反ではありません。

休日とは労働者が労働義務を負わない日のことですが、原則として、一暦日(午前0時から翌午前0時)を休日として与えなければならないことになっています(行政解釈)。

■野球選手も労働者?

野球選手が労働基準法の労働者に当たるかどうかについては争いがあります。

野球選手が自分の能力・技術・実績をもとに球団と契約し年俸も交渉している点やCMに出たりして球団以外から収入を得ている選手もいる点を捉えて、野球選手は個人事業主であって労働者ではないという見解もあります。

他方で、野球選手も球団や監督の指揮命令を受けている点を捉えて、やはり労働者であるという見解もあります。

労働基準法の労働者は、仕事の依頼や業務の指示等を拒否することができるか、業務遂行について具体的な指揮命令があるか、勤務場所や勤務時間等について拘束されるか、他人が代わりに業務に従事することも認められるのか、業務遂行に必要な機械・器具の費用を誰が負担するのか、他から仕事をもらって収入を得たりすることができるかといった事情をもとに総合的に判断されます。

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