参加者が「詐欺だ」と激怒している「サンタフェス」…違法性は?

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年12月29日 20時34分

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2014年12月23日に「サンタクロースミュージックフェスティバル」なるものが開催されました。

最近では、「カラーラン」や「エレクトリックラン」といった、みんなで楽しくランニングするイベントが人気になっており、このサンタクロースミュージックフェスティバルも「お台場をサンタクロースで埋め尽くす」と謳い、ランニングと音楽フェスを融合したイベントとして企画されたようです。

具体的な内容としては、最大10,000人規模で、全員サンタクロースの衣装を身にまとい、1~2km程度のランニングをした後に、集まって音楽フェスを楽しむというもの。いわゆるほかのランニングイベントと似たようなものになっており、参加者の多くは期待して当日を迎えていたようです。

(画像:海外でのイベントの様子)

しかし、その実態はまったく異なるものだったと話題になっています。

10,000人規模という告知に反して参加者数はほとんどおらず、ランニングもただ道を散歩させられるだけだったというのです。さらに、大規模な音楽フェスといわれていたにもかかわらず用意されていたのは、1台のPCと小型のスピーカーだけだったようです。

ネット上では、これでは「まるで詐欺じゃないか」と参加者たちからの訴えが相次いでいますが、このようにうたい文句と実際の内容が異なっていた場合、詐欺罪が成立するのでしょうか。

■詐欺罪の成否について

結論としては成立しにくいと考えます。

詐欺罪は、人に嘘をついて、人に勘違いさせ、人にお金等の財産的価値があるものを交付させて損害を与えた場合に成立する犯罪です。

そして、詐欺罪が成立するためには、こうした「人に嘘をついて、人に勘違いさせ、人にお金等の財産的価値があるものを交付させて損害を与える」ことについて、主催者が認識しそれでも構わないといった場合でなければいけません。

主催者が何もせずお金を回収するだけのつもりだったのであれば詐欺罪は成立するでしょう。

しかし、本件の場合、主催者は、受付を設ける、一応会場を設けている、2つとはいえ長テーブルを用意している、小型でノートPCに繋いだだけのものとはいえスピーカーを用意している、しょぼいあるいは有料とはいえ出し物も一応用意しているようです。

確かにお台場がサンタクロース埋め尽くされたわけではありませんし、およそ参加者が満足できるようなレベルとは言えないのでしょう。

しかし、主催者に参加者を騙すつもりもなく、ただ実際やってみたら予算が合わなかったり思ったほど集客できなくて企画通り運営することができなかっただけのことかもしれません。

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