日本に大きな影響を与えた「中国の10大事件」続編

シェアしたくなる法律相談所 / 2014年12月31日 19時6分

前回(リンク参照)は、中国の駐在員の立場から、日本に影響の大きかった中国10大事件をおさらいしてみました。

日中首脳会談の実現が真っ先に挙げられましたが、それよりも直接ビジネスに大きな影響のある問題が頭をもたげてきています。前回取り上げた5つの事件に並ぶとも劣らない5大事件をみていきましょう。

前回同様、上海駐在員の会話から、今年を振り返っていきます。

大手商社の日本人駐在員の平さんと長部部長が、顧問弁護士の王先生と2次会でKTVに来ています。(KTVとは日本のクラブとキャバレーの中間の業態。カラオケルームに女性が何十人か並び、選んだ女性がエスコートする形で酒や歌を楽しむ)。

平「ヒカルママ!こちらはうちの会社がいつもお世話になっている弁護士の先生」

中国人同士だが日本式KTVにいるせいか日本語でママと王弁護士は挨拶をする。

王弁護士「ちょっとお客さん少ないみたいね、やはり日系企業相手だと厳しいですか」

ママ「そうね、最近日本人少なくて、中国のお客さん増えているね」

王弁護士「長部部長、さっきの話の続きですが、もう一つの大きな話題と言えば、」

●その6…為替が1元20円突破

部長「やはり急激な為替変動ですかね。」

王弁護士「日系企業の多く、特に製造業の会社さんが苦しんでいるようです。」

平「元が強くなったという事は、日本円ベースの売上は上がるということではないですか?」

王弁護士「平さんにしてはまともな意見ね。でも今まで中国で製造して日本に販売するという伝統的な日系中国企業にとっては、2年前に比べて、6割以上も価格が上がってしまうので、とても利益は出せないという声が多いようです。」

部長「簡単に中国国内で内販をすればいいという声もあるけど、1-2年で業態を変えることがどれほど難しいかは、平も良くわかるだろう」

王弁護士「確かに日本からの輸出企業がこれまで円高に苦しんできたというのは理解できるけど、海外でサプライチェーンを構築するのに日系企業がかけてきたコストや時間を考えると、果たしてそうした仕組みを絶やしてしまうような急激な為替変動を、国の金融施策として行うことは疑問ですね。」

平「うちは貿易会社だから、中国の国内内販にシフトしていくのでしょうが、クライアントが日系企業や日本企業から中国企業になった場合、商習慣などから問題が増えそうですね」

部長「お前はKTVにいる時だけはまともなことをいうな」

●その7…サンゴ違法採取

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
シェアしたくなる法律相談所

トピックスRSS

ランキング