夫のモラハラでうつ病を発症し離婚を検討…慰謝料請求に必要な準備とは?

シェアしたくなる法律相談所 / 2016年11月8日 20時0分

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高橋ジョージさんと三船美佳さんの離婚騒動で、すっかり定着した「モラハラ」という問題があります。

「モラハラ」とは「モラルハラスメント」の略で、簡単に言えば言葉の暴力や無視、横暴な態度などにより、相手を精神的に傷つけるものを指します。精神的DVとも呼ばれるもので、肉体的なDVよりも多くの夫婦間で問題になっているものと思われます。

とある夫婦の間で、仮に夫のモラハラがひどく、妻がうつ病を発症してしまったとしましょう。妻は離婚したくてたまらないけれど夫が応じそうにないという場合、果たして離婚は可能でしょうか。また、慰謝料を請求することは可能でしょうか。今回はこの点について解説していきたいと思います。

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

■離婚も慰謝料請求ももちろん可能

夫が離婚に応じない場合には、裁判所に離婚を命じる判決を下してもらうことが必要となります。うつ病になるほどひどいモラハラであれば、「婚姻を継続しがたい重大な事由」という裁判離婚原因に当たりますので、このような場合でも離婚が可能になります。

そして、夫は、離婚原因を作った責任を負う立場になりますので、妻は夫に対して慰謝料を請求することも可能ですし、うつ病の治療にかかった通院治療費を請求することも可能です。

■問題はモラハラの証拠集め

離婚裁判になったら、夫のモラハラについては離婚を求める妻の側が証拠を提出して立証しなければなりません。しかし、言葉の暴力や態度というのは一過性のものですので、証拠に残しておくことが非常に難しいのが現実です。

それでも、夫がSNSやメールでも妻に対して暴言を吐いていたようなケースでは、それを証拠として提出することができます。妻側としては、SNSやメールの画面を写真やスクリーンショットに撮るなどして、消えないようにしておくことが必要です。

友人や両親などに相談したSNSやメールが残っている場合でも証拠になりえる場合がありますので、やはり写真に撮るなどして残しておくべきです。

■医師の診断書やカルテも重要な証拠に

また、医師の診断書をもらうことやカルテを取り寄せておくことも必要です。診断書には、うつ病を発症した原因について記載してもらえるよう主治医にお願いしておくとよいでしょう。受診の際には、医師に家庭の状況などもきちんと伝えることにより、カルテの受診記録にある程度夫のモラハラが記録されることになります。そのような診断書やカルテは、裁判で証拠として使えることになります。

冒頭にも述べた通り、一方の言葉の暴力に苦しむ配偶者は少なくありません。ですが、いざ離婚、慰謝料請求となっても証拠がない、あるいは足りないために、離婚が思うようにいかなかったり慰謝料をもらえなかったりということも少なくありません。

しかし、ほんの少しの労力である程度の証拠を残すことは可能です。泣き寝入りしないためにも、今、モラハラで苦しんでいる方がいたら、自分のスマートフォンや携帯電話を開いて、証拠になるようなやり取りがないか確認してもらいたいと思います。

*著者:弁護士 寺林智栄(ともえ法律事務所。法テラス、琥珀法律事務所を経て、2014年10月22日、ともえ法律事務所を開業。安心できる日常生活を守るお手伝いをすべく、頑張ります。)

【画像】イメージです

*xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

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