電車の遅延による遅刻で「給与をカット」。実は法律的に問題なし

まぐまぐニュース! / 2015年10月21日 5時0分

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台風や事故などによる電車の遅延で遅刻した場合、そのぶんの給与はカットしている会社は少ないのではないでしょうか。しかし、企業人事歴10年、現在は社会保険労務士である筆者が書くメルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、その給与の支払い方がある問題を起こしていると話します。

電車遅延での遅刻、給与はカットできる?

「今日は電車が遅延してます。なので、出勤が遅れます」

みなさんも、部下からこのようなメールやLINEを一度はもらったことがあるのではないでしょうか。

「電車の遅延であればしょうがない」と、認めている場合がほとんどだと思いますが、ただ、なかにはそうとはいえない(言いたくない)ケースというのもあるでしょう。

それは、

遅刻したことをまったく悪いと思っていない」場合や、

「いつもギリギリ出勤している(だから、ちょっとした遅延遅刻する)」場合などです。

確かに電車の遅延は本人のせいではないので、それによって遅刻したとしても責任を感じないのもわからなくはありません。

ただ、その遅刻によってほかの社員の負担余計増えてしまったり、顧客迷惑をかけてしまったりすることもありえます。

それにもかかわらず、本人がまったく責任感じないのはやはり問題があるといえるでしょう。

もう一つ、本人が責任を感じない理由があります。

それは給与です。

通常の遅刻であれば、そのぶんの給与カットしている会社がほとんどでしょう(ノーワークノーペイですから当たり前ですね)。

ただ、電車の遅延が原因であれば、逆にカットしている会社は少ないのではないでしょうか。

そこで、「電車の遅延であれば遅刻許される」という雰囲気が、なんとなくできてしまっているのです。

では、そもそも電車の遅延が原因であれば、給与はカットしてはいけないのか?

法律的にはカットすることはまったく問題ありません(就業規則等で支払うと決めていれば別ですが)。

すると社員からは「遅延は私のせいじゃないのに!」という声が聞こえてきそうですが、それは会社のせいでもありません。

給与ノーワークノーペイ原則ですからどんな理由であろうと、遅刻して働かない分支払う必要ないのです。

つまり、遅延で支払っている給与は会社恩恵的支払っているということです。

これを、先ほどのような社員には伝えておくべきだと思います。

 

これに関して、今でも覚えている強烈な思い出があります。

それは、私が新卒で入社した会社で半年くらいしたときのことでした。

その年で最大と言われる台風の影響でバスや電車のダイヤは大幅に乱れ、私のいた営業所のほぼ全員が遅刻してきたのです。

(私はたまたま営業所の近くに住んでおり、自転車で通勤していたため普通に間に合っていました)

そこで遅刻した社員は全員、奥の部屋に呼ばれ、所長にこっぴどく叱られていたのです。

当時の私は「台風のせいで遅刻したのだからしょうがないのに」くらいに考えていましたが、その理由を聞いて納得をしました。

所長は、

台風がくることは前日からわかっていたのになぜ、もっと早く家を出なかったんだ!」

ということを怒っていたのです。

さて、みなさんの会社はいかがでしょうか?

遅延で遅刻」についてどのように考えていますか?

image by: Shutterstock

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