青色LEDでノーベル賞。中村修二先生が語る、ガキ大将が受賞できた訳

まぐまぐニュース! / 2015年11月18日 13時0分

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2014年、青色LEDの開発でノーベル物理学賞を受賞した中村修二・米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)教授が、10月25日から3日間に渡り、日本の高校生向けに講演を行うということで、その現場に行ってみた!

講演のテーマは「夢を叶える力」。果たしてノーベル賞受賞者が教える夢を叶える力とは!?

ウルトラクイズみたいな受験勉強なんてする必要ない

夢を叶えるのに一番必要なのは、失敗することです。私も青色LEDを開発するまで、延々と失敗の人生でした。四国の田舎の大学出て、田舎の小さな会社に入って、物ない、人いない、カネがないという環境で、10年以上結果の出ない研究をして「役立たず!」と言われ続けてきた。毎日が失敗の連続。

でも、大企業で青色LEDを研究しているチームは何十億という予算があり、東大、京大の博士号を持った研究員が何十人も働いているわけです。その人たちに先を越されるかもしれない、そもそも自分のやっていることが正しいかどうかわからない、そんな不安の中でも失敗を恐れず、前に進むことだけ考えてやってきて、遂に青色LEDを発明できた。失敗を恐れていては、成功などないのです。

皆さん「いい大学に入って、一流企業に勤めて」って考えているでしょう? そんなの日本人だけですよ。アメリカの大学生で優秀な人は、みんなベンチャーです、起業です。

「でも、そんなベンチャーなんて失敗したらどうするんだ?」と思うでしょ、その通り、ベンチャーで成功する確率なんてせいぜい10%です。10人いたら9人失敗する確率です、でもやる。なぜか? アメリカでは、失敗したことが評価されるんです、たくさん失敗した人の方が経験値が高いから、またチャンスがもらえ、投資してもらえるわけです。日本とはまったく違う考え方でしょ?

とにかく、日本の受験勉強なんてウルトラクイズみたいなもんだから、やる意味なんて無い! 私自身も仕方なくやったけど、社会に出て役に立ったことなんて1つもない! やらなくていいです。その代わり、若いうちから日本を出てください。

できればアメリカがいい。最低5年、それでアメリカの大学に入って、夢を見つけて下さい、そしてベンチャーするも良し、どこかに就職してもいいです。とにかく、外から日本を客観的に見ることが大事、そうすると日本社会の異常さがわかる!


―と、父兄や先生方が腰を抜かすような講演内容で、講演が行われた都立西校、東京農大二校、首都大学東京附属高校の生徒たちは時に笑いながらも、真剣に中村教授の話に聞き入っていたのでした。

そんな中村教授ですが、メルマガ『熱血!中村修二ゼミナール』の配信も決定。その目的について講演後にお話を伺ってきました。

夢のみつけ方――若者にとって一番大切なこと

まず、今回メルマガを出そうと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

今回、メルマガを出そうと思ったのは、高2の女子生徒から寄せられた質問がきっかけです。それは「夢をもっている人はキラキラ輝いて見え、部活でも勉強でも遊びでも、とても羨ましいです。でも無理やりもとうと思っても簡単にはみつかりません。どうしたらみつかりますか?」というもので、日本の若い世代に「夢」を持つ「夢」を叶える、手助けができればと考えたんです。

日本の若者に危機感を感じてらっしゃるということでしょうか?

そうですね。昨年、ノーベル物理学賞を受賞してから講演の依頼が増え、あちこちに出かけては言いたい放題をしゃべって来ました。今年の7月には、久しぶりに新刊「夢と壁」を出版したこともあって、学校からの講演依頼も多くなり、中高生の話を直に聞くことも増えました。

そこで気になったのが、若者の考え方がどんどん保守化していることです。私が変わっているだけなのかもしれません。が、若者にしては夢が現実的になり過ぎています。憧れや野望を抱く人はめっきり減って、「夢は第一志望合格」、「資格や採用試験に受かること」なんて事ばっかり。

私の感覚では、それは夢ではなくて当面の達成目標でしょう。第一志望合格は、もしダメならもう1年チャレンジすればいいのだし、資格試験なんて的を射た努力を重ねて行けば合格できますよ。正解があって、先人がいて、指南までしてくれるんですから。

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先生にとって「夢」とは何なのでしょうか?

夢というのは、うんと背伸びしても簡単には届かないし、前に進めば進むほど移って行くものだと思います。私の感覚では、一生かかって到達するようなことを高校生の段階で固定化するのは如何なものかと感じています。医師でも弁護士でもいいのですが、どんな医師、何を変えたいから弁護士なのか、中身のある夢を抱いてほしいと思うのです。

一方で、若者たちは「夢は人の役に立つこと」「社会に貢献し、人から信頼される人」だとか。自分は同じ年頃の時に、好きなことしか考えていなかったことを思い出して恥ずかしくなるようなことを口々に言うので驚きますよ。

先生の若いころの夢は何だったのでしょうか?

私の幼い頃の夢は、鉄腕アトムを創った「お茶の水博士」でした。そんな荒唐無稽の夢のまた夢を抱いていた田舎の小僧が、いつしか青色LEDの開発という世界レベルの夢を追いかけるようになりました。できるか否かは二の次、やりたくて仕方がなかったので、その心に従っただけでした。そうした私自身の生い立ちから今日までの体験を振り返った本、「夢と壁」を3,000人ほどの中高生に読んでもらったところ、予想外の反響があったのです。

それは、「さすがノーベル賞を取るような人は凡人とは違う」ではなく、「ド田舎のガキ大将で成績もイマイチ、大学入学後は登校拒否、入社後の10年間は役立たずと言われ続けていた」という事実(笑)で、中高生達から「自分でも一発逆転の大勝利を勝ち取れるかも!」と元気が出て来たと絶賛されたのです(笑)。

さらに講演では、才能はせいぜい人並み、環境はそうとう劣悪という条件下で、6億円の宝くじを何本分も一度に当てたような奇跡を起こした経緯と、そこに現れた壁をどう突破して行ったかを若者たちに熱意を込めて語ってきました。

ところが、「壁をぶち破る方法は分かった!」が、そもそも「夢をみつける方法が分からない」という質問をあちこちの学校で受けることになってしまったのです。

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それは一概にこうだとは言えないですよね?

そうですね、夢の見つけ方など、中高生の悩みや質問に、これからメルマガで答えていこうと思ったわけです。

テーマは、「夢のみつけ方――若者にとって一番大切なこと」です。メルマガの特性を活かして、連載途中で読者のみなさんの質問に答える双方向型で進めて行きます。どこまで物議を醸せるか、やってみなければ分かりませんが、結構、相変わらずの楽天家ですから、今のところは何とかなると思っています。

歯に衣着せぬ物言いで世間に一石を投じ続ける中村先生のメルマガ、創刊は2016年1月8日。若者のみならず、日常になにか足らないと感じているすべての世代に勇気を与えてくれること間違いなしです。初月無料、まずは上のボタンをクリックし、無料サンプルをご覧ください。

『熱血!中村修二ゼミナール』

著者/中村修二

テーマは「夢のみつけ方――若者にとって一番大切なこと」です。著書「夢と壁」同様、しゃべり調で行きたいと思います。

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