なんで副業をコソコソやらなきゃいけないのか。【俣野成敏vsMB対談】

まぐまぐニュース! / 2017年2月21日 11時0分

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数多くのベストセラーを出すビジネス書作家・投資家として活躍中の俣野成敏さんと、最近メルマガ登録者数が激増し著書の出版やWeb『日刊SPA!』の連載などでも活躍するメンズファッションバイヤー・MBさん。このお二人が、副業、起業、そして未来の働き方までを語り尽くした特別対談をお届けいたします。 お二人の有料メルマガをご購読いただいている読者限定で公開する対談を、今回は特別に一部だけ公開。はたして、どんな熱いトークが繰り広げられたのでしょうか?

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自分の現状や常識への疑問が起業・副業への第一歩

まぐまぐ編集部(以下、ま:)2016年のことになりますが、いわゆる「働き方改革」の一環として、企業に社員の副業を認めるよう促していくという政府の方針が発表されました。これを受けて今後やはり、日本のサラリーマンの働き方は大きく変わっていくのでしょうか。

俣野:副業は今まで「原則ダメで、会社が個々に判断」ってことだったんですけど、それが「原則OKで、ダメにする会社もあるかもしれない」という風になるワケで、もちろん「競業禁止」「秘密保持」といったところはいつの時代も留意が必要ですが、サラリーマンの働き方としてはまるっきり変わる可能性があります。例えば今までなら、会社に「副業やってるの?」って聞かれたら「やってませんよ」ってとぼけつつ、隠れてコソコソやってたと思うんです。でも今後は「まだ副業やってないの」「ちょっとは考えたほうがいいんじゃないか」って言われるような……。残業規制の法改正も同時に進められているのは偶然とは思えません。

:むしろ会社のほうから勧められるという……。

俣野401K確定拠出年金)なんかも、要するに会社が今の低金利の時代にお金を預かって運用したとしても、プラスにするのは難しいから、「これからは自分でやってね」ってことで、サラリーマンにも利用範囲が広がった制度だと思うんですよ。それと似たような形で、今後は残業をして自分が欲しい収入まで持っていくっていうことができなくなる時代だし、ましてや昇給も難しいっていう状況だから、「じゃあ足りない分は自分で考えて稼いでね」っていうのが、副業解禁の流れにはあるんです。いろんな意味で、自立が求められる時代なんだと思います。

MB:僕もこの前、mineで「2017年は副業解禁の年だ」っていう記事を書いたんですけど、読者からものすごく反応があったんですよ。で、結局政府がそういうのを言い始めたのって、いま日本の人口が徐々に減ってて経済力がどんどん下がってるという状況があって、そうなると一人一人の生産性を上げていく必要があるんだけど、じゃあ生産性を上げるにはどうすればいいのって考えたときに、みんなに副業をさせて一人頭の売上を高く作るのが早いっていうのがあると思うんです。

俣野:そもそも本業一本で食っていくのってすごく危険なことですよね。

MB:そうですよね。僕もサラリーマン時代によく感じてたんですけど、アパレルってすごく浮き沈みが激しい業界で、30年間以上続く企業は数えるほどしかないし、ブランドとかでも10年続いたらすごいねって言われる世界だから、やっぱり潰れていくわけなんです。でも、そんな会社にみんな依存状態になっていて、「自分はこの会社に雇ってもらっている」「この会社のために働かないと見捨てられたら困る」っていう意識からか、会社に自分の身を粉にして捧げる奉仕精神というか、奴隷精神みたいなものを持って働いてるんです。

でもそうじゃなくて、リスクヘッジのために副業をやって収入の柱を2本持っておくと自分は本業がなくても生きていけるんだっていう意識が出てきて、会社に対して変に依存する体質もなくなると思うんです。例えばサービス残業も、見合わないと思ったら断るっていう選択肢も意識できるし。そういった意味でも副業って有意義なものだというか、収入の柱を2本持つというのは、すごく重要なことなんじゃないかって。

俣野:どんな企業でも、多角化経営をしていたりだとか、アパレルとかでもブランドを2つ持っていたりとかしますもんね。それなのに、じゃあサラリーマンだけが「一本足打法」でいいのかっていう話になりますよね。

:では、今後は働く者なら誰もが副業や起業を意識したほうがいいんでしょうか?

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俣野:いつかは意識をしたほうがいいですよ。というのも、会社は定年があるから。いつかは辞めないといけないじゃないですか、自分の意思と関係なく。今は定年が60歳で、その後は再雇用で65歳まで働くのが当たり前じゃないですか。まぁ、年金の受給開始年齢が遅れるという事情に企業が合わせざるを得ないという事情もあるんでしょうけれど。

でも現実問題として、60歳以上で働いている人ってそんなに満たされてないと思います。なぜかというと、60歳の定年になった時点で給料が半額になるというのも珍しいことじゃないからです。それに役職も解かれるから、それまで後輩だった人間に使われる立場になる。そのうえ、実務に戻らないといけないという会社もあると思うんです。役職が解かれるっていうことは。よっぽど実績をあげた人だったら、役員のような待遇になるのかもしれないですが、基本的には給料が下がって役職も解かれた状態になるわけで、それでどこまでモチベーションが続くかっていうことなんです。

:それはかなり厳しい状況ですよね。

俣野:そういった状態が、今だと60歳定年で再雇用で65歳までだから5年間ですが、その期間が延びる可能性が大いにあるんですよ。例えば今後、年金の受給開始が70歳まで伸びたとしたら、企業に対して政府がそこまで雇用を続けるようにって要請するかもしれない。でも、そこで企業が定年を65歳や70歳にするかっていうと、それはしないですよ。恐らく定年は60歳に据え置いたまま再雇用の期間を延ばすっていう方針に向かうと思うんです。そうなると、さっきのような状況が10年間も続くわけで、それはどうなんだろうってことは、誰もが考えておいたほうがいいと思いますよ。

MB:定年後の再雇用でテンションが上がんないっていうの、僕の親戚のおっさんとかそうですよ。「今まで部下だった人間が……」とか「給料が下がった……」って。なんかそういうのを聞くと、結局仕事ってずうっと続けていかないといけないじゃないですか。今後、寿命がもっと延びていくっていうのもあるし。そう考えると、定年を迎えて再雇用でつまんない仕事をしないといけなくてってなったときに、果たして人生ってそれでいいのかなって思うんですよ。

そこで僕が思うのが、やっぱり好きなことを仕事にするのが一番いいんだろうなって。もちろん生きていく方法としては、何種類かあると思うんですよ。好きなことを仕事にする人もいれば、例えばシステム的なものを作ってしまって、不労所得的な収入を得るっていうのもアリだと思うんです。でも自分がやりたいっていう仕事を、ライフワーク的にずっと続けるっていうのが、一番幸せな人生なんじゃないかなって。

:まさにMBさんのような働き方ですよね。

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MB:やっぱり好きな洋服のことなんで何してても楽しいんですよ。メルマガ書くにしても、いろんな洋服を見たり、いろんなブランドを訪ねたりしないといけないんですけど、それ自体がそもそも好きなんで。もし、今でも僕がサラリーマンだったとしても、そういう生活スタイルは全く変わんないと思うんです。

僕の場合、その生活スタイルをマネタイズする方法として、メルマガっていうものが存在しているだけで、別に無理をして稼いでいるっていう感覚ではないんですよ。好きなものがあって、それを永続的にマネタイズする方法がある……そういう収入の柱が、今やっている本業の脇にそれがあれば、すごく楽しい人生が実現できるのかなって。

俣野:好きなことを突き詰めて、それをマネタイズしてロングスパンでやるっていうのは、ひとつの方法ですね。でもそれ以外にも、いくつかのパターンがあって、例えば「自分は別に好きじゃないんだけど、なぜか他人から頼られるってことを仕事にするのもひとつの方向性だと思います。

俣野:僕が今お付き合いしている仕事のパートナーで、事務の代行をしてくれる人がいるんですが、その人は僕以外にも何社も掛け持ちをしていて、在宅で仕事をしているんです。

:事務のスペシャリストなんですね。

俣野:もともとはある企業で事務をやっていたんだけど、あまりにも見事に仕事を捌けるものだから「事務番長」って呼ばれてたらしくて。フリーで働き始めたころに正社員のオファーをいただいて、「正社員ではなくて契約社員として週3日程度の出勤で外注として受けたいのですが、いかがでしょうか?」と相談したのをきっかけとして、どんどん在宅で事務を受注していったという方がいます。顧客から見てピンポイントに必要な箇所で、かつ、自分が得意中の得意が重なり合う場所に絞ると強いですね。事務が苦手な社長は多いですから。

MB:それはすごいですね。

俣野:ほかにも、「社外人事部長」って方もいますよ。僕のお客さんで、あるベンチャー企業で敏腕の人事部長だった方がやっているんですが、それは新入社員の一人分の給料で、あなたの会社の人事部長やりますってことで、月に2回だけその会社に行って、常駐の事務員に指示を出してるんです。

中小企業って人事部を最後に作るんですよ。独立する人って、だいたいは営業に自信があるとか、なんらかのスキルに自信があるとか、腕っぷしで独立してる人が多いんですよ。で、独立をした後に、税務の必要に迫られて経理部的な部門は作るんですけど、人事部は後回しにされがちです。そこに「社外人事部長の需要があるんです。こういう風に自分の得意な分野、なぜかわからないけど頼まれることを専門職にしていくという方法もありますよね。

:他にも副業のパターンはありますか?

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俣野:あとはマネジメント型かな。僕の話なんですけど、実はストレッチの専門店をやってたりするんですよ、4店舗ほど。僕自身、ストレッチに関する技術なんて、ひとつもないんですよね。でも、サラリーマン時代に10年ぐらい店舗経営をやっていたから、そのノウハウはある。しかも、僕は商品開発が苦手でやりたくもないんだけど、これはフランチャイズなんで、商品開発をする必要がなくって、マネジメントにだけ力を注げばいいんです。今では、マネジメントチームが育ってきているので、それに関する労働時間は1か月でせいぜい8時間ぐらいで、店長会議に顔を出してアドバイスするくらいです。

以上のように、副業のタイプには大きく3種類があると思っています。

MB:どれにも共通することだと思うんですが、あんまり常識だったりとか一般的な概念だったりとかルールとかに縛られないほうがいいと思うんです。僕の場合がすごくそうだったんですけど、基本的にショップスタッフって、考えることを止めさせるというか、ルーチンで動くことを求められるんです。朝は朝礼をして、こういう仕事をやって、何時になったら帰る……それを毎日続けてくださいって感じで。それぞれの能力の差なんて関係なく、画一的にこれをやりなさいっていうことを求めてくるんです。そうすると社員は、どんどん思考が停止してしまうんです。

俣野クリエイティビティがどんどん失われていくというね。

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MB:そうなんですよ。そうすると、新しいことができなくなっちゃって、会社員という範疇の中でのみ頑張ることしかしなくなっちゃう。そうじゃなくて、その範疇から一歩抜け出さないと、新しいことって生み出せないわけなんです。さっきの「事務番長」や「社外人事部長」の話もそうだと思うんですけど、常識に囚われすぎている人には、思いもつかないことだと思うんですよ。でも改めて考えてみたら、実は十分に成り立つものなんですよ。だから、いかにしてそこに辿り着けるかっていうのが大切で、そのためには自分の現状や常識に疑問を感じてそこからどう抜け出すかってことを考えないとダメですよね。

俣野:「事務番長」や「社外人事部長」の話で言えば、お客さんを持って辞めるっていうところも、すごく大事ですよね。大企業だと難しい話だけど、中小企業なら、そういうのも通りやすい話なんですよ。そもそも中小企業って、その人を雇用したいと思って雇用してるわけじゃなくって、「雇用をしないと仕事をしてくれないから」っていうので、雇用してるわけじゃないですか。そういう時に、「私、フリーでやりたいんです。今までの仕事はちゃんとやりますから」って言われたら、「あ、そうか」ってなる可能性は高いんです。それでもし「それだったら、もういいよ」って言われちゃうんだったら、独立はしないほうがいいですね。その程度の働きしかできてないっていうことだから。独立しても今いる会社からも仕事が取れないようだったらそれは止めたほうがいいですね。

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……と盛り上がるお二人の対談ですが、MAG2 NEWSでお読みいただけるのはここまで。今回、2月末までに俣野さんとMBさんそれぞれのメルマガへ新規にご登録いただくと、このボリュームの約4倍もある対談の「完全版」を読むことができます。お二方のメルマガともに「初月無料」ですので、この機会にぜひご登録ください。

Photo by: Kotaro Minamiyama

 

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俣野成敏(またの・なるとし)

大学卒業後、シチズン時計入社。リストラと同時に公募の社内ベンチャー制度で一念発起。31歳でアウトレット流通を社内起業、年商14億円企業に。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。著書に『プロフェッショナルサラリーマン』『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』などベストセラー多数。2012年に独立後は、ビジネスオーナーや投資家として活動の傍ら、私塾『プロ研』を創設、マネースクール等を主宰する。『MONEY VOICE』のほかメディア掲載多数。『まぐまぐ大賞2016』で1位(MONEY VOICE賞)を受賞。

 

p-140x150 『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』

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出典元:まぐまぐニュース!

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