愚痴を言う人は、なぜそれが「マナー違反」だと気づかないのか

まぐまぐニュース! / 2017年9月25日 15時29分

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前回の「聞かされる方は大迷惑。正義や相談の皮をかぶった単なる「愚痴」」で、「あの人のためを思って」と言いながら愚痴を言いたいだけの人の本音をズバリ指摘したメルマガ『伝授!潜在意識浄化法』の著者・齋藤翔さん。今回は、愚痴は周囲の雰囲気を悪化させる「マナー違反」であるとし、愚痴を言ってはいけない理由について厳しい口調で論じています。

愚痴は夫ではなくあなたのトラブル

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前回の終わりに、「愚痴はあなたのトラブル」と言いました。

この点について今日はもっと深く理解しておきましょう。

以前にこんなアメリカンジョークを聞いたことがあります。

アメリカンジョークにありがちな品のないジョークですが、「誰のトラブルか」がわかりやすい例なので、挙げてみます。

ある夫婦が、夫のED(性的不能)の相談に心理カウンセラーのもとを訪れました。

カウンセラーが夫に尋ねました。

「ご主人がEDで困っていらっしゃるんですね」

すると夫が答えました。

「いや、私は何も困っていない。ワイフが困っているんだ」

EDというと夫の問題と捉えがちですが、「私はべつにEDでも構わんよ」という夫にとっては、EDはなんのトラブルでもありません。

「そんなこと言わないで。私はまだ愛されたい」という妻にとっては、トラブルです。

EDを白髪に置き換えると、もっとわかりやすくなるかもしれません。

夫の白髪が増えて、妻が「カッコイイ夫と歩きたいから、髪を染めてちょうだい」と求めているが、夫は「べつに白髪まじりで一向に構わん」と思っているケース。

夫の白髪で困っているのは、夫ではなく妻ですね。

愚痴もよく似た面があります

愚痴をこぼしまくる人が、「こんなに愚痴ばかりこぼす自分が嫌になるなんとかしたい」と悩んでいるなら、本人のトラブルです。

しかし、本人が愚痴を言いたくてしょうがないのであれば、愚痴は本人のトラブルではなく、周囲の人のトラブルです。

愚痴は周囲の雰囲気を悪化させるので、マナー違反、エチケット違反としては捉えられますが、法律で取り締まるような違法行為ではありません。

人を殴ったり、人のお金を盗んだりといった違法行為は、「本人の自由」というわけにはいきません。マナーやエチケットとも違います。

日本では法律で取り締まる対象となっている行為(傷害罪、窃盗罪)ですから、親や友人でなくても誰からも糾弾される。

しかし、愚痴はマナーやエチケットに近いから、「人前でゲップ」「フォーク並びをせずに列に割り込み」「牛丼屋の紅しょうがを全食い」と同列に考えるのが妥当でしょう。

中には「人前でゲップぐらい、時には仕方ない」「フォーク並びに気づかずについ割り込んでしまうこともある」と理解を示す人もいるけれど、おおむね「褒められた行為ではない」と思われている。

褒められないどころか、嫌がられたり非難されたり咎められたりもする行為ですが、するかしないかは本人の自由です。

「自由だから、やっていいだろ。非難される筋合いはない」は違いますよ。

そんなのは身勝手すぎますよね。

「非難や嫌悪を引き受ける覚悟でやるなら、止めることはできない」という意味です。

周囲の人たちに不快な思いをさせているのだから、嫌われたり嫌がらせを受けたり不利益を被ったりするのは当然です。

それが社会的な抑止力となるから、(法律で禁じなくても)マナーやエチケットで通用するのです。

「牛丼屋で紅しょうがを食べ尽くして、無料だろもっと出せなんて言っている人と付き合いたくない」

「ATMの列に割り込みを繰り返して、職場に苦情が寄せられるような者は、それを理由に解雇するのは難しいにしても、昇進させるわけにはいかない」

「いくらお代わり自由だからって、ライスの小を注文して10回もお代わりするような人とは、もうデートしない」

こういった他者の反応が社会的な抑止力となるから、無法状態にならないのです。

愚痴も同様で、「非難や嫌悪を引き受ける覚悟でやるなら、止めることはできない」という現状にあります。

ここが大事なポイントですよ。

「愚痴ぐらい私の勝手でしょ。やめろって言わないで」は通用しません。

愚痴を言うのが自由であると同様に、愚痴を嫌がってやめて言わないでと主張するのも自由です。

「愚痴なんか聞きたくない」と本人に伝えて、「冷たい人ね」と嫌われるのを覚悟で言うなら、自由です。

歌いたい、歌われたくない、どっちが優先?

ただ、どちらも自由とはいえ、「ある行為をしたい人とされたくない人がいたらされたくないほうが尊重される」のが原則です。

その行為が直接的に相手に影響を及ぼす場合、ですけれどね。

人を殴ってみたい人と、殴られたくない人がいたら、どちらを尊重すべきかは明らかですね。法律もそうなっています。

法律は別にしても、この原則は成り立ちます。

「タバコを吸いたい人」と「隣で吸われたくない人」がいたら、吸ってはいけない。

「歌いたい人」と「隣で歌われたくない人」がいたら、歌ってはいけない。

愚痴を言いたい人愚痴を聞きたくない人がいたら愚痴を言ってはいけない

ちなみに、「その行為が直接的に影響を及ぼさない場合」はその限りではありません。

誰かが「生姜焼き定食を食べたい」と言い、隣の人が「あなたに生姜焼き定食を食べてほしくない」と主張しても、通りませんよね。むしろ理不尽です。タバコとは違います。

愚痴にはこのように、さまざまな要素が絡んでいます。(つづく)

image by: Shutterstock

出典元:まぐまぐニュース!

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