大阪地震、明日は我が身。3.11の被災パニックで学んだ大事なこと

まぐまぐニュース! / 2018年6月22日 4時20分

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6月18日に発生し大きな被害をもたらした大阪北部地震ですが、震度6弱を記録した震源地近くでは日常を取り戻しつつあります。メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』の著者で健康社会学者の河合薫さんは、今回の被災を「明日は我が身」であると強調。東日本大震災の際に被災してパニックになり、見知らぬ人からの助言で救われたという過去の経験をもとに「スマホは電池切れをおこすが生の繋がりは消えない。互いに声を掛け合おう」と強く訴えています。

あの日どこにいましたか?

みなさん&みなさんのご家族・お知り合いなどは、大丈夫でしたか? ここのところ各地で揺れが続いていたので、「そろそろかも」とイヤな予感がしていましたが、やはり来てしまいました。

大阪北部を震源とする震度6弱の地震は、死者5人、負傷者300人以上。ライフラインの復旧作業が現在も続いてます。ガス会社に勤める知人は、地震発生直後に本社から「大阪行き」を命じられ、東京を離れました。

エレベーター関連会社や物流関係の人たちも現地に入られたそうで、自衛隊の方たちだけでなく、民間の方たちの支援が広がっているのを嬉しく思うのと同時に、ホントに頭が下がります。

そして、何よりも悔やまれるのが9歳の女児が壁の下敷きになった事故です。ブロック塀は違法建築で、しかも壁沿いの道路は学校の指導で「グリーンベルト」と呼ばれる通学路となっていました。

必ずといっていいほど、事故が起こる現場は違法」です。

昨年の7月、全国の公立小中学校の98.8%で耐震化が完了ました。しかし、耐震化されていない建物のうち、6強以上で倒壊する危険性のある建物は257棟もあると報告されています(北海道42棟、福島36棟など)。ただ、これらはあくまでも校舎のみで、ブロック塀は対象外

しかも、熊本地震のときに耐震化が終了していた小・中学校24校の体育館が損傷し、停電した館内にボルトが落下する事故も発生。その後「早急に整備すべし」との報告書が出されていました。

今回のような地震発生時、小中学校は避難所にもなるので早急に塀だけでなく、体育館などの耐震の再点検も願うばかりです。

あと……、やはり3.11 のときの恐怖を久々に思い出した方も多かったのではないでしょうか? 3月11日金曜日の午後2時46分。東北地方太平洋沖地震が起きた時、私はJR水戸駅のホームにいました。

東北地方の震源地近くに比べれば揺れは大きくなかったかもしれません。ましてや津波に襲われた地域の方たちの恐怖に比べてれば大したことじゃないかもしれない。

でも、震度7弱を記録した水戸駅は、一瞬にして機能不全パニックに陥り私は生まれて初めて、死ぬかも、とうろたえました。

幾度となく阪神・淡路大震災の映像を見て、地震の怖さが分かっていたつもりでしたが、土煙が上がり、目の前の建物が大きく横に揺れ動き、線路に振り落とされそうになり……、改めて自然の猛威を思い知りました。

「地震は長くても1分」と当時聞いていたのに、揺れはだんだんと強くなり地面に手を付き、震えで身動きの取れない私に「こっちに来ないと危ない!」と年配の男性が声をかけてくださり、肩を抱えられながら階段の脇まで移動。

携帯はつながらない、何が起きてるのかわからない。「駅の外に避難してください!」と駅員さんの大きな声と、悲鳴だけが響き、落ちてきた看板にぶつかりうずくまる女性もいて。「仙台で震度7だ!」と誰かが大声を上げ、再び悲鳴があちこちから上がり……。

情報のないこと一人きりであること。それがいかに人を恐怖に落し入れるかを身をもって経験しました。

今回の地震では、駅でスマホの充電器が早急に準備され、「家族の安否が確認でき安心した」と語る人たちがたくさんいたと聞きます。情報の洪水が日常化している中での自然の猛威。

明日は我が身です。どうかみなさんも防災グッズを再点検し、もし、被災したときには「声を出して」「声をかけて」ください。

声を出す。簡単なことです。見知らぬ人に声をかけるのは勇気がいるかもしれません。でも、声を出せば、そこでつながりが生まれることだってあるはずです。

少なくとも私は、あのとき声をかけてくださった方たちのおかげで、孤立せずなんとか東京まで戻ってくることが出来ました。(メルマガ記事より一部抜粋)

image by: Pashaco / Shutterstock.com

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