なぜ言われた事を全てやってるのに評価がちっとも上がらないのか

まぐまぐニュース! / 2018年10月22日 19時0分

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「ギブ・アンド・テイク」というフレーズは日本語の中にすっかり溶け混んでいる横文字の元祖ですが、実は使い方次第で、2つの正反対の意味になることをご存知でしょうか。今回、現役弁護士の谷原誠さんは自身の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で、仕事した分だけの見返りを得る「一回完結型」と、リターンが倍増していく「長期戦略型」の違いを解説し、仕事を軌道に乗せる方法を紹介しています。

ギブ・アンド・テイク

こんにちは。弁護士の谷原誠です。ビジネスや日常生活で「ギブ・アンド・テイク」という言葉をよく聞きます。文字通り、こちらから何かを与え相手から得るということです。

ほしいものをひたすら求めるだけでは、得ることはできず、次第にだれからも相手にされなくなります。相手にメリットを与えるからこそ得られるのだという意味で、この言葉は真実でしょう。しかしこのギブ・アンド・テイクの考え方には落とし穴があるようにも感じます。

ギブ・アンド・テイクと聞いて多くの人が考えるのが「駆け引き」的な意味。相手から何が得られるかを予測し、それに応じたものを与えるといったことです。1回的な交渉などは典型ですが、駆け引きにおいては、こちらにとってなるべく小さな価値のものを与え、相手から大きなものを引き出すことを考えることもあります。

問題は、そのような駆け引きでは、与えるものが次第に小さくなってしまうこと。すると必然的に得られるものも小さくなり、そのうち何も得られなくなります。相手との駆け引きが一度きりで終わりならよいのですが、これは未来につながる考え方とは言えません

私は、駆け引きのためのギブ・アンド・テイクと、成功のためのギブ・アンド・テイクでは、考え方が全く違うのだと思っています。成功のためのギブ・アンド・テイクのポイントは、相手からもらったもの以上のものを返し続けること。短期的には得をしないかもしれませんが、相手も大きなリターンがあることを期待して、さらにこちらに与えてくれます。

成功のためのギブ・アンド・テイクの重要性は、事業を行っていると実感します。得られるのが確実な分だけを与えようとしていると、現状維持すらできなくなります。いただく報酬以上の顧客満足を与えて、はじめて仕事が続いていくのです。

経営者だけではなく、サラリーマンも同様です。サラリーマンは労働力を提供して給料をもらっており、これもギブ・アンド・テイクの関係。駆け引き的に考えると、損をしないためには、給料分だけ働くのが正解です。もっといえば、なるべくサボって給料を得たほうが、得をするともいえます。

しかし当然、それでは評価されませんし、将来的に給料は上がらず、成功は遠くなってしまうでしょう。会社に給料以上のベネフィットを与えるからこそ、会社から価値が認められ、給料も上がっていきます。

ギブ・アンド・テイクはビジネスの基本中の基本の考え方ですが、その本質が理解できているか否かによって、長期的にテイクできるものが変わってくるのではないか、と思います。1回の駆け引きのギブ・アンド・テイクなのか、長期的なギブ・アンド・テイクなのか、見極めることが重要です。

今回は、ここまでです。

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