最高の上司は部下の心に火をつける。指示待ち社員を作らぬ育て方

まぐまぐニュース! / 2019年4月22日 21時11分

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言われたことを、言われたとおりにやる。これも大切なことではあります。しかし、それだけではいわゆるマニュアル人間になってしまうのも否定できない事実です。これからは、自ら考えて行動できる人物が求められる時代。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、手段や手法を子供たち自身に決めさせることの大切さを説いています。

手段、手法は、子どもたちが決める

先日、ニュースで小学校の教科書検定において、教科書のページ数が増えた、という内容が取り上げられていました。短いニュースでしたが、その内容を聴いていると、子どもたちにより考えさせる内容になっているように感じました。この話題に関連して、書籍名は失念しましたが、以前拝読した書籍に、以下の一節が著されていました。

迷子の子どもに目的地へ向けた細かい地図を渡すのではなく、方向を指し示しどのようにどんな手段で目的地に到着できるかは子どもに決めさせる。

この一節は、まさに、目的目標に向けての過程プロセスは子どもたちが自ら考えることの大切さを示唆しているように思います。また、これから子どもたちが成長する上で必要となる考え方ではないかと思いました。

これまでは、何らかの目的や目標に向けて一から十まで指示や命令などがあり、それに基づいて行動していくことが求められていました。しかし、これからは、ある目的や目標といったある方向性があり、その方向に向けて手段や方法などは自ら決めて行動していくことが求められるのではないでしょうか。

たしかに、まだ慣れていないことをやる人にとっては、指示や命令、マニュアルなどといったものは必要でしょう。また、組織においては、メンバーみんなが、ある一定のレベルで行動していくことが求められるので、指示や命令、マニュアルなどが必要です。指示や命令、マニュアルの通りに行動することは、基礎・基本と言え必要最低限に身につけるべきことだと言えるでしょうね。

これからは、基礎・基本に加えて、付加価値が求められるため、組織としての目指す方向性を示しながら、その方向性に基づいて付加価値を生み出すように考え行動していくことが重要になります。

以前開催した子どもたちを対象としたコミュニケーション・ゲーム講座においても、「方向を指し示し、どのようにどんな手段で目的地に到着できるかは、子どもに決めさせる」という意図を持ちながら、講座を進めていきました。

例えば、講座で行ったペーパータワー・ゲームでは、「できるだけ高い紙のタワーをつくる」という目標と、タワーをつくる時間や紙の枚数などのルールは決めました。そして、タワーのつくり方や役割分担などは指示せず、子どもたちがチームの中で話し合いながら進めていきました。

その様子を見ていると、積極的にリーダーシップをとる子もいれば、全体を客観的に見ながら意見を出す子がいたり、制限時間を意識してチームに教える子がいたりと、様々でした。また、「時間内にできるだけ高い紙のタワーをつくる」という方向性のもと、手段や方法などを色々と考えながら行動している姿が見られました。

子どもたちが自立自律型の人財へと成長していくためには、3つの段階があるように思います。

まずは、目的地を指し示して子どもたちに細かい地図を渡す段階

次は、本号でテーマにしました目的地を示してそこまでのプロセスは、子どもたちに任せる段階

そして最終的には、子どもたち自身が目的地を明確にするとともにそこに行き着くまでのプロセスすべてを自ら意思決定していく段階

こういった段階を子どもの頃から様々な場面において体験、経験していくことによって、一歩ずつ自立自律型の人財へと成長していくのではないでしょうか。

平凡な教師は言って聞かせる。よい教師は説明する。優秀な教師はやってみせる。しかし最高の教師は子どもの心に火をつける。

この言葉は、ウィリアム・ウォード氏の言葉です。教師の部分は、「リーダー」「コーチ」「監督」など、色々と置き換えることができますね。人の成長に関わる人たちに共通して大切な考え方姿勢ではないでしょうか。

やはり、目的地を決めて、そこに向けて、様々な過程を経ながら進んでいくためにも、その人自身が主体的に進んでいくという心構えを持つことが大切でしょうね。

image by: Shutterstock.com

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