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一度じゃ理解できない? 人気マンガの超難解パート3選 G.I.編は覚えること多数

マグミクス / 2022年7月10日 18時10分

一度じゃ理解できない? 人気マンガの超難解パート3選 G.I.編は覚えること多数

■やりすぎ?単体でゲームにできるほど作りこまれた設定

 人気マンガのなかには複雑なルールや設定での戦いや目まぐるしい駆け引きの心理戦など、読み込んで熟考することで楽しみが増す作品もあります。そんな難解作品のなかでも、特に「難しすぎる」と話題になって、読者が混乱しながら単行本を何度も読み返したパートを振り返ります。

※この記事には、各作品のネタバレが含まれています。マンガを未読の方はご注意ください。

●『HUNTER×HUNTER』のグリードアイランド編

 単純な強さ比べではなく、特殊な状況、能力での読み合いや駆け引きも魅力のひとつである大人気マンガ『HUNTER×HUNTER』。なかでも、人間が実際にゲームの世界に入ってプレイするゲーム「グリードアイランド編」は、一度読んだだけではルールや状況を理解するのが難しいほど、設定が作りこまれていました。「ここで挫折した」という人もいれば、「『グリードアイランド編』がいちばん面白い」という人も多い、評価の分かれるパートです。

「グリードアイランド」は、「他プレイヤーからカードを奪う」「カードを奪われるのを防ぐ」「街へ瞬時に移動する」など、様々な効果を持ったスペルカードを駆使して、指定ポケットカード100種を集めると言うゲームです。しかし、40種もあるスペルカードの効果を覚えるのは、かなりの労力。

 加えて、正攻法でカードを集めるゴンたち主人公組、組織的にカードを集めるバッテラ組、暴力を使ってカードを集めるボマー組、除念師を探す幻影旅団など、ゲームクリアの目的も方法も違う複数のチームの思惑と念能力が入り乱れているため、話の内容もとても複雑です。

 基本的には、カード化限度枚数というゲームルールをどのように突破してカードを集めるか、という話なので、ここを理解できていないと何を目的に行動しているのかが分からなくなってきます。ジャンプ本誌で読んでいた時は、スペルカードの応酬部分はとりあえず読み進めて、ゴンとキルアの修行や、ボマー組との念能力バトルを中心に楽しんでいた方も多いのではないでしょうか。後からカードの種類などもしっかり把握し直して、まとめ読みするとより面白いエピソードです。

●『DEATH NOTE』の月とLの最終決戦

 死神・リュークから、名前を書いた人間を殺せるノート「デスノート」を受け取った夜神月(やがみ・らいと)と、月を捕まえようとする名探偵・Lの頭脳戦が繰り広げられる大人気マンガ『DEATH NOTE』。常人離れした知脳を持つふたりの戦いは、話が進むにつれてヒートアップし、その頭脳戦も複雑さを増していきました。

 特に、月とLの勝負に決着がつくまでの、Lが第二のキラである弥海砂ミサ (あまね・みさ)を監禁してからの流れは難解でした。自身とミサの嫌疑を晴らすために、Lに自分を監禁させた月。この時の月の作戦は、「ノートの所有権を失うことで、ノートに関する記憶を失う」というデスノートのルールを使い、いったん本当に記憶を失ってLを欺くというものです。

 しかし、所有権と記憶に関するルールが細かく設定されており、さらにミサが所有していたデスノートも存在したため、死神の心理状況まで組み込んだ月の作戦を理解するのは大変でした。もちろん、しっかり解説はされているので、じっくり読めば理解できるのですが、当時の少年ジャンプでここまで緻密な頭脳戦を描いたマンガが少なかったのもあって、戸惑った読者も多かったようです。

■いくつもの伏線が絡み合った壮大な物語で読み解くのに苦労した『からくりサーカス』

才賀勝の記憶の旅が終着した『からくりサーカス』第27巻(小学館)

●『からくりサーカス』才賀勝の記憶の旅

 藤田和日郎先生の『からくりサーカス』は、少年マンガとは思えないほどの壮大で入り組んだ物語とハードな内容で人気を博しました。父・貞義から莫大な遺産を受け継ぎ、命を狙われることになった少年・才賀勝と、拳法家の青年・加藤鳴海の視点で紡がれる異なる物語が、やがてひとつに収束していく流れは感動的です。しかし、話が複雑すぎて、何度も読み返さないと全体像がなかなか把握しにくいという声もありました。

 特に、勝が祖父・才賀正二と黒幕の記憶を見ることで、『からくりサーカス』の物語の全貌と恐ろしい陰謀が明かされていく「記憶の旅」のパートは、読者の混乱を招きやすかったようです。200年前のプラハから始まり、フランスのクローグ村での惨劇、江戸時代の長崎、90年前と3年前の黒賀村での出来事などが描かれた長い記憶の旅は、それまでに登場したさまざまなキャラも関わり、かなり複雑。勝の記憶の旅だけでなく、かつて鳴海が体験した錬金術師兄弟の白銀(ばいいん)と白金(ばいじん)の過去のパートなども読み返したくなり、なかなか読み進めるのに時間がかかります。

 さらに、黒幕は記憶と人格を引き継いだり、変装したりして、白金、ディーン、才賀貞義、フェイスレスと移り変わり、彼が求め続けるヒロインは、フランシーヌ、アンジェリーナ、エレオノールと容姿だけを引き継いで移り変わっていきます。この黒幕とフランシーヌの引き継ぎ方の違いも複雑で、混乱を招いた一因かもしれません。単行本には丁寧な解説がいくつも載っており、理解の助けになります。

 初めて読んだ時には難解と感じた物語も、歳を重ねてから読み返せば、その深さに気づいてさらに面白いと感じることがあります。当時、完全には理解できなかったり、挫折してしまったりした作品をまた手に取ってみれば、意外な発見があるかもしれません。

(SU_BU)

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