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死ぬまでに絶対遊ぶべき『ポートピア連続殺人事件』 情け無用の鬼畜仕様!

マグミクス / 2022年7月9日 6時10分

死ぬまでに絶対遊ぶべき『ポートピア連続殺人事件』 情け無用の鬼畜仕様!

■「犯人は○○」の衝撃は今も忘れられない

『ポートピア連続殺人事件』(以下、ポートピア)をプレイしたことがありますか? 1985年に、ファミコン初のアドベンチャーゲーム(ADV)として登場した本作は、すべてが革新的で、当時のゲーマーたちのド肝を抜きました。35年以上も前の作品ですから、今では遊んだことがないという人も多いかもしれませんが……やらずに死ぬにはあまりにも惜しい名作なのです。

●『ドラクエ』生みの親の渾身作

 もともとはPC用ゲームとして発売され、ファミコンに移植された『ポートピア』。PC版でシナリオ・プログラム・グラフィックのすべてを行ったのは、のちに「ドラクエ」シリーズを生みだした、ゲームデザイナーの堀井雄二さんです。

 実在する場所を舞台にした謎解きミステリーという仕立ても、「ひとにきけ」「なにかしらべろ」「ばしょいどう」などのコマンドを選択する遊び方も当時としては画期的でした。実はこのコマンド選択方式は、初代『ドラクエ』発売の前に「文字が出るゲームに慣れてもらおう」という意図もあったそうで、その後の「ドラクエ」シリーズに踏襲されたのはご存じの通り。また、画面のさまざまな場所を調べる楽しさも『ドラクエ』に先駆けて教えてくれました。

●情け無用の「セーブ機能なし」仕様

 現代のゲーマーには信じられないでしょうが、『ポートピア』にはセーブ機能もゲーム再開のためのパスワードもありません。一度始めたらクリアするまで中断は許されず、「空き時間にゲームでも……」などという生半可な気持ちでは取り組めないのが『ポートピア』でした。当時、何日もファミコンの電源を入れっぱなしにしていた猛者もいるようです。

 さらにセーブができないのに3Dダンジョン(これも当時のファミコンでは画期的)まであるという鬼仕様。やみくもに進んだ迷子たちが続出しましたが、それぞれが手書きマップを作るというテクニックを編み出しました。

●「犯人は○○」の衝撃

 ファミコン初のADVにして、史上最も有名な犯人を生み出してしまった『ポートピア』。ネタ元は知らずとも「犯人は○○」(今さらではありますが、マナーとして伏せます)の言葉は知っているという人もいるほどです。ADVとしてはやり切った感さえありますが……『ポートピア』のすごさは、犯人を知ってからでもなお、新たにプレイしようという人が続出し大ブームとなったことでしょう。そのゲーム力は「さすが!」のひと言。時代を超えた今でもなお、遊んでほしいと思うゆえんです。

『ポートピア連続殺人事件』は現在、ファミコンからは移植されていないためハードルが高いかもしれませんが、機会があればぜひ、この歴史的名作を遊んでみてください。他ハードでも遊べる日がくるといいのですが……その際はぜひ、セーブ機能なしのままでお願いしたいものです。

(古屋啓子)

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