見知らぬおばさんから「結婚指輪しないのはおかしい」 激怒の女性に共感の声

■何十回も「は？」と思い続ける

　見知らぬ女性から一方的に説教をされたマンガ「結婚指輪を外していたらシングルマザーだと言われた話」が、Instagramで1万以上の「いいね」を集め話題となっています。普段から結婚指輪をしていない母親。バス停で息子とバスを待っていると中年の女性が話し掛けてきて……という内容で、「偏見のかたまり！」「こんなことを言う人がいるんですね」などの声が上がっています。

　このマンガを描いたのは、まるさんです。育児や日々の出来事をマンガにしてInstagramで発表しています。まるさんにお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつごろからでしょうか？

　小学生の頃からマンガを描いていましたが、社会人となり、結婚出産で10年以上絵を描かない生活が続いていました。でも友人に「息子くんがすごく面白いから、マンガにしてInstagramに上げてほしい」と言われたことがきっかけで、また描き始めました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけについて、教えて下さい。

　妊娠や育児中の仰天エピソード募集のコンテストがあり、それに応募するために描きました。育児中の忘れられない体験のひとつで、私のような思いをする人がいませんように……との思いを込めて描きました。

ーーこのおばさんとは、この後どのように別れたのでしょうか？

「常識がない」と言われてすぐにバスが到着したので、そのままお互いバスに乗り込みました。最後まで謝られることはなかったです。その後、話すことも会うこともありませんでした。

ーー一方的に言われていたときの心境はどのようなものでしたか？

「は？」と何十回も思いました……。赤の他人が指輪をしていないだけで、よくこれだけ責められるなあ、と。「おばさんに迷惑をかけたわけでもないのになぜ？」という気持ちが強かったです。おばさんの価値観を押し付けられ、非常識呼ばわりされて、とてもイライラしました。

ーー指輪をするときはあるのですか？

　結婚しても、職業柄で指輪は付けておらず、妊娠中から子供が生まれるまでの短期間のみ付けていました。現在は冠婚葬祭のときだけで、年に1回付けるかどうか……ですね。

ーーこのようにイラッとする出来事が起きたとき、どう気分転換していますか？

　以前は誰かに聞いてもらって気分を切り替えていましたが、今は嫌な出来事があるとすぐマンガに描きます（笑）。マンガにすることで嫌な気持ちが解消される感じです。落ち込まず「よし！　これもInstagramのネタにしてやるっ！」と思うようになりました。

ーー今回のマンガについて、どのような意見が寄せられていますか？

「私も結婚指輪を付けていません」というコメントを多数いただきました。「やっぱり私だけじゃないよね！」とホッとしました。「私も指輪をしていなくてシングルマザーだと勘違いされた経験があります」という意見のほか、「シングルマザーでも幸せです！」というコメントもたくさんいただきました。「おばさんの常識の方が非常識」という意見も多かったです。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことは？

　マイナスな体験マンガだけでなく、ためになるような投稿や、読んだ人が笑顔になれる投稿も増やしていきたいなあと思っています。雑誌やサイトでの連載も夢なので、今後も描き続けたいです。少しでも皆様に伝わりやすく描けるよう頑張ります。

（マグミクス編集部）