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映画『ドラゴンボール超』で明かされた新事実の数々 「公式設定」アニメ化の奥が深い!

マグミクス / 2022年7月11日 7時10分

映画『ドラゴンボール超』で明かされた新事実の数々 「公式設定」アニメ化の奥が深い!

■明かされたのは新キャラだけではない? 意外なサイヤ人の秘密も白日の下に

 絶賛公開中の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』。ラストシーンに関する情報もいくつか解禁され、ますますファンから熱い注目を浴びています。

※以下の文章には映画のネタバレに関する話題が含まれています。閲覧の際はご注意ください。

 先日、今回の劇場版のラスボスともいえる「最悪の存在」セルマックス、そして潜在能力を最大限に覚醒させたオレンジピッコロ、新たな形態である孫悟飯ビーストなど、物語のクライマックスに登場する新たな戦士たちが明らかにされました。本作の見どころのひとつとされているこれらの形態は、これまでの『ドラゴンボール』劇場版シリーズでは珍しく公開直後の今まで秘密とされていた姿です。

 しかし、実は驚くべきことは他にもありました。劇場版を視聴したファンのなかには気付かなかった人もいたようですが、細かい部分にこれまで謎とされてきたいくつかの新事実があったのです。そこを少しだけ解説していきましょう。

 まずはサイヤ人の子供時代に関してです。今回登場したトランクスと孫悟天はこれまでと違って目に見える形で成長していました。作中のキャラも驚くほどの急成長です。これに関して、サイヤ人は子供の姿から一気に成長するという設定が語られていました。

 確かに孫悟空もピッコロ大魔王の戦い後(エイジ753)、第23回天下一武道会(エイジ756)までの3年間で見違えるように成長しています。トランクスと悟天も、魔人ブウとの戦い(エイジ774)から『ドラゴンボール超』最終回(エイジ779)までの5年の間、まったく成長していなかったのが今回の事件(エイジ782~783の間)で急成長していました。

 これは鳥山明先生が描いたマンガ『銀河パトロールジャコ』で、ジャコが語っていた「サイヤ人は子供時代が長く、青年になるまで幼児体形のままで相手を油断させる。その後、一気に戦闘に向いた体形に成長し、以後ほとんど老化しない」を、言葉で説明するという形で『ドラゴンボール』の世界に取り入れたものです。

 これ以外にも新たに作られた設定というよりも、今までゲームなどで初めて出た設定がアニメに取り入れられたと思われる部分がありました。今回、レッドリボン軍復活をもくろむレッド総帥の息子であるマゼンタの表の顔がレッド製薬会社の社長という設定も、実はゲーム『ドラゴンボールZ KAKAROT(カカロット)』で生まれた設定が元となっているのです。

■ゲームで使われていた設定がアニメにも流用される

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』第1弾ビジュアル (C)バード・スタジオ/集英社 (C)「2022ドラゴンボール超」製作委員会

 実はゲーム『カカロット』のストーリーのなかで、人間が獣人になることができる「アニマリン」という薬が出てきます。実は『ドラゴンボール』の世界で動物型の地球人が登場していたのは、このアニマリンが流行していたからだとゲーム内で語られていました。

 この流行はブルマが10歳くらいの頃で、キングキャッスルにいた犬の姿をした国王もこのアニマリンを飲んでいたという話が出てきます。この時、レッドリボン軍はアニマリンの粗悪品を資金調達のために販売していたという事実も明かされました。つまり、今回の劇場版でレッドリボン軍の表の顔が製薬会社というのは、このゲームでの設定を生かしたものということになります。

『カカロット』は鳥山先生が新たに考えた設定をもとに作られていますから、そのひとつかもしれません。ちなみにウーロンはもともとブタの姿だったと語っていましたから、動物型地球人は本来存在していて、普通の人間がオシャレ感覚で動物型になっていたようです。

 そして、ゲーム由来の設定というとDr.ヘドの登場で、これまで明かされなかったDr.ゲロの家族関係にもスポットが当たりました。

 ヘドはゲロの孫で、物語序盤に家系図でそのことが明かされます。この時にゲロの妻と、ヘドの父親になる人物以外の息子の顔が判明しました。その顔に驚いた人もいたことでしょう。ゲロの息子「ゲボ」は、人造人間16号にそっくりだったからです。

 実は16号はゲロが若くして戦死した息子ゲボに似せて作った人造人間で、穏やかな性格に作ってしまったために失敗作となり、壊すわけにもいかず封印していたのでした。この設定も鳥山先生が後に語っていたものでしたが、本編で生かされていなかったことから、ファンにも知らない人がいる設定かもしれません。

 そしてゲロの妻であるボミ。(映画ではVOMI表示ですが日本語読みを想定してボミと仮称します)ゲームをプレイしたことのない人にはなじみのない顔かもしれませんが、ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』に登場する人造人間21号と同じ顔をしています。

 ゲーム中では完全に明かされていなかったのですが、21号の正体はゲロの妻だったらしいことがほのめかされていました。ちなみに21号のデザインは鳥山先生が監修したものですが、これまではあくまでもゲームオリジナルキャラとされています。しかし、今回のアニメ登場で公式設定になったと考えられるでしょう。

 ちなみにゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』は発売から2年以上経つ本年にも有料ダウンロードコンテンツがリリースされるほどの人気作品です。21号がアニメに登場するかは分かりませんが、今後はいろいろな場所で目にすることが多くなるかもしれません。ちなみにボミはフランス語で「嘔吐」を意味する言葉だそうです。

 ほかにもマゼンタがレッドとバイオレット大佐の間に生まれた子供という設定にも驚きました。ひょっとしたらまだ気付かない意外な設定もあるかもしれません。劇場版『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は奥が深いです。

※本文を一部修正しました(7月11日11時29分)

(加々美利治)

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