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まだ覚えてる? ファミコン時代の「隠しコマンド」4選 ムフフな演出も…

マグミクス / 2022年7月14日 19時10分

まだ覚えてる? ファミコン時代の「隠しコマンド」4選 ムフフな演出も…

■ファミコン時代をさらに盛り上げた「隠しコマンド」の存在

 ファミリーコンピュータの大ヒットを受けて、さまざまな文化やムーブメントが起こり、「裏技」もそのひとつでした。開発者が予期していなかったバグなども含みますが、意図的に盛り込まれたケースもあり、後者はコントローラで特定の動きを行う「コマンド入力」がトリガーになるものも多々あります。

 インターネットがなかった当時、ゲーム情報の伝達といえば雑誌や攻略本、そして口コミがメインでした。今の状況と比べるとかなり限定的ですが、ゲーム少年たちの熱意は凄まじく、実に多くの「隠しコマンド」が話題となり広まっていきます。

 各メーカーが競い合うように導入した一面もあった「隠しコマンド」。どんな入力を行うことで、如何なる効果が得られたのか。今回は、特に有名な「隠しコマンド」を紹介します。いくつ覚えているか、記憶と照らし合わせながらご覧ください。

●有名すぎる隠しコマンド「上上下下左右左右BA」

 ファミコン史上、最も有名な「隠しコマンド」として挙がるのは、コナミが発売した『グラディウス』に盛り込まれた「上上下下左右左右BA」です。上下左右は、十字キーを各方向に入力。BAは、それぞれBボタンとAボタンを指しています。

 プレイ中にポーズボタン(一時停止)を押し、このコマンドを入力した後にポーズを解除すると、自機がたちどころにパワーアップ。スピードアップ、ミサイル、オプション×2個、バリアを獲得した状態になり、初期段階と比べると雲泥の差を誇る高火力を得られます。ちなみに、フルパワーアップと表現する人もいますが、ショットは通常状態なので、ここにダブルかレーザーを加えた方がより強くなります。

 当時高い人気を誇っていた『グラディウス』の攻略を大いに助けてくれることから、この「隠しコマンド」はたちまち知れ渡りました。その影響力は凄まじく、「コナミコマンド」という通称がついたほど。また、後のコナミ作品はもちろん、他社もこの「上上下下左右左右BA」を採用するほど注目されたコマンドです。

 ちなみに『グラディウス』のコマンドは、この「上上下下左右左右BA」が有名すぎますが、ゲームオーバーの画面で「下上BABABABA」を入力し、同じステージから開始するコンティニュー技もありました。こちらを忘れている人は、意外と多いのでは。

●無敵コマンドといえば『ゼビウス』は外せない!

 ファミコン時代のSTGといえば、『グラディウス』と並んで人気が高かった『ゼビウス』も印象的な1作です。どちらも元々はアーケードゲームで、ファミコンには移植という形で登場。しかし、当時はゲーム機の性能が乏しかったため完全移植はできず、アレンジや調整が入った上でのリリースでした。それでも『ゼビウス』や『グラディウス』が家で遊び放題というのはまるで夢のようで、多くのゲーム少年が歓喜したものです。

 『ゼビウス』のコマンドはタイトル画面中に入力しますが、その内容は少々複雑。2P側のコントローラを使って、AボタンかBボタンを押しつつ、右9回、上2回、左2回、下9回を入力。すると、画面の右上に「00000000」と8桁のゼロが表示されます。

 この数字は変更することができるので、「10000000」と入力してからリセットし、そこからゲームを開始すると、自機が絶対にやられない無敵状態になります。ちなみに0を1にする場所を変えると、難易度が上がったり自機が増えたりと、別の効果も獲得可能。組み合わせて使うこともできる、豪華なコマンドでした。

■ムフフな裏ワザも……

『ファイナルファンタジー』の不思議な呪文を、逆から読むと……

●隠しコマンドに救われたプレイヤーも多かった『魔界村』

 シュ-ティングゲームばかりではなく、アクションゲームにも「隠しコマンド」は多数ありました。そのなかでも特にありがたかったのが、高い難易度でプレイヤーに立ちはだかった『魔界村』。強敵の呼び声も高い「レッドアリーマー」が、まだ序盤の1面中程に出てくるなど、その過酷さは全面にわたって広がっています。

 1ステージをクリアするだけでもかなりの歯ごたえなのに、限られた残機でクリアするのは至難の業。そこで助けになったのが、タイトル画面で右を押したまま、AボタンもしくはBボタンを3回押してからスタートする「コンティニュー」です。ゲームオーバーになったステージから始められるので、そこまでやり直す苦労から開放されます。

 また、日を置いて改めてプレイを続行したい場合は、「ステージセレクト」の裏技も便利です。タイトル画面で右を押したままBボタンを3回、そして上1回、Bボタン3回、左1回、Bボタン3回、下1回、Bボタン3回を押してスタートすると、全ステージを自由に選ぶことができます。当時はこうした機能も、隠しコマンド経由で使用するケースが目立っていました。

●『ファイアンルファンタジー』では、隠しコマンドのヒントを提示!

「隠しコマンド」の醍醐味は、RPGにも及んでいます。特に有名なのは『ファイナルファンタジー』のマップを見る機能でしょう。コマンドは、Bボタンとセレクトボタンの同時押し。非常にシンプルなので覚えやすく、しかもこのコマンドはゲーム内にヒントがありました。

 魔女に仕えている動くホウキに話しかけると、不思議な呪文と前置きして「とくれせんたぼーび」と語りかけてきます。一見何のことか分かりませんが、逆から読めば一目瞭然。このように、コマンドの存在を作中で匂わせる作品もありました。

 また、船に乗っている時に、Aボタンを押したままBボタンを55回押すと、15の数字を順番通りに並べるパズルが遊べます。こちらは、クリアするとちょっとだけギルがもらえる特典つき。主人公たちが旅立ったと時のビジュアルが見られるのも、嬉しいポイントでした。

●「入力しない」という意外なやり方で、ムフフなシーンと出会う!

 有名な「隠しコマンド」を紹介してきましたが、最後に番外編として、逆に「入力しない」ことで成立する裏技をご紹介。「ドラゴンクエスト」シリーズで知られる堀井雄二氏が手がけた『北海道連続殺人 オホーツクに消ゆ』に、その意外な裏技が隠されていました。

 とある事件を追いかけている最中に「めぐみ」という女性と知り合いますが、後に温泉の浴槽でバスタオル姿の彼女と再会。事件の手がかりになる聞き込みを行うなかで、「なにか とれ」から「めぐみの バスタオル」のコマンドを選ぶことができます。

 そのコマンドを選択すると相棒の刑事に怒られるものの、当のめぐみは「わたしは かまわないんだけどなぁ……」とまんざらでもない様子。そんな2人に挟まれつつ、2分間ずっと動かなければ(=入力しなければ)、彼女が自らバスタオルを外します。わずか10秒ほどの出来事ですが、忘れ得ぬ鮮烈な一瞬です。

 姿勢は少し変化して、斜め後ろから眺めるような角度になりますし、ファミコンのドット絵なのでリアルさからは大きくかけ離れていますが、この大胆な演出はまさに衝撃的な出来事でした。

 複雑なコマンドを入力したり、時には何もせず見守ったり。ゲームの中に秘められた隠し要素を暴く手段は、実に多種多彩。だからこそ、未知の刺激と出会うべく、多くのゲーム少年がファミコンと向き合いました。パワーアップ、無敵、コンティニュー、そしてちょっとムフフ。どれも素晴らしいものです。

(臥待)

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