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『ビルディバイドTCG』大会を初体験 屈辱の「1勝」で闘志に火がついて…?

マグミクス / 2022年7月13日 17時40分

『ビルディバイドTCG』大会を初体験 屈辱の「1勝」で闘志に火がついて…?

■準備は怠らずに! TCGの大会に参加する方法

 これまで何度かご紹介してきたTCG(トレーディングカードゲーム)『ビルディバイド』。今回はついに実際にゲームをプレイする場を取材するべく、公認大会へ筆者自らが参加してきました。大会に参加するために必要なものは何か? それをTCG初心者にもわかりやすいように紹介しつつ、実際の大会までの流れをレポートしていこうと思います。

 まずは大会に参加するために必要なものをいくつかご紹介しましょう。

 絶対に必要なものは『ビルディバイド』のカードを使ったデッキです。当たり前のことですが、あえて入れてみました。なぜならこのデッキには『ビルディバイド』ならではの必要事項がいくつかあるからです。

 デッキを作るためには、ルールに沿ったデッキ構築が必要不可欠。これもTCGの楽しみのひとつです。

 最初に「テリトリー」が1枚。これがなければゲームができません。というか、『ビルディバイド』をプレイするなら絶対に入れますよね。TCG経験者でも忘れがちなことが、このテリトリーだけは他のカードと違って裏表を使うので、通常のスリーブ(カードを保護するプロテクターのようなもの)だと使いづらいということ。両面が透明なものを使うといいでしょう。また、わざと大きめのもので区別すると他のデッキに使うカードと混ざらないので便利です。

 そして、『ビルディバイド』特有のルールである「バスターは12枚ピッタリ」、「ショットは12枚以下」という点も注意しましょう。強いカードを入れていくと、このルールを忘れがちになることもあります。しかし、ルールを守ってのTCGですから間違いがないように枚数は何度も確認するといいでしょう。

 そのうえで、デッキのカード枚数はテリトリーを含めた41~51枚。この枚数の幅が新たな戦略の可能性を生むわけですが、マニアックな話になるので文字量の都合上、今回は省略しましょう。

 あと、同じカードは4枚までです。さらに【名称ルール】を持つカードと、その【名称ルール】指定カードは合計4枚までしかデッキに入れることができません。【名称ルール】は主に、『魔法少女まどか☆マギカ』や『鬼滅の刃』などの「タイアップブースター」に収録されているカードで、『ビルディバイド』の基本シリーズに収録されている強力なカードと同じ効果があります。そのため、両方を入れることができてしまうと、強力なカードが8枚も入れられる。だから禁止されているのです。

 デッキに関してはこんなところでしょうか。あとは対戦リストを書く場合があるので、筆記用具は基本的に持ち歩きましょう。大会の主催者は予備を多く持っていますが、筆記用具を持つのはTCGプレイヤーのマナーみたいなものです。

 最後に重要なポイント。現在、『ビルディバイド』の公認大会はあらかじめネットの公式サイトから大会参加申請をする必要があります。昔は大会を主催する店舗に直接連絡をするものだったのですが、最近はこのネットでの大会申請が多くなっているとのこと。実は筆者はこれを知りませんでした。最近、TCGをしない古参のプレイヤーほど知らないのかもしれません。

 それでは、後半は実際の大会参加レポートを中心にお話しましょう。

■ブランク5年の筆者が大会参加 敗北を糧に「リベンジ」へ?

第2戦の終盤、筆者のライフゾーン(右)のカードがなくなっている状態

 筆者が今回、大会参加でご協力いただいた店舗が「イエローサブマリン千葉ゲームショップ」さんです。筆者たち古参のプレイヤーには「千葉サブ」の愛称で知られたお店。開店はまだ20世紀だった頃、千葉県でも老舗にあたる店舗です。筆者は20年以上もお世話になっています。

 店舗ごとに開催形式やフロアルール(実際にゲームを進行する場所の決め事など)が違うので、不明点はあらかじめ参加する店舗に聞いておいた方がいいでしょう。あと、開始時間前に到着するのはマナーのうちです。ひとりの遅刻で大会の開始時間が遅れるというのは何よりも避けたいところです。

 筆者の場合、だいたい30分前には来店しています。もっとも最近はコロナ渦ということもあり、なるべく一か所にとどまらないようにするのもマナー的に重要かもしれません。

 こうして筆者は初めての『ビルディバイド』の大会に参加しました。TCG大会への参加自体も5年以上ごぶさたです。デッキはスターター『漆黒に嗤う魔女』に何枚かのカードを入れ替えたもの。このように最初は既存のスターターをバージョンアップすることから始めると作りやすいと思います。筆者の場合はカード枚数を増やしてデッキ枚数45枚にしました。本来なら「命運の遊技場」と「魂を賭ける者 ブルーム」の効果を考え、デッキ最大枚数の51枚にしたかったのですが、他に入れるカードが見つからなかったのです。

 そして、参加人数が5人で大会は開始されました。最初の対戦はランダムで決められますが、以降の試合は勝率の近いものが対戦するようになっています。そうして全勝者がひとりになるまでゲームを行い、優勝者を決めるわけです。

 ちなみにカードのシャッフルは、以前はお互いが相手のデッキを最終的にシャッフルするものでしたが、最近はコロナ渦ということで互いに3つに分けたデッキを相手の指示する順番に並べるというものになりました。

 そんな筆者の初めての『ビルディバイド』大会参加ですが、1勝2敗の成績で終わります。初めてで1勝できたの?……そう思った方もいるかもしれませんが、1勝は不戦勝、つまり相手がいなかったのです。屈辱の1勝でした。

 試合内容も初めてだけあってミスプレイも多く、レポートするほどのことはありません。あえて言うならライフゾーンでバスターを3回続けて引くという面白展開を2戦続けてやりました。固まらないようなカードのシャッフルが超重要です。

 ここで大会は終了するわけですが、実はこの後の方が重要なことをみなさん知っていますか? 大会参加者とのフリープレーで腕を磨くこと、試合結果を振り返っての反省会など、ゲームの腕を上げるためには大会本番以上に「終了後」が重要な時間かもしれません。筆者も昔からこういった時間を経験して、それなりの成績を上げてきました。

 初心者のみなさんはなかなかグループの輪に入りづらいかもしれませんが、真剣に戦った相手ほど仲良くなれるもの。実際、筆者もTCGを通して100人を超える知り合いを作ってきました。基本は同じ趣味の人間なので気が合うのは当然ですよね。

 そして、その翌週のこと。ふたたび『ビルディバイド』の大会に参加した筆者は、今度は6人参加で2勝1敗の成績を収めました。もちろんふたつの勝ち星は対人相手です。久々にTCGプレイヤーの血が騒いだ結果でしょうか。これからはより上の成績を目指して行こうと思います。

 もしもTCG初心者で『ビルディバイド』を始めたいと思う方は、まずは意を決して大会に参加してみてはいかがでしょうか? 意外に道は簡単に開けるかもしれません。

(加々美利治)

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