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百田夏菜子が難役に挑む『僕の大好きな妻!』の見所 近くにいるかも?大人の発達障害

マグミクス / 2022年7月23日 21時10分

百田夏菜子が難役に挑む『僕の大好きな妻!』の見所 近くにいるかも?大人の発達障害

■突然、愛する人が発達障害だとわかったらどうしますか?

 もうすぐ最終回を迎えるフジテレビ系土ドラ『僕の大好きな妻!』が、反響を呼んでいます。原作は漫画『僕の妻は発達障害』(「月刊コミックパンチ」連載中)、原作者であり実際に発達障害の妻・ナナトエリさんと、その夫・亀山聡さんのエピソードを描いた作品です。ドラマでは、主役の北山知花(ちか)を百田夏菜子(ももいろクローバーZ)さん、その夫・悟を落合モトキさんが演じています。

●目には見えない「大人の発達障害」?

 発達障害(ADHD)とは、「脳の情報処理や制御に偏りがあり、日常生活に困難をきたす状態」を言います。子どものときからの症状が軽いと、大人(おおむね18歳以上)になって特徴が分かりやすくなります。これが近年「大人の発達障害」と、ネット情報等で近年広く知られるようになりました。

 ドラマの見どころは、知花の障害から発生するいろんなトラブルに対し、夫婦で前向きに最善策を考えて行くこと。SNSでは、「トラブルは責めるのではなく話し合うべきだね」といったカップル間のコメントや、発達障害を持つ人からは「『生まれつきの脳の特性だから治らない。病気じゃない』というセリフを発信してくれて嬉しい」、また「悩んでいるのは自分だけじゃなかった」といったコメントも見られました。

●百田夏菜子と落合モトキが好演

 発達障害といっても、特性は多種多様です。知花の特性は「今していること、関心のあることが次から次へ別のことに移行してしまう」というもの。知花役の百田夏菜子さんがインタビューで、「セリフは、きちんと頭で考えて出た言葉というよりは、その瞬間に思いついた言葉をポンと出すような勢いを大切にしています」と話すように、天真爛漫でもコロコロ変わる知花の感情、表情、仕草を自然に好演しています。また「いつも知花の背中を支えるようなポジションでいたい」と話す落合モトキさん演じる悟は、何があっても嫌な顔をしないところに無償の愛を感じます。

●切ない第3話「エジソンじゃない」

 ドラマの3話は、知花の両親が東京の北山家へ遊びに来るという話でした。母が久しぶりに会った知花を小言で責めると、知花は「自分は発達障害、2ヶ月前にわかった」と打ち明けます。母は衝撃を受けました。

 一方の悟は父親から、「知花は小さい頃から足し算や引き算、片付け、約束を守ることがあまりできなかった。母親は良かれと思って厳しく育てた」と幼少期の話を聞きます。後半には、知花が「昔は模型を作っていたら女の子らしくないからやめろ。私のやることなすこと全部否定したよね」と言い、母が「なんでわかってくれないの!」と言い返して、口論が……。どんな母でも我が子が発達障害だと知らなければ、至らない部分をキツく指摘するのは当然かもしれません。子も辛いでしょうが母の気持ちもわかります(※コミックでは第3巻・第16~18話の内容)。おそらく、このような思いをした親子は、世界中にたくさんいるのでしょう。

 第5話からの第二章・アパレル編で、知花は派遣の販売員として洋服屋さんで仕事復帰します。しかし細かいミスやトラブルを連発して、結局一週間でいわゆるクビに。店長には発達障害をカミングアウトし、「何がダメだったのか教えて欲しい」「まだ諦めたくないんです。普通に生きていくことに」という知花の台詞はインパクトがありました。

 そして、ドラマはいよいよクライマックス、7月23日に最終回を迎えます。知花と悟のあいだに子どもは!? という話題も飛び出し、漫画家を目指す悟は知花を主役にした作品で勝負に出ますが、さあどうなることやら。ちなみにコミックは第4巻まで発売されています。

■当事者と周囲の歩み寄りが大事

『僕の妻は発達障害』第1巻(新潮社)

●あなたのまわりにも…

「発達障害」という難しいテーマに挑んだ同作を視聴して、個人的に思うのは「当事者と周囲が理解し合おうと努めることが大事」かなということです。実は、筆者の仲間にも「すべきことをしてくれない」というケースがとても多い人がいて、変だと思って調べたら「後回し症候群(PCN)」という障害の存在を知りました。本人と相談して一度カウンセリングを……と予約も取りましたが、「当日行かない」という後回しの特性が出て、現在はひと月以上、私との連絡も後回しにされている状態で参っています。しかし、障害の疑いを知ったことで、怒りの感情はなくなりました。

 あなたの周りに、覚えが悪い、遅い、何度言ってもできないことが多い、そんな人はいませんか? それは発達障害かもしれません。本人も気づいていないかもしれません。イラッとするだけでなく、優しく寄り添って相談してみてはどうでしょうか。お互い分かり合えて、良い方向が見えるかもしれませんよ。

(石原久稔)

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