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3年ぶり開催、夏の「ワンダーフェスティバル」 戻った賑わいと圧巻の等身大フィギュア

マグミクス / 2022年7月28日 19時10分

3年ぶり開催、夏の「ワンダーフェスティバル」 戻った賑わいと圧巻の等身大フィギュア

■「夏のワンダーフェスティバル」は3年ぶりの開催

 2022年7月24日(日)、幕張メッセで世界最大級の造形・フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル2022[夏]」が開催されました。夏の開催は新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっており、2019年の夏以来3年ぶりとなりました。

 今回のワンダーフェスティバルで特筆すべきは、やはり企業ブースや一般ディーラーが久しぶりに多数参加したことにあるでしょう。2022年2月に開催された「ワンダーフェスティバル2022[冬]」は、オミクロン株の急激な流行により参加を見合わせた企業や一般ディーラーも多く、会場は閑散としていましたが、今回は若干の辞退者が出たものの、企業も個人も大半が参加を決めており、ひさびさに密度の濃いワンダーフェスティバルを目の当たりにできました。

 しかしながら新型コロナウイルスの影響は皆無とは言えず、オフィシャルステージで開催予定となっていた、「泡沫のクロワジエール」と「ルミナスウィッチーズ」のライブは中止となっています。

 さて、今回は多数のディーラーが参加したこともあり、展示されたフィギュアなどの造形作品も膨大な数にのぼりました。なかでも主だったタイトルは、『Fate/Grand order』が挙げられるでしょう。企業ブースの多くが複数の作品を展示しており、個人ブースでも非常に迫力あるものから小さくかわいらしいものまで多数が見られました。『ウマ娘 プリティダービー』も相当数が展示されており、一定の人気を獲得し続けているようです。

 近年勢いが加速している「週刊少年ジャンプ」関連のタイトルも非常に多く、『鬼滅の刃』や『僕のヒーローアカデミア』『チェンソーマン』『呪術廻戦』など近年のタイトルのみならず、『キン肉マン』や『北斗の拳』など往年の名作も新作が目白押しの状況で、長年にわたり先頭の座を譲らない「ジャンプ」の強さが印象に残りました。

■「動くフィギュア」に多くの来場者が注目

各部が動くホワイトグリントの巨大フィギュア。稼働時には人だかりができるほどの人気

 また、今回の「ワンフェス」で特に目立ったのが、等身大フィギュアの多さです。PARCO×DesignCo-Coが出展した『ソフィーのアトリエ2』の主人公ソフィーや、F:NEXブースに展示されていた『メイドインアビス』のナナチ、Wonderful Worksの『エルフ・コンプレックス』エレイン メイドVer.に、DAIKIの「デスボール キキョウ」など多数の展示が行われ、多くの人がスマホを手に撮影する光景が見られました。

 なかでも「東京フィギュア」ブースに展示されていたオリジナル作品の「羅刹姫・沙鬼」は正面だけでなく背面の造形にも並々ならぬこだわりと執念が感じられ、強烈な存在感を醸し出していました。

 極めつけだったのが、企業ブースに展示されていた巨大なホワイトグリントです。ホワイトグリントはフロム・ソフトウェアが発売した『アーマード・コア』シリーズの『アーマード・コア4』及び『アーマード・コア フォーアンサー』に登場した人型機動兵器(AC)のなかでも特に人気が高い機体として知られています。

 関西を中心に活動しているレイヤーチーム「コスチーム」と「妖精の姿煮」氏の合作で、本来は内部に人が入るコスプレ衣装として製作されたものでしたが、ギミックの関係で通常のコスプレブースでは運用できないとのことで、企業ブースでの展示となったそうです。

 ホワイトグリントは機体各部に稼働ギミックが装備されており、隣に展示されていた『攻殻機動隊』シリーズでおなじみの「タチコマ」ともども、稼働タイムには多くの観客が押し寄せ人垣ができるほどの人気ぶりを見せていました。

 今回の「ワンフェ」スは夏の開催が3年ぶりと言うこともあり、企業・個人ともに力の入った作品が展示され、内容的には非常に充実していたと思われます。一般参加者も非常に多く、一大イベントとしての「ワンダーフェスティバル」がいよいよ復活したと言っても過言ではない賑わいを見せていました。今後も、このような光景が当たり前になることを願ってやみません。

(早川清一朗)

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