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ペットの死を悲しんだら「異常」と診断? 感情が制御された、未来の冷たい世界

マグミクス / 2022年8月1日 11時10分

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■脳内チップの異常で「にんげん病」に 不思議な物語の結末は?

 人間が感情的になることを危険とみなし、脳内に入れた「チップ」によって感情を極端にセーブしている未来の世界で、ある女の子が「にんげん病」と診断されました。彼女はペットだった羊のメリーの死を悲しんでいるのを「異常」とされたのです……。

 てぃーろんたろんさん(@tearontaron)による創作マンガ『にんげん病』がTwitterで公開されました。本作は電子書籍『てぃーろんたろん短編集3』に収録されたSF作品。感情的な人間と冷淡な人間が対照的に描かれた不思議な世界観の物語は、結末にもさまざまな解釈が寄せられています。

 読者からは「面白い」「好き」「怖い」「謎が多い」「最後がよく分からない」「難しいけど気になる」などの声があがり、Twitter投稿は4100件を超える「いいね」がついています。

 作者のてぃーろんたろんさんに、お話を聞きました。

ーー 『にんげん病』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

 『にんげん病』が収録されているAmazon kindle版の『てぃーろんたろん短編集3』の着想は、ここ最近の自身のSNSでの活動、発表を通じて生まれました。

 特に『にんげん病』に関しては、「極端に感情的になって周りに感情をぶつける人」と「極端に冷淡になって何事もなかったかのように振る舞う人」の両者が見ている世界は本当に同じものなのか? というテーマのもと制作しました。

ーー結末にはさまざまな考察が寄せられていますが、作者としてはどのようなことを考えてこの結末を描かれたのでしょうか?

 上記の回答と重なる部分がありますが、「みんながみんな同じ景色を見ているわけじゃない」というのがこの作品で僕が伝えたかったことです。

 SNSは自分の考えを発表するのにはとても便利なツールですが、他者のことは盲目になりがちです。この短編集を通じて、少しでもそうしたことを考えるきっかけを作ってくれればなと思って描きました。

脳内チップの異常で感情的に?(てぃーろんたろんさん提供)

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 この作品は有名なフィリップ・K・ディック氏の『電気羊はアンドロイドの夢を見るか?』というSF作品のオマージュ的な作品です。僕自身、そういったSFのテーマは今まであまり描いてこなかったので、読者の方に受け入れてもらえるか不安がありましたが、皆さんにわりと好意的に見ていただけたのがうれしかったです。

ーー本作も収録された電子書籍『てぃーろんたろん短編集3』がAmazon kindle版にて無料配信中です。見どころなどをご紹介いただけますか?

 短編集は今まで出した1・2と、今回の3は独立したもので、さらに短編集とはいえ3は全編つながった話になっていますので、ぜひ全編読んでいただきたいなと思います。

ーー現在のご活動内容や、今後のご予定について教えて下さい。

 現在は日本文芸社さんの紙媒体の雑誌「コミックヘヴン」にて『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』と、同社の電子アプリ「マンガTOP」にて『この子知りませんか?』という作品を連載中です。続けさせていただける限りはそれに注力していきつつ、とにかく身体を壊さないように長くマンガを描き続けるというのが今後の目標です。

(マグミクス編集部)

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