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『キングダム』凄すぎる知将たちの計略 亡国の危機でも大胆に仕掛ける!

マグミクス / 2022年8月3日 18時30分

『キングダム』凄すぎる知将たちの計略 亡国の危機でも大胆に仕掛ける!

■亡国の危機を救った王翦や圧倒的な結果で主人公を黙らせた桓騎の計略

 大ヒット中の実写第2弾『キングダム2遥かなる大地へ』では、ついに『キングダム』の醍醐味ともいえる「合戦」が描かれ、その迫力と面白さが話題になっています。大軍勢同士のぶつかり合いや、武将同士の一騎討ちで熱く盛り上がりますが、そんな激しい戦いの裏で虎視眈々と進められる逆転の計略見どころのひとつです。今回は緻密な作戦が決まった瞬間が気持ちいい、『キングダム』の知将たちの計略を振り返ります。

※キャラや固有名詞の機種依存文字はカタカナ表記にさせていただきます。

●函谷関陥落の危機を救った王翦の計略

 秦国を滅ぼすべく侵攻する他国連合・合従軍と、それを迎え撃つ秦軍の大一番「函谷関攻防戦」では、王翦(おうせん)、李牧(りぼく)、カ燐(かりん)などの中華各国の知将が集結し、いくつもの計略をぶつけ合いました。大将軍・汗明まで陽動に使い精鋭部隊で函谷関の裏をとったカ燐と、それを巧妙な心理操作を駆使して打ち破った王翦。そして、函谷関を抜けなかった時のために、別ルートからの侵攻を準備していた李牧。どの将の計略も、思わず唸るほど練られたものでしたが、もっとも爽快だったのは、王翦が燕国の将軍・オルドを出し抜いた一幕でした。

 オルド軍と対峙した王翦は、緒戦で自らが築いた砦をオルドに奪われます。しかし、これは後の展開への布石でした。砦から出て、王翦軍の姿を見失い大打撃を受けたオルド軍は、それ以降、姿の見えない王翦軍を警戒し、奪った砦に籠り切りになります。しかし、実際は王翦軍は山中に潜んでおらず、函谷関の守りに向かっていたのです。その結果、カ燐の計略によって陥落寸前にまで追い詰められていた函谷関は救われました。

 もちろん、王翦の活躍で函谷関の陥落が不可能となった後の、李牧の計略も見事です。しかし、王翦の計略が決まるまでには、自信満々のカ燐や、函谷関の守護についていた将軍たちの切羽詰まった様子など、ピンチの状況が緊迫感たっぷりに描かれており、そんな状況を覆した時の爽快さは格別でした。

●えげつなく敵の弱点を突く桓騎にしかできない計略

 中華統一に向けて動き始めた秦国が、趙国の黒羊を奪取を掲げ、桓騎軍に飛信隊も加えた軍を派遣したのが「黒羊丘の戦い」です。趙国は、李牧の副将・慶舎(けいしゃ)を大将に据え、離眼城の主・紀彗(きすい)が加わった軍で迎え撃ちました。当初は、慶舎を討つために動いていた桓騎でしたが、紀彗がこの戦場の鍵だとにらむと、拷問部隊を使って紀彗の情報を集め始めます。そして、紀彗の情報を得た桓騎が使った計略は、狂気に満ちた「脅し」でした。

 桓騎は、両軍で奪い合っていた最重要拠点である中央の丘を放棄し、黒羊に点在する村々を襲い、民間人の虐殺を始めたのです。そして、虐殺した民間人の死体を使ったオブジェとともに、「これ以上の惨劇をお前の離眼城で起こしてやる」との脅しを紀彗に送りつけました。そして、離眼城の民を何よりも大切に思っている紀彗は、戦線を離脱せざるを得ず、桓騎軍は楽に中央の丘の奪取に成功します。

 戦争とはいえあまりにも人道から外れた戦略に信たちは反発しましたが、戦死者の数は開戦前の見積りの半分以下、さらには丘の砦化も趙軍に行わせており、その結果は圧倒的でした。軍の駆け引きに終始している他の武将たちを嘲笑い、圧倒的な結果で批判を封じ込めた桓騎の姿は、悔しさ以上に爽快さも感じます。

■いちばん肝心な「兵糧」が足りない時も……

合戦シーンに注目!上映中の実写映画第2弾『キングダム2遥かなる大地へ』ポスタービジュアル (C)原泰久/集英社(C)2022映画「キングダム」製作委員会

●兵糧の危機に繰り出した王翦のギョウ攻めの計略

 中華統一に向けて動き始めた秦国は、総大将を王翦が務め桓騎と楊端和を各軍の大将にした大軍で趙国王都・邯鄲を落とすため、その喉元にあるギョウを目指して侵攻しました。しかし、列尾城を奪い補給拠点とする作戦を立てていた秦軍は、列尾を守りにくく作るという李牧の策によって、兵糧不足に陥ります。さらに、李牧の大改修により鉄壁の城と化していたギョウを見て、王翦は正面から攻め落とせないと判断しました。

 そして、補給を得られず正面からギョウを落とせない状況で、王翦が繰り出した策は「兵糧攻め」でした。もちろん、普通に兵糧攻めにしても先に兵糧が尽きるのは秦軍なのですが、王翦は周辺にある小城の民を難民としてギョウに収容させ、敵の食料事情を圧迫させて兵糧攻めにしたのです。さらに王翦はギョウに収容させた難民のなかに変装した兵士を紛れ込ませており、頃合いを見て食糧庫を燃やさせて追い打ちをかけました。

 大逆転とはいきませんでしたが、撤退するしかないと思われた状況から、秀吉の「鳥取城の戦い」を彷彿とさせる計略を繰り出し、互いに兵糧攻めを仕掛け合う展開に持ちこんだ王翦には驚かされます。さらに、食糧庫を燃やす追い打ちをギリギリまで見せずに危機感を煽る演出もあって、状況が有利になったことがわかる瞬間は爽快さを感じました。

 中華統一に向けての戦いがまだまだ続く『キングダム』では、今後誰のどのような計略が描かれるのか、今後も目が離せません。

(SU_BU)

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