「ワダアルコ展」銀座で開催中 「Fate」ファンなら感動必至？ 圧倒的な数のイラスト作品がお出迎え

■愛と才能の華麗なる結実

　2022年7月21日（木）から8月9日（火）にかけて、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで「ワダアルコ展」が開催中です。『Fate/EXTRA』シリーズや『Fate/Grand Order』で数々の魅力的なキャラクターを生み出してきたワダアルコ氏の画集「愛 -ワダアルコ Fate ART WORKS-」発売を記念して開かれた展覧会で、氏が描いてきた膨大な量の「Fate」関連作品イラストやデザインが展示された、ファン必見のイベントです。本稿では「Fate」愛にあふれたイベント内容をレポートします。

　取材当日は雨にもかかわらず、会場前の階段には入場の順番を待つファンがずらりと並んでいました。担当者に聞いたところ、日時指定がない16時以降には会場がある8階から6階あたりまで行列ができたこともあるそうで、「ワダアルコ展」が大きな盛り上がりを見せているのは間違いないようです。

　会場の外に描かれたキービジュアルも非常に美しく、多くの人がスマホを手に記念撮影を行っていました。海外から訪れたと見られる人も多く、ワダアルコ氏の人気は世界にも及んでいるようです。

　会場のナレーションは、『Fate/EXTRA』シリーズに登場する人気サーヴァント「ネロ・クラウディウス」の声を担当する丹下桜さん。祭典の堰を上げる最高の声を聞きながら、「ワダアルコ展」の入り口となる回廊「EXTRAコリドー」へと足を踏み入れます。ここにはワダアルコ氏によって描かれたネロの肖像画が展示されておりますが、本作品は撮影禁止のため、この絵を見られるのは、会場を訪れた方だけとなっています。

　次のコーナーは「EXTRA ヒストリー」。その名の通り、『Fate/EXTRA』シリーズ、『Fate/EXTELLA』シリーズ、『Fate/Grand Order』などで描かれた、ワダアルコ氏の多数のイラストが展示された夢の空間です。あちらを見てもワダアルコ、こちらを見てもワダアルコ、あまりにも膨大なワダアルコ氏のイラストの量は圧倒的で、氏がどれだけ膨大な時間と熱量、そして愛を「Fate」に注ぎ込んできたのかを一目に理解できるでしょう。

■ワダアルコワールドに引き込まれる

圧倒的な点数のイラストが来場者を迎える

　また、最新作「Fate/EXTRA Record」に関する展示も行われていますが、ここではキャラクターデザインが出来上がっていく過程の一部を垣間見ることができます。ゼロから無限の価値を生み出すデザイナーたちはどのようなことを考えているのか知ることができる、貴重な機会と言えるでしょう。

　さらに奥に進んでいくと、本展のために描き下ろされたキャラクターたちのイラストが展示されている「花の記憶」コーナーへたどり着きます。ギャラリーホールのような空間で目にする等身大に近いイラストは、見た人を虜（とりこ）にする圧倒的な魅力を醸し出しています。

　展示の最終コーナーとなるのが「ワダアルコワークス」。さまざまなイラストを一堂に集めた空間の迫力は、言葉で伝えきれるものではありません。膨大な数のイラスト、デザインSDキャラクターなどが限界を超えて集積された大型バナーの中から、お気に入りのキャラクターを探すのは、非常に楽しい時間となるでしょう。

　そして展示会のラストを飾るのがオフィシャルグッズを多数用意したショップです。先ほどまで目を楽しませてくれていたイラストの数々が多彩なグッズとなっており、あれもこれもと目移りしてしまうこと請け合いです。また、画集「愛 -ワダアルコ Fate ART WORKS-」を会場で購入した場合、来場者特典として4種類のブックマーカーを追加でもう1枚もらえますのでお忘れなく（ブックマーカーは無くなり次第終了）。

　なお、2022年10月28日（金）から11月20日（日）にかけて、大阪・梅田ロフトでも当イベントは開催されます。関西の方は、開催を楽しみにしつつ、もうしばらくお待ちください。「Fate」シリーズ及びワダアルコ氏のファンにとって、必見のイベントであることは保証できます。

(C)TYPE-MOON

※「ワダアルコ展 Fate & Fate/EXTRA ART WORKS」は、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで2022年8月9日（火）まで開催中。入場料は一般 1200円、高校生1000円、中学生800円、小学生600円。土日、平日の16時までの入場は日時指定チケットとなります。混雑時は整理券の配布あり。チケットはローソンチケット（Ｌコード：31212）で購入可能。

（早川清一朗）