プレイ中唖然!一風変わったシステムのゲーム3選 なぜ『ときメモ』のことを?
マグミクス / 2022年8月7日 15時10分
■プレイしていて思わず驚愕!クセ強すぎな演出やゲームシステム!
世の中にはいろんなゲームが存在します。「モンスターを倒して経験値UP」「仲間を増やしてどんどんレベルアップ」というような一般的RPGもあれば、なかにはプレイしていて驚いてしまうような一風変わった演出、展開のゲームもあります。
●呪いによって思うようにいかないプレイに唖然?『俺の屍を越えてゆけ』
1999年にプレイステーション用ソフトとして発売され、斬新なシステムにゲームファンが驚いた『俺の屍を越えてゆけ』は、両親を鬼の頭目である朱点童子に殺され、呪いをかけられた主人公が仇を討つ物語です。
主人公がかけられたのは、常人よりも数倍のスピードで成長して生後2年以内に死亡する「短命の呪い」と、人との間に子供を残せない「種絶の呪い」という恐ろしいもの。哀れに思った神々から支援を受け、主人公たち一族は神々との間に子供を残して子孫に力を引き継がせていきます。
神との儀式で子供を残すためには、敵を倒した際に得られるポイントが不可欠です。そのためにはダンジョンに挑んで装備品を集めたり、経験値を貯めて戦力を強化したりすることが求められます。しかし、強力なボスに挑んで返り討ちにあうと、せっかく育てたキャラクターを失ってしまうリスクも。ただダンジョンを探索すれば良いのではなく、適切なタイミングで儀式を行い、戦力を育てなければ、血が絶えてゲームオーバーを迎えてしまいます。
ふたつの呪いによって制限されたゲームシステムは、ときに思い通りにいかず予想外の展開になることも珍しくなく、驚かされます。それでも限られた人生を全うしたキャラクターが、去り際に口にする遺言に感動してしまう名作ゲームです。
●「ときメモが好きなようだな」?斬新すぎる演出にドキドキ『METAL GEARSOLID』
骨太のストーリーが味わえる「メタルギアソリッド」シリーズは、小島秀夫氏の代表作です。小島氏は既存のゲームとは一線を画す作品を次々と生み出しており、国内外でファンを獲得し続けてきました。
1998年に発売されたプレイステーション用ソフト『METAL GEARSOLID』において、主人公であるソリッド・スネークと敵対するボスキャラクター「サイコ・マンティス」が登場するシーンは、小島氏の斬新なアイデアが光っています。超能力者であるサイコ・マンティスが、念動力や読心能力を使う設定を驚きの演出で描きました。
初めてスネークと対峙したマンティスは、自らの能力を見せつけます。「貴様の趣味を言ってやろう」と切り出し、「RPGが好きなようだな」「セーブを怠っているようだな」とプレイヤーのゲームの趣味やプレイの傾向を言い当ててくるのです。
これはメモリーカードにある、セーブデータをもとにした演出です。特にユーザーのメモリーカード内に、同じ発売元の恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』のデータがあった場合は、真っ先に「ときメモが好きなようだな」と指摘されます。この予想もしていなかったセリフに、唖然としたプレイヤーも続出したのだとか。
ちなみにこの後、マンティスは平らな床の上に置くよう指示したゲームのコントローラーを、「念力で動かしてみせる」と言って実現させます。これはコントローラーの振動機能を使った演出ですが、本当に動いたことに驚いた人も多いでしょう。
■カクテルで物語が進む大人なゲーム
個性豊かな客たちにカクテルで安らぎの時間を。『VA-11 Hall-A』パッケージ(PLAYISM)
●カクテルが選択肢に!バーを舞台にした人間模様を描く『VA-11 Hall-A』
近未来の都市の片隅でひっそり営業するバーを舞台にしたゲーム『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』は、主人公のバーテンダー・ジルがやってきた客に出したカクテルで、物語が進行します。
『VA-11 Hall-A』では、何か悩みを抱えていたり、心に傷を負っている客も珍しくありません。ジルは彼らの求めるカクテルを提供し、仲良くなることで関係性が変化して物語が動き出します。一方でオーダー通りにカクテルを提供しなければ給料が減り、家賃を払えなくなってしまうといったリアルな展開も……。
やがて都市を揺るがす事件が起きたり、キャラクターが大きな決断を下したりと、物語はさまざまな分岐を経て結末へと至ります。ディストピア的世界観のゲームでもあるため、ときには望んだ展開を迎えず、呆然とすることもあるかもしれません。その豊富なエンディングに影響しているのが、セリフではなくカクテルというシステムは斬新です。
このほかにも、ウェブカメラを使い、プレイヤーのまばたきによって操作を行う『Before Your Eyes』や、クローン人間である操作キャラクターが死因によって再生時に違う形で強化される『ザンキゼロ』など、これまでにない演出やゲームシステムのある作品はまだまだあります。ぜひ、面白い演出やゲームシステムのある作品を探してみてください。
(田中泉)
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