マンガからそのまま出てきた?本郷奏多が演じた二次元キャラ5選 原作至上主義の名演!
マグミクス / 2022年8月8日 18時10分
■主人公も悪役も……再現度が凄い!
本郷奏多さんは子役時代から活躍し、数々の作品、特に実写化作品に欠かせない存在となった実力派俳優です。マンガ好きとしても知られる本郷さんが演じるキャラは、外見だけでなくしゃべり方や表情、笑い方、所作ともに原作へのリスペクトが感じられ、たびたびハマり役を作り出して、マンガファンからも信頼されています。
2023年12月にはNetflixで全世界同時配信予定の実写版『幽☆遊☆白書』(原作:冨樫義博)で、人気キャラの飛影を演じることが発表され、話題となりました。今回は、そんな本郷さんがこれまで演じてきたなかでも、特に印象深い5人の二次元キャラをご紹介します。
●『テニスの王子様』の越前リョーマ
中学テニスを題材とした『テニスの王子様』(原作:許斐剛)で本郷さんが演じたのは、主人公の越前リョーマです。『テニプリ』が好きでテニス部に入部したことがあるという本郷さんは、当時15歳ながら一癖も二癖もある天才少年・リョーマを熱演。生意気で高圧的なキャラクターを等身大の中学生として演じられるところに、その実力を感じさせます。初期の作品ながら、見返すとクールな美形ぶりがすでに完成の域に達しています。
『テニプリ』はミュージカル版の人気も長年衰えず、数々の俳優がリョーマを好演してきましたが、映画の公開から15年以上経った今でも本郷さんのリョーマ役再演を熱望する声が上がっており、多くの人にとって印象深い演技だったことがわかります。
●『GANTZ』の西丈一郎
死んだはずの人間が黒い謎の球体に召喚され、異形の星人との戦闘を強いられる『GANTZ』(原作:奥浩哉)では、本郷さんは人気キャラの西丈一郎を演じています。主人公が参加するよりも早く戦闘に身を投じていた西は、他人の命を軽視する冷酷無比な性格の学生で、主人公サイドの人間にもかかわらず、悪役として描かれています。本郷さんは、西の若くして持った残虐性を振る舞いや表情も多分に表現していました。
さらに、細身で色白、切れ長の瞳にクールな雰囲気は、まさに本郷さんと一致しており、ファンだけでなく、原作者もSNS上でハマり役だと評価するほどの再現度です。「冷酷な目つきがたまらない」と、本郷さんが「見下し系」男子として支持を集めるようになったきっかけとも言えます。
●『キングダム』の成キョウ
古代中国、春秋戦国時代を舞台に描いた『キングダム』(原作:原泰久)では、本郷さんはこちらもハマり役と名高い王弟・成キョウを演じています。成キョウは王族の純粋な血を引く自身をエリートと思ってやまない自信家で、反乱を起こすほどの行動力を持つキャラです。本郷さんは性格の悪さが全面に出ている成キョウを熱演。人を小馬鹿にしたような歪んだ笑みや、嫌味な言い回しだけでなく、玉座への座り方まで成キョウそのままなふてぶてしい姿は、原作ファンをも圧倒する再現度でした。原先生も「原作を超えてきた」と絶賛しています。
実写「キングダム」シリーズは、今後は呂不韋(りょふい)との王宮内権力争いも描かれると目されており、そうなると今度は味方として本郷奏多版・成キョウが復活する可能性も高く、期待が高まります。
■まだまだある本郷奏多のハマり役の数々!
本郷奏多がエンヴィーを演じた映画『鋼の錬金術師』ポスタービジュアル (C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会
●『鋼の錬金術師』のエンヴィー
錬金術が存在する世界を舞台に描かれるダーク・ファンタジー『鋼の錬金術師』(原作:荒川弘)で本郷さんが演じたのは、主人公と敵対するホムンクルスのひとり・エンヴィーです。エンヴィーは自分の姿を多様に変えられる能力を持ち、他人に成り代わって人間を騙すなど狡猾な面を持っている一方、どこか哀愁が漂う魅力的なキャラです。実写でもそれは変わらず、敵でありながら憎めない雰囲気を作り上げることができたのは、本郷さんが持つ作品への理解度の高さあってのものでしょう。
中性的なビジュアルが特徴のキャラでもありますが、黒髪ロングや肌の露出がある独特の衣装でさえ、自然に見せてしまう本郷さん……本当に二次元から飛び出してきたかのようでした。
●『いぬやしき』の安堂直行
宇宙人の手によって機械の身体になったサラリーマン・犬屋敷と、高校生・獅子神の葛藤と戦いを描いた『いぬやしき』(原作:奥浩哉)では、本郷さんは獅子神の幼馴染であり、のちに犬屋敷のサポーターとなる安堂直行をつとめています。前述した『GANTZ』を含め奥浩哉先生作品のファンだという本郷さんは、実写版だけではなく、アニメ版でも声優として安堂を演じました。
同一のキャラを自分の姿で演じること、声だけで演じること、その両方を担当するというのはなかなかないことですが、本郷さんはインタビューで「実写とアニメのお芝居では、ブレスの仕方など使う技術が基本的に違う」と語るなど技術面でも深い理解度を見せつつ、原作ファンならではの感性も加えて好演しています。同じ境遇にありながら正反対の場所にいる主人公ふたりを繋ぐ安堂は物語のキーパーソンなので、ぜひ実写とアニメの2パターンで本郷さんの演技を堪能してほしいです。
死ぬほどムカつくのに魅力的な悪役から、クール系主人公、頼りになるサポートキャラまで、どんな役でもハマりすぎてしまう本郷さんから目が離せません。以前インタビューで「好きな漫画の8割、実写版に出演してる」とまで語っていた本郷さんは、今後どんな役を演じてくれるのでしょうか。
(椎崎麗)
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