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ジャイアンじゃないよ? 『エスパー魔美』を支える理想的イケメン「高畑さん」とは

マグミクス / 2022年8月22日 15時10分

ジャイアンじゃないよ? 『エスパー魔美』を支える理想的イケメン「高畑さん」とは

■優れた頭脳で魔美をサポートする存在に

 みなさんは、藤子・F・不二雄先生にの『エスパー魔美』に登場する「高畑さん」というキャラクターをご存知でしょうか? 見かけによらず、有能でイケメンなスーパーダーリンキャラ・高畑さんに、今回は注目したいと思います。

『エスパー魔美』は、『ドラえもん』『キテレツ大百科』などと並ぶ藤子・F・不二雄先生の代表作のひとつで、天真爛漫な超能力女子中学生・魔美の活躍を描いたマンガです。1977年に連載が始まり、87年にはTVアニメ化、88年には劇場版も公開され、人気を博しました。2002年にはNHK教育テレビで実写ドラマも放送されています。

 高畑さんは、魔美と同じ中学校に通う同級生の男子です。見た目はジャイアンやブタゴリラを思い起こしますが、その頭脳は天才的・友人に「後楽園球場の人工芝は何本あるの?」と試された際には「約253億本」と即答しています。

 高畑さんによると、「人工芝の密度は1平方センチあたり220本」という記事を読んだことがあり、それを球場の総面積11,500平方メートルで掛けただけ……とのことですが、彼の知識、記憶力だけでなく、それを応用し計算する速度もズバ抜けていることが分かります。

 彼は紆余曲折を経て魔美の素性を知る唯一の仲間となり、彼女を積極的にサポートしてくれるようになります。彼の頭脳は魔美のサポートに大いに貢献するのですが、高畑さんの魅力が最も顕著に表れているのは、その知性に裏付けされた「優しさ」と「包容力」です。

■物語冒頭から高畑さんの魅力がたっぷり描かれる

 高畑さんは、単行本1巻から早速活躍を見せてくれます。有名なエピソード「くたばれ評論家」で、高畑さんは次のような活躍をしています。

 芸術家である魔美の父の作品が評論家に酷評され、魔美が抗議しに行くことに。その間のアリバイとして、「高畑さんの家で一緒に勉強していたことにしてくれ」という願いを快諾します。しかし高畑さんは嘘が嫌いなため「いちおう、(本当に)勉強してからいってくれ」と魔美に提案し、魔美でもスラスラ問題を解けるように指導します。魔美曰く「教え方の天才」。

 評論への抗議という行為に対しては「意味ないなあ……」「その人はそう感じたからそうかいたんだろ」と正論で返すも、意見の押しつけはせず「それで気がすむんならいっといで」と、魔美の意見を尊重して背中を押します。

 さらに、超能力を制御できない魔美のために瞬間移動を任意にできるようにするための装置を開発。しかも女の子が普段使いできるよう、見た目はアクセサリー型にするという配慮も。

 超能力で評論家に仕返しした後に相手の事情を知って落ち込む魔美に対し、高畑さんはまずは話を聞いてあげて、その後に彼女が過ちを償うための具体的な方法を提案。「きみはその人を救えるよ」「きっとうまくいく」と魔美を励ますのです。

 こうして見ると、物語自体が高畑さんの多種多様なサポートによって成り立っていることが分かります。

 作品全体を通してみると「魔美の超能力より高畑さんの頭の良さの方がすごいのでは?」とさえ思えてくるのですが、さらにすごいのは、単に頭がいいだけでなく魔美の活躍を優しく見守り、心身ともに助ける超中学生級のスーパーダーリンぶりです。

 作中では、高畑さんのグッとくる活躍がほかにもたくさん描かれています。エスパー魔美とスパダリ高畑さんのコンビは今だからこそ多くの人に読んでもらいたいですし、こんなキャラクター像を半世紀近く前に生み出していた藤子・F・不二雄先生のセンスには改めて平服するしかありません。

(いしじまえいわ)

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