PS5、ガンプラ…転売屋からの購入は違法でなくても、全く勧められない5つの理由
マグミクス / 2022年8月16日 11時50分
![PS5、ガンプラ…転売屋からの購入は違法でなくても、全く勧められない5つの理由](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_106340_0-small.jpg)
■転売屋個人との取引に潜む危険性
ここ数年、転売に関する話題が各所で相次ぎました。特に社会問題になったのは、感染対策で品切れが続出したマスクの高額転売。また「ガンダム」シリーズのプラモデル、いわゆるガンプラの買い占めや、定価を大きく上回る転売価格が横行している「PlayStation 5」(以下、PS5)などは、ネット上のニュースでもたびたび扱われるほどです。
転売行為そのものは、状況次第ではありますが、一概に違法とは言えません。また、定価を上回る価格で買い取っているリサイクルショップなどに流れた場合、不用品の処分なのか転売目的の持ち込みなのか、正確な区別は困難です。
しかし違法ではないからといって、転売品の購入が100%安全とは決して言えません。特に、広範囲に展開している店舗などを介さず、転売屋本人と直接取引するような場合は、さまざまな危険性が潜んでいます。
法に抵触していなければ、転売屋からの購入を止める術はありません。ですが、どんな危険性が考えられるのか、その一端だけでもまずは知っておきましょう。また、今回取り上げる問題を避けたい方は、転売品から距離を取るのがお勧めです。
●支払ったのに商品が届かないことも…
転売屋個人と取引する場合、最も悩ましい点のひとつが、代金の受け渡しです。送金手段そのものは、決して難しい話ではありません。ですが、問題なのはそのタイミング。先払いの場合だと、最悪そのまま持ち逃げされ、お金だけ取られて品物が届かないといった結末もあり得ます。
もちろん、ネット上のアカウントを消して逃げたとしても、正しい手続きを経て開示請求を行い、そこから本人に連絡して裁判なり示談なりに持ち込むことは可能です。しかし、こうした手続きにかかる費用を考えると、持ち逃げされた金額との採算が取れない場合も少なくありません。「相手の信頼」に基づく金銭のやり取りは、基本的に避けることをお勧めします。
●正しい商品が届くかどうか、ふたを開けるまで分からない
転売屋から荷物が届いたとしても、そこにもいくつかの問題が潜んでいます。例えば、なんらかのブランド品を購入したのに、「実際に届いたのは偽物」というケースも少なからずあります。明らかな詐欺行為ですが、これも額によって泣き寝入りになりかねません。
また家電などでは、故障品を押し付けられることも。しかもこの場合、故障についての不備を問い詰めても、「宅配時に壊れた」と言い張り、返金に応じない可能性があります。最初から故障品を送っていても、それを証明するのは難しく、少なくとも当事者同士の話は水掛け論になりがちです。
■商品が無事届いても、安心とは言えないワケ
PS5が発売され、もうじき2年が経過。ここまで手に入りにくいゲームハードは、非常に稀だ
●商品が故障した場合、保証が受けられない可能性も…
欲しかった商品が無事に届いても、まだまだ問題は潜んでいます。特に家電関係だと、使用中に故障した場合、面倒な展開になるかもしれません。まず、その商品を販売した店舗に修理を依頼する場合、購入の証明となるレシートや記入済みの保証書などが必要です。
しかし、転売屋から届いた荷物のなかに該当するものがなければ、店舗経由の修理依頼は難しくならざるを得ません。また、転売屋が購入時のポイント目的で会員カードを使用していた場合、その会員情報がなければ店舗に修理を依頼できないかもしれません。
店舗に頼らずメーカーに直接送って修理を依頼する手もありますが、無料で修理してもらえる保証期間内であっても、証明書類が手元になければ有料修理となるでしょう。こうした可能性があるため、万全の体勢を整えておきたい方は、正規ルートでの購入が最適でしょう。
●個人情報が「悪用」されるリスク
転売屋と直接取り引きし、該当商品が届き、問題なく愛用できたとしても、まだリスクはあります。それは、先方に住所や氏名などの個人情報が渡っているため。局留めで依頼するなどの防御策もありますが、そこまでの徹底ぶりを万人に強いるのは酷な話でしょう。
「住所や氏名程度の情報なら別に……」と考える方もいるでしょうが、危険な第三者に情報が渡るかもしれませんし、新たな詐欺行為の「表向きの住所」として悪用される可能性もゼロとは言い切れません。後者の場合、「全く見に覚えのない犯罪の容疑者」という最悪の状況に追い込まれることもあり得ます。
こうした不運に見舞われる確率はもちろん少ないものの、可能性があるだけでも十分なリスク。高額な転売品に手を出すなとは言えませんし、強制力もありませんが、危険性を理解して十分な見極めと対応ができない限り、転売屋との直接取り引きはデメリットの方がはるかに大きいでしょう。
かといって、フリマアプリなどを間に挟めば安全、とも言い切れません。今回紹介した危険性のいくつかはある程度防げるものの、アプリやシステムの穴に付け込むような詐欺行為もまた存在するので、お勧めはしかねます。
転売屋はもちろんですが、個人間で取り引きを行う商品の売買は、十二分に精査を重ねる慎重さが必須です。重々、ご注意ください。
(臥待)
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