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悲しいけど戦うっきゃない!マンガの因縁深い兄弟対決3選 対戦直前に血縁判明?

マグミクス / 2022年8月19日 18時20分

悲しいけど戦うっきゃない!マンガの因縁深い兄弟対決3選 対戦直前に血縁判明?

■イタチの悲しすぎる兄弟愛

 師弟、親子、元親友など、少年マンガではさまざまな関係性同士の戦いが描かれてきました。そのなかでも、「兄弟同士」での争いは、親との関係も絡んで特に因縁深く描かれるライバルです。そんな因縁深すぎ、悲しすぎな兄弟対決を振り返ります。

●うちはサスケvsうちはイタチ『NARUTO-ナルト-』

『NARUTO-ナルト-』の主人公・うずまきナルトの友であり、ライバルでもある「うちはサスケ」の目的は、一族を皆殺しにした兄・うちはイタチへの復讐でした。この兄弟の最初の対決では、力の差は歴然で、サスケは一方的に負けてしまいます。イタチに敗れたサスケは、友や里など復讐以外のすべてを切り捨てて力を手に入れ、イタチとの再戦に挑みました。

 三大瞳術のひとつ「写輪眼」を継承する「うちは一族」であるサスケと、イタチの戦いは熾烈を極めました。激しい戦いの末に、サスケは切り札の雷雲を操る大技「麒麟」を繰り出しますが、「万華鏡写輪眼」に開眼しているイタチには通じず、追い詰められていきます。しかし、薬で延命していたイタチの命も限界にきていました。そして、イタチは身動きのとれなくなったサスケに近づくと、「許せサスケ、これで最後だ」と笑顔で言い遺し、力尽きます。

 イタチは、うちは一族を皆殺しにした理由を「腕試し」とサスケに伝えていましたが、実際は木ノ葉の里とサスケを守るための苦渋の選択でした。そして、生き残ったサスケをあえて挑発していたのも、彼を強くして生き残らせるためだったのです。

 最初に兄弟対決を読んだ際は、身勝手なイタチに怒りが湧きますが、すべての真相を知った後に見返すと、彼への同情でまったく印象が変わります。また、この後の展開でイタチが「穢土転生」して蘇り、サスケと共闘する場面はとても感動的でした。

●ラオウvsトキ『北斗の拳』

『北斗の拳』の主人公・ケンシロウには、北斗神拳の伝承者候補のラオウ・トキ・ジャギという義兄たちがいます。その兄弟たちのなかで、ラオウとトキのふたりは血のつながった実の兄弟でした。ケンシロウやユリアたちを助けるために死の灰を浴び、死期が近くなったトキ。彼は紆余曲折を経て、幼いころから目標としてきた兄・ラオウを超えるため、そして「道を誤ったときはおまえの手でおれの拳を封じてくれ」と言っていた兄との約束を守るため、最後の戦いを決意します。

 トキは、命を縮めて力を得る秘孔「刹活孔」を突いて、ラオウとの決戦に挑みました。秘孔でラオウに匹敵するほどの剛拳を得たトキは、ラオウに死を告げる星・死兆星を見せるほどに圧倒し、止めの一撃を放ちます。しかし、トキの一撃を受けたラオウは、「き…きかぬ きかぬのだ!!」と涙を流しました。トキが己に施した刹活孔の効果は、徐々に衰えていたのです。そして、ラオウの攻撃を受け地に伏したトキは敗北を受け入れますが、ラオウはとどめを刺さず、「残る余生安らかに暮らすがよい」と告げて去っていきました。

 この戦いは、トキの兄にどこまでも憧れた純粋なトキの想いと、それが叶わず散っていく無念さを受け入れ覚悟を決めた心意気に感動する兄弟対決です。そして、暴力の化身のように思われていたラオウにも兄弟愛があることがわかり、その後の展開含めて彼の見方が変わる重要なエピソードでもありました。

■やはり範馬の血!地上最強の異母兄弟の対決……

刃牙とジャックの兄弟対決に決着がついた『グラップラー刃牙』第42巻(秋田書店)

●範馬刃牙vsジャック・ハンマー『グラップラー刃牙』

幼い頃から知っている兄弟同士の対決だけでなく、「敵だと思っていたのに、実は兄弟だった」という衝撃のパターンもあります。なかでも大人気格闘マンガ『グラップラー刃牙』の、世界中の選りすぐりの選手たちが東京ドームの地下闘技場で死闘を繰り広げる「最大トーナメント編」の決勝は有名です。この戦いは、主人公・範馬刃牙(はんま・ばき)と、ジャック・ハンマーによる異母兄妹対決(決勝直前に判明)でした。

 地上最強の生物・範馬勇次郎の血を引くこの兄弟が出会ったのは、最大トーナメントが初めてのことで、戦いの前や序盤は抱き合うなどの感傷的な一面も見せています。しかし、戦いが白熱するにしたがって、互いへの兄弟としての感情は消えていき、噛みつきを武器に戦うジャックが刃牙の腕の肉を食い千切るなど、血みどろの兄弟喧嘩が繰り広げられました。

 出血多量により刃牙のタイムリミットが近づくなか、ジャックも相次ぐハードワークとドーピングにより肉体が限界を迎え嘔吐(「マックシング」という状態)。しかし、ジャックはガリガリになりながらも、「日に30時間の鍛錬という矛盾」を実現させたその執念でダイヤモンドのような高密度の筋肉の肉体に進化し、さらに刃牙を追い詰めます。一方、兄の覚醒を受けた刃牙もついに「範馬の血」に目覚め、背中に「鬼の貌」を浮かび上がらせながら、正面から相手の頸動脈を絞めるフロントネックロックでジャックを落とし勝利しました。

 激闘を終えた後は、チャンピオンベルトを手にした刃牙をジャックが称える美しい兄弟の姿が描かれます。噛みつきというえげつない攻撃とは裏腹に兄弟愛あふれるジャックの姿もまぶしい、感動の兄弟対決です。目の前で勇次郎に母・江珠を殺された刃牙、勇次郎に手籠めにされ戦士として屈辱を味わった母・ジェーンの無念を知るジャック、兄弟ともに壮絶な生い立ちで、どちらも応援したくなる悲しさも見どころでした。

 その他、『彼岸島』の宮本明と吸血鬼化した兄・篤の殺し合い、『からくりサーカス』の同じ女性を愛した白銀と白金による世界を巻き込んだ200年にわたる兄弟喧嘩、こちらも異母兄弟で肉体だけでなく思想でもぶつかった『進撃の巨人』のエレン・イェーガーと兄・ジークの戦い、のちに生き別れの双子と判明する『トリコ』のトリコとスター・ジュンのバトルなどなど、マンガの兄弟対決は目が離せないものばかりです。

(SU_BU)

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