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予備知識ゼロで『異世界おじさん』は楽しめるのか? 元ネタを知らず「かえって笑える」

マグミクス / 2022年8月17日 16時10分

予備知識ゼロで『異世界おじさん』は楽しめるのか? 元ネタを知らず「かえって笑える」

■同世代でも分からないニッチすぎる元ネタの嵐!

 2000年にトラックにひかれ、そのまま寝たきりとなってしまった主人公・おじさん(CV:子安武人)。17年後の2017年、おじさんは異世界から日本へ帰ってきて、彼の甥っ子・たかふみ(CV:福山潤)と共同生活をはじめます。2022年7月よりスタートしたアニメ『異世界おじさん』は、異世界転移から現実世界に戻った後の、主人公の生活を描いた物語です。

 そんなおじさんは、17歳だった当時の日本と現代の日本とのギャップに戸惑うわけですが、その戸惑い方がシュールです。彼がこよなく愛したSEGAがゲームハード戦争から撤退したことを知り、そのショックを消すために記憶操作の呪文を使うほどです。

 そこから先は、OPムービーからちょっとしたBGMにかけて、ニッチすぎるネタであふれています。筆者はおじさんよりやや年下ですが、彼の話す元ネタが本気で分からずうろたえました。

 例えばOPムービーでは、『ゴールデンアックス』『ストリートファイターZEROIII』『バーチャファイター』など、SEGAの往年の名作にちなんだ演出が多数見られたそうです。それ以外にも、第1話冒頭でおじさんがネットに投稿した動画のBGMは、『ゴールデンアックス』のステージ1のBGMなのだとか。

 このあたりの情報は、すべてニコニコ動画の識者が教えてくれました。『異世界おじさん』をリアルタイムでもっとも楽しめるのは、このサイトかもしれません。おそるべきニコニコ動画……。

 またおじさんは、たかふみのスマホを見て「『文豪ミニ』も進化したな」と言います。『文豪』というのは、1980年代に発売されたワープロ専用機の小型機種です。2000年に出荷終了となった同機種だそうですが、サラッと口にして分かる人は、果たして何人いるのでしょうか……。

 逆に、おじさん側も2000年頃には存在しなかったツンデレやネットスラングに触れて、アタフタしてしまいます。1話でカルチャーショック「する側」も「見る側」も味わうのは、なかなか不思議な体験でした。

『異世界おじさん』は、元ネタが分からずとも観ていて苦になりません。異世界で時にひどい目にあい、時に勘違いでチャンスを逃しながら、日本へ帰ってきたおじさん。彼に冷静なツッコミを入れつつ、魔法を見てひと財産稼ごうと暴走するたかふみ。テンポのいいシュールなかけ合いだけでも、十分に楽しめます。気付いた頃には、最新話まで一気に観てしまうことでしょう。

(サトートモロー)

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