昭和ウルトラシリーズの別名が気の毒すぎる宇宙人たち ラスボスなのに「触覚」だけ?
マグミクス / 2022年8月20日 6時10分
![昭和ウルトラシリーズの別名が気の毒すぎる宇宙人たち ラスボスなのに「触覚」だけ?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_106691_0-small.jpg)
■ザラブ星人は「凶悪宇宙人」。もっと悪い奴らは?
ウルトラシリーズに登場する宇宙人たちには、さまざまな素敵な別名がついています。例えばバルタン星人なら「宇宙忍者」、『シン・ウルトラマン』で話題となったザラブ星人(『シン』ではザラブ)にも「凶悪宇宙人」という別名がついています。一方、同じく『シン』で話題をかっさらったメフィラス(星人)の別名はというと「悪質宇宙人」。「悪質」です。「ウルトラ」シリーズ屈指の知的宇宙人を、「悪質」で片づけてしまうのはちょっとかわいそうな気もします。しかし、昭和ウルトラシリーズでは「悪質宇宙人」なんて比ではないほどに、気の毒な別名を与えられている宇宙人がたくさんいました。
例えば『ウルトラマンタロウ』に登場したメドウーサ星人。ハエのような複眼で、身体中にトゲトゲと球をあしらった姿をしています。そんな彼につけられた別名は「醜悪星人」でした。いくらなんでも気の毒です。「凶悪」でも「悪質」でも「極悪」でもなく「醜悪」。辞書的には「行いの醜さ」も指す語でもあり、実際やり口も相当汚い星人なのですが、まったく他のメドウーサ星人は何と思うのか気になるところです。
同じく『ウルトラマンタロウ』には、テロリスト星人という直球すぎるネーミングの宇宙人が登場しました。その名の通り残忍な性格で、他星人を殺害していく恐ろしい敵です。鋭い眼光に、大きなサーベルを持ったテロリスト星人ですが、別名は「緑色宇宙人」。まさかの色でした。凶悪性においては他の追随を許さないこの星人ですが、いかんせん「テロリスト星人」という名前で説明しすぎたのか、あまりにも地味で無機質な別名となっています。
■ラスボスなのに別名がシンプルすぎる? 一番気の毒なのは……
突如、月星人になった『ウルトラマンA』放送50周年記念 南夕子ポスター(復刊ドットコム)
「緑色宇宙人」のように必ずしも間違ってはいないものの、物足りなさすぎる別名の例は他にもあります。その最たる例が、『帰ってきたウルトラマン』の最終話に登場したバット星人です。初代ウルトラマンを苦しめたゼットン(2代目)と共に地球に襲来したバット星人はクライマックスにふさわしい強敵だったのですが、彼の別名は「触覚宇宙人」……確かに触覚はあります。ただ、手はハサミ状ですし、牙は生えてますし、コウモリのような飛膜はついていますし……何より「ラスボス」だというのに地味すぎる名前です。後年スタイリッシュにリデザインされてもなお、「触覚宇宙人」の別名はなくなりませんでした。バット星人本人が「触覚」にアイデンティティを見出しているのであれば、我々からとやかく申し上げることはありません。
その他、途中から別名がついてしまうという悲劇も起こりました。『ウルトラマンA』の主人公のひとり・南夕子です。彼女はウルトラマンAに変身する主人公だったのに、第28話で前触れなく突如、月星人であることを明かして降板。1話前まで主人公だった彼女に、「月星人」という別名(属性)が与えられてしまったのです。ある意味、最も気の毒な別名だったと言えるでしょう。
「別名」は宇宙人のキャラクターを際立たせてくれるものです。一方で(公式がつけたものではなかったにせよ)別名をめぐる問題で、その作品が永久欠番になってしまうこともありえます。多様性への配慮が求められる現在、新たな宇宙人にどんな別名が与えられるのか。これもまた楽しみです。
(片野)
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