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実写『岸辺露伴』第4話~6話一挙再放送 高橋一生演じる変人漫画家が大ピンチに!

マグミクス / 2022年8月19日 15時10分

実写『岸辺露伴』第4話~6話一挙再放送 高橋一生演じる変人漫画家が大ピンチに!

■ともにハマり役となった露伴&泉

 人気俳優の高橋一生さんが変わり者の漫画家・岸辺露伴を演じた、2021年12月放送の実写ドラマ『岸辺露伴は動かない』の第4話~6話が、NHK総合にて一挙再放送されます。2022年8月19日(金)の24時14分から第4話「ザ・ラン」、25時5分から第5話「背中の正面」、25時56分から第6話「六壁坂」の放送が予定されています。

 人気漫画家である岸辺露伴の担当編集者の泉京香役は、第1話~3話に引き続き、若手女優の飯豊まりえさんが演じています。好奇心旺盛な露伴が次々と怪事件を呼び寄せてしまうホラーファンタジーものですが、大手出版社に勤める泉ののほほんとしたマイペースぶりが何とも言えないユーモラスさをシリーズにもたらしています。露伴と泉との名コンビぶりから、今回も目が離せません。

 高橋一生さん、飯豊まりえさんにとって、ともにハマり役となった露伴&泉が活躍する『岸辺露伴は動かない』第4話~6話の見どころを紹介します。

■漫画家と俳優は通じるものがある?

 2020年12月に初放映された『岸辺露伴は動かない』の第1話~3話は1話完結のエピソードでしたが、2021年12月に初放映された第4話~6話は六壁(むつかべ)坂という地名をめぐる怪異譚集となっています。続けて観ると、面白さが増すことになります。

 第4話「ザ・ラン」には、若手男優の笠松将さんがゲスト出演。体を鍛えることに異常な情熱を燃やすモデル・陽馬役の笠松さんと、日頃から肉体トレーニングに勤しんでいる一生さんが、劇中で筋肉バトルを繰り広げることになります。露伴が大いに動く回です。

 1年ぶりに『岸辺露伴は動かない』に主演した一生さんでしたが、癖の強い露伴役にすぐに戻ることができたそうです。高校時代から荒木飛呂彦氏の原作マンガに読み親しんでいたことに加え、前回の撮影が終わった後も不思議なことに、一生さんの心のなかに「露伴ちゃん」が消えることなく存在していたそうです。

 露伴は「ヘブンズ・ドアー」と名付けられた特殊能力(スタンド)を持っており、他人の過去や心のなかに隠している秘密を読み取ることができます。俳優という職業もまた、演じる役を脚本やさまざまな資料などを読み込むことで理解を深め、役を自分のものにすることになります。

 作品のためなら人間の心の闇まで覗き込もうとする漫画家と、自身の肉体を使ってストイックなまでに役づくりに励む俳優は、表現者として通じる部分があるのかもしれません。一生さんの露伴役への徹底したなりきりぶりに、原作やアニメシリーズに触れていない視聴者も引き込まれてしまうのではないでしょうか。

■露伴のピンチに駆けつけてくる泉

 続く第5話「背中の正面」のゲストは、スーパー歌舞伎『ワンピース』でも知られる歌舞伎界の人気俳優・市川猿之助さんです。反響を呼んだ第2話「くしゃがら」に出演した森山未來さんを彷彿させる、大熱演を見せてくれます。共演者のはらむ熱気に、一生さんも熱演で応えます。

 怪しい言い伝えが残る「六壁坂」をマンガの題材にしようと考えた露伴は、全財産をはたいて六壁坂村の土地を購入していました。村でのリゾート開発を進めようとしていた不動産会社の乙雅三(演:市川猿之助)が、交渉のために露伴宅を訪ねてきます。

 変わり者で知られる露伴ですが、乙も相当に変わっています。他人に絶対に背中を見られないよう、常に壁を背中にして歩いているのです。その様子は異様です。気になって仕方がない露伴は、何とかして乙の背中を見ようとします。いい年齢をした男性ふたりの、背中の取り合いはおかしみを感じさせます。

「坂」とは異界と現実世界との「さかい目」でもあるなど、露伴が語る民俗学的な知識が物語を盛り上げます。また、ごく平凡な街の一角に、あの世の入り口である「黄泉(よもつ)比良坂(ひらさか)」が隠されていたという、驚愕の展開が物語後半には待っています。露伴の大ピンチに泉が駆けつけてくる、露伴&泉の息のあったコンビネーションも見どころです。

■人間が持つ欲望や願望と結びつくモノノケ

 第2シリーズの最終話となる第6話「六壁坂」で、露伴と泉はいよいよ諸問題の元凶である現地へと向かいます。ここで待っていたのは、村で一番の名家の跡取り娘である楠宝子(演:内田理央)でした。美しい人妻・楠宝子の秘密を、露伴は「ヘブンズ・ドアー」を使って知ることになります。

 六壁坂という土地をめぐる怪異譚集である第4話~6話ですが、興味深いのは土地に根付いているモノノケ(妖怪)に対する恐怖をそのまま描いているのではなく、人間が持つ欲望や願望が人間ならざるものと結びつくことで、奇妙な事件が次々と起きているということです。人間と人間ならざるものとの境界は、実はひどくあいまいなことが分かります。

 子供の頃に耳にした不思議な昔話や奇妙な都市伝説が、架空の漫画家・岸辺露伴という「よりしろ」を使って現代に甦ってきたようなドキドキ感があります。また、CGなどを使うことなく、俳優たちが生身の肉体を駆使することで、岸辺露伴の世界観を成立させている点も、とても魅力的です。一生さんを座長にした、三幕ものの舞台を観劇しているような面白さがあります。

 第2シリーズも好評だったので、第3シリーズをNHKは検討していることでしょう。「高橋一生&飯豊まりえ」の名コンビが続投する新シリーズを、ぜひとも期待したいところです。

(長野辰次)

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