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実は「日本の特撮ガチ勢」な海外の映画監督たち ジェットジャガー推しのヒットメーカー

マグミクス / 2022年8月21日 6時10分

実は「日本の特撮ガチ勢」な海外の映画監督たち ジェットジャガー推しのヒットメーカー

■『シェイプ・オブ・ウォーター』の監督はあまりにもガチ勢

 大ヒットを飛ばした『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』は庵野秀明さん、樋口真嗣さんという日本屈指の特撮ガチ勢コンビから生み出されたものでした。彼らはかつて夢中になった特撮を、自分の手で再構築してみせたのです。

 そんな日本特撮に対する尋常ならざる愛を持ったクリエイターは、何も国内に限りません。世界的に有名な作品を手がけた海外の監督たちにも、また「特撮ガチ勢」の方がいるようです。世界のエンタメを牽引する巨匠たちの、溢れんばかりの特撮愛を紹介します。

 特撮ガチ勢として日本でも広く認知されているのは、ギレルモ・デル・トロ監督です。2017年『シェイプ・オブ・ウォーター』で、アカデミー作品賞と監督賞を受賞。他にも『ミミック』『パンズ・ラビリンス』『ナイトメア・アリー』などで知られている巨匠です。2013年には、世界中の特撮ファンが歓喜した巨大ロボットvs怪獣の映画『パシフィック・リム』を作り上げました。

 彼の日本のアニメ・特撮カルチャーへの愛は筋金入りです。『ウルトラマン』『ウルトラQ』を観て育ったと公言しているギレルモ監督は、来日するたびにホビーショップが並ぶ「中野ブロードウェイ」で特撮関連のフィギュアを爆買いします。新作映画のプロモーションで出演した朝の情報番組では、サプライズゲストのバルタン星人に大はしゃぎしました。また、公開された『シン・ウルトラマン』の冒頭映像にSNS上で歓喜のコメントを寄せるなど、世界中に特撮愛を発信し続けています。

 世界的な熱狂を生み出しているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や、DCの『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』などのアメコミ作品で知られるジェームズ・ガン監督もまた、日本の特撮に対する並々ならぬ愛情を持っているひとりです。ウルトラマンを自身の「映画の父」とし、2014年「東京国際映画祭」の審査員長として来日した際は、ウルトラマンと対面して思い切りハグする様子が話題になりました。

 Twitter上で『仮面ライダー』がトレンド入りすれば、興奮を隠しきれぬ様子で「No, I don’t like Kamen Rider. I love Kamen Rider.(私は仮面ライダーを好きではない。愛している)」とツイート。『ゴジラ』愛もあり、『怪獣総進撃』が最もお気に入りだそうです。ちなみに、『ゴジラ対メガロ』に登場したジェットジャガー推しでもあります。ガチ勢と言わざるを得ません。『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の終盤に登場した「あいつ」に、特撮魂を感じた人もいるのではないでしょうか。

 その他、ティム・バートン監督が『ゴジラ』のファンを公言し、また自作『フランケン・ウィニー』にガメラを登場させた例や、マーティン・スコセッシ監督が『ゴジラ』をはじめとする本多猪四郎監督のファンで、黒澤明監督の『夢』に出演した際に演出補佐だった本多監督に記念撮影を頼んだエピソードなどもあります。そして、最近ではゴジラをはじめとした怪獣たちが活躍する「モンスター・ヴァース」シリーズなど、日本の特撮をベースとした作品が世界中に配信され人気を集めています。日本の怪獣特撮映画の元祖『ゴジラ』が、ハリウッド映画『キングコング』に強い影響を受けて制作されたことを考えれば、特撮愛は今や地球規模で素晴らしい循環が生まれていると言えそうです。

(片野)

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